オランダ
オランダ観光
運河のある街並や絵本のような風車のある景色

オランダ絵画が大集結!激レアなフェルメール作品を4点も収蔵するアムステルダム国立美術館

取材・写真・文:

トラベルライター

2016年8月2日更新

7,368view

お気に入り

写真:トラベルライター

「フェルメール」という画家をご存じですか?青いターバンが印象的な「真珠の耳飾りの少女」を描いたオランダの画家です。「光の魔術師」との異名を持つフェルメールが画家として活動したのは約20年間。その間に約50点の作品を描きました。現存している作品はそのうちの30点ほど。他の画家が残した作品数にくらべると圧倒的に数が少ないんです。フェルメールは謎の多い画家として知られています。

この記事の目次表示

名作を数多く収蔵する「アムステルダム国立美術館」

「アムステルダム国立美術館」は、中世から現代までのオランダの芸術作品を網羅しています。その膨大なコレクションは必見。アムステルダムに縦横無尽にはりめぐらされた運河を散策しながら出かけましょう。

  • 写真:トラベルライター世界遺産「運河」

なんと、フェルメールの作品が4点も!

光の魔術師との異名を持つ「フェルメール」。彼が画家として活動した約20年間の間に残した作品は30点ほどしかありません。その数少ない作品のうち、なんと「4点」もがアムステルダム国立美術館に展示されているんです。フェルメールの作品を見るためだけでも、アムステルダム国立美術館に行く価値は十分にあります。

写真撮影も可能!

海外の美術館には「フラッシュを使わなければ撮影可能」な美術館が比較的多いのですが、アムステルダム国立美術館もその1つ。写真ではフェルメール作品の光の加減を十分に堪能することはできませんが、旅の記念になるので、フラッシュを使わずに撮影しちゃいましょう。日本の美術館のような大混雑とは無縁なので、じっくりと作品を堪能することができますよ。

  • 写真:トラベルライターアムステルダム国立美術館

「台所の女中(牛乳を注ぐ女)」

これがフェルメールの代表作の1つ。40センチほどの小さな絵画です。窓から差し込むやわらかい光。そそがれる牛乳でさえも透明感を持ち、輝いているように見えます。

  • 写真:トラベルライターThe Milkmaid, Johannes Vermeer, c. 1660

近づいてよく見ると、いろいろと細かく描きこまれています。たとえば、この壁の穴。まるで絵に穴があいているかのような錯覚をもってしまいます。フェルメールは壁から抜き取られた釘の穴までもリアルに再現しているのです。

  • 写真:トラベルライター細部にも注目を!

「手紙を読む青衣の女」

フェルメールが描く青は「フェルメール・ブルー」と呼ばれています。フェルメールの絵をみるときは、光が差し込む加減、濃淡、青色の鮮やかさに注目しましょう。「台所の女中(牛乳を注ぐ女)」だけでなく、この「手紙を読む青衣の女」の服にも青が使われていますよ。

来日した際に日本の美術館が大混雑したという、あの有名な「真珠の耳飾りの少女」にも青いターバンが描かれています。
*「真珠の耳飾りの少女」は、オランダ・ハーグの「マウリッツハイス美術館」に収蔵されており、2012年の夏に東京都美術館に来日し、展示されました。

  • 写真:トラベルライターWoman Reading a Letter, Johannes Vermeer, c. 1663

「恋文」

「恋文」は、隣の部屋から見た光景を描いています。額縁の中にさらに額縁があるような、ちょっと変わった構図で、絵の中心にいる2人に光があたって際立って見えます。召使いが女主人に恋文を届けているところだそうですが、ちょっと意味ありげな雰囲気の絵です。

  • 写真:トラベルライターThe Love Letter, Johannes Vermeer, c. 1669 - c. 1670

「小路」

人と光を描くフェルメールにしては、風景画は珍しい気がします。白い雲がリアルで目が釘付けになります。

フェルメールが描いたもう1つの風景画「デルフトの眺望」は、ハーグの「マウリッツハイス美術館」に収蔵されています。アムステルダムからハーグまでは、電車で約50分。アムステルダムから日帰りで、フェルメールの2作品「真珠の耳飾りの少女」と「デルフトの眺望」を鑑賞しに出かけてみてもいいですね。

  • 写真:トラベルライターView of Houses in Delft, Known as ‘The Little Street’, Johannes Vermeer, c. 1658

フェルメール以外の作品にも注目!

アムステルダム国立美術館の必見作品はフェルメールだけではありません。「レンブラント」の最高傑作「夜警」もここに収蔵されています。夜警は4メートル近くある大作です。写真では大きさが伝わらないのですが、小さなフェルメール作品を見た後に夜警を見ると、その大きさに圧倒されます。レンブラントの作品もフェルメール同様、光の使い方に特徴がありますね。

  • 写真:トラベルライターMilitia Company of District II under the Command of Captain Frans Banninck Cocq, Known as the ‘Night Watch’, Rembrandt Harmensz. van Rijn, 1642

アムステルダム国立美術館、いかがでしたか?こんなに有名な作品を近くで見ることができるなんて、感動です。1度ならず、2度でも行きたくなるような充実具合。ぜひとも、実際に出かけてみてくださいね。

オランダ政府観光局
URL:http:/http://www.holland.com/jp/tourism.htm
アムステルダム国立美術館
オランダ / 博物館・美術館 / 美術館
住所:Museumstraat 1, 1071 XX Amsterdam地図で見る
電話:+31 (0) 20 6621 440
Web:https://www.rijksmuseum.nl/jp/general-information-...
マウリッツハイス美術館
オランダ / 美術館
住所:Plein 29, 2511 CS Den Haag地図で見る
電話:+31 70 302 3456
Web:https://www.mauritshuis.nl/nl-nl/bezoekinformatie-...

次のページを読む

オランダの旅行予約はこちら


オランダのパッケージツアー(新幹線・飛行機付宿泊プラン)を探す

オランダのホテルを探す

オランダの航空券を探す

オランダの現地アクティビティを探す

オランダのWi-Fiレンタルを探す

この記事で紹介されたスポットの地図

関連するキーワード

※記事内容については、ご自身の責任のもと安全性・有用性を考慮してご利用いただくようお願い致します。

あなたにオススメの記事

同じテーマの記事


【2024】世界の人気美術館TOP26!旅行好きが行っている美術館ランキング

パリ・ルーブル美術館、ニューヨーク・メトロポリタン美術館など各国を代表する美術館の数々を、トリップノートの9万2千人の旅行好きトラベラー会員(2024年1月現在...


【2024】オランダの人気観光スポットTOP24!旅行者が行っている観光地ランキング

アムステルダム中央駅や国立美術館をはじめとするオランダの観光スポットを、トリップノートの9万2千人を超えるトラベラー会員(2024年1月現在)が実際に行っている...

海外の人気博物館TOP27!旅行者が行っている世界の博物館ランキング

国立故宮博物院や大英博物館、ナショナル9/11メモリアル&ミュージアムをはじめとする海外の博物館を、トリップノートの8万8千人のトラベラー会員(2023年5月現...

鉄道ファン必見!オランダの鉄道博物館

オランダのユトレヒト (Utrecht) という都市の中心部には、オランダ鉄道の歴史を知ることができる鉄道博物館(Spoorwegmuseum)があります。ここ...

【海外】直行便で行けるオススメの旅行先12ヵ国!主要観光スポットも☆

1泊2日で行けるアジアから、ヨーロッパや北アメリカ大陸まで、直行便で行ける都市をご紹介。時間がない人や乗り継ぎが不安な海外初心者にもピッタリです。日数別でまとめ...

トラベルライターインタビュー Vol.3 Emmyさん

【トラベルライターインタビューVol.3】一人旅を応援する記事を多数執筆!Emmyさんならではの人気記事執筆のコツやその原動力に迫ります