ニュージーランド
ニュージーランド観光
都市型の北島と大自然を楽しむ南島からなる

【ニュージーランド】エイベル・タスマン国立公園で海と森の大自然を満喫する!

取材・写真・文:

2018年4月17日更新

2,419view

お気に入り

写真:Yasu

ニュージーランド南島の北端に位置するエイベル・タスマン国立公園。国内では最も小さな国立公園でありながら、夏になると最も多くの人が訪れると言われています。今回は「海」と「森」の美しさを両方とも満喫できる、エイベル・タスマン・コースト・トラックを紹介します。

この記事の目次表示

海と森が一度に楽しめるエイベル・タスマン国立公園!

エイベル・タスマン国立公園は、ニュージーランド南島の北の端にあります。ニュージーランドに14ある国立公園のうちでは最も小さなものですが、園内の海岸線に沿って作られたトレッキングルートは、原生林の中を抜けたり、ビーチや干潟を歩いたりと変化に富んだトレッキングを体験できるため、高い人気を誇っています。

エイベル・タスマン・コースト・トラックの楽しみ方

国立公園内には、南北にトレッキングコースが延びています。全行程を歩くには、途中でHutと呼ばれる山小屋のような場所に宿泊しながら3日ほどかかりますが、1日でコースの一部を歩くだけでも十分に満喫することができます。その方法を紹介します。

ウォータータクシーでアトラクション気分

  • 写真:Yasu

国立公園の南端に位置する「マラハウ(Marahau)」から、トレッキングコースの各地点までウォータータクシーが出ています。タクシーと言っても一般的な個人タクシーとは違って、乗り合い制になっています。

  • 写真:Yasu

筆者はタクシーと名前から単なる「移動」と考えていましたが、いい意味で裏切られました。最初こそゆっくりと進んでいたボートですが、途中からスピードを上げ、時には急にカーブしたりとちょっとしたアトラクションのような気分を味わえます。

  • 写真:Yasu

また、ガイドが一緒に乗っているので、いくつかの見どころを案内してくれます。下の写真は「スプリット・アップル・ロック」という岩。直訳すると「割れたリンゴ岩」。りんごの形(玉ねぎにも見えますが・・・)をした大きな岩が真っ二つになっています。

陸上からでは見えにくい場所にあるので、ボートでないとここまでしっかりと見ることはできません。

  • 写真:Yasu

野生の鳥やオットセイも見ることができます。写真を撮る時間もしっかりと確保してくれるので、その愛らしさにほっこりと癒されるでしょう。

  • 写真:Yasu
  • 写真:Yasu

ビーチと原生林の中をのんびり歩く

ウォータータクシーはいくつかのビーチに停まり、その度にお客さんが乗降していきます。私は、「バーク・ベイ(Bark Bay)」というビーチで降りることにしました。そこは、ウォータータクシーに乗り込んだ「マラハウ(Marahau)」まで1日で歩いて戻ることができる場所です。

  • 写真:Yasu

トレッキングコースの途中には案内看板が随所に見られるので、道に迷うことはありません。コースタイムもしっかりと確認することができるので、安心して楽しめます。

  • 写真:Yasu

基本的には海沿いのコースですが、森の中へ入っていくこともあります。ただし、勾配はそこまで急ではなく、のんびりハイキング気分で楽しむことができます。

  • 写真:Yasu
  • 写真:Yasu

吊り橋もコースを楽しませてくれるアクセントになっていて、ここでもオットセイが姿を見せます。野生のオットセイを真上から見下ろすことは、他ではなかなかできない経験でしょう。

  • 写真:Yasu
  • 写真:Yasu

木々の間から見えるビーチの美しさは、感動すること間違いなしです。

  • 写真:Yasu
  • 写真:Yasu

さらに干潮時には、そんな美しいビーチを歩くことができます。裸足になってビーチの砂を踏みしめるもよし、疲れたら少し横になって休むもよし。

人気の場所と言っても、日本の真夏のビーチとは大違い。国立公園内は車の立ち入りが制限されているので、静かな場所が多く、自分たち以外に誰もいない貸切ビーチを楽しめるかもしれません。

  • 写真:Yasu
  • 写真:Yasu

ここは日本ではまだあまり知られていない場所ですが、初心者でもトレッキングが楽しめるコースとなっています。

エイベル・タスマン国立公園で、大自然を満喫しよう

今回紹介したトレッキング以外にも、エイベル・タスマン国立公園ではきれいな海をもっと近くで楽しむシーカヤックや、ビーチで乗馬を楽しむこともできます。

また、時間が許すのであれば公園内のHut(山小屋に近い家)やキャンプ場に宿泊することもできます。夜の間に聴こえてくるのは波の音だけ。自然の静けさと奥深さを、より感じることができるでしょう。翌日の朝は、海からの日の出も楽しめます。

  • 写真:Yasu
  • 写真:Yasu

エイベル・タスマン国立公園を訪れて、「海」と「森」の両方の自然を贅沢に満喫してみるのはいかがでしょうか。

  • 写真:Yasu
エイベル・タスマン国立公園
ニュージーランド / 自然・景勝地
住所:South Island 7183,New Zealand地図で見る
電話:+64 3-546 9339
Web:https://www.abeltasman.co.nz/

ニュージーランドの旅行予約はこちら


ニュージーランドのパッケージツアー(新幹線・飛行機付宿泊プラン)を探す

ニュージーランドのホテルを探す

ニュージーランドの航空券を探す

ニュージーランドの現地アクティビティを探す

ニュージーランドのWi-Fiレンタルを探す

ニュージーランドのレンタカーを探す

この記事で紹介されたスポットの地図

関連するキーワード

※記事内容については、ご自身の責任のもと安全性・有用性を考慮してご利用いただくようお願い致します。

あなたにオススメの記事

同じテーマの記事


『ロード・オブ・ザ・リング』の世界へ!世界遺産トンガリロ国立公園の冬クロッシングツアー

映画『ロード・オブ・ザ・リング』のロケ地として知られる、トンガリロ国立公園はニュージーランド最初の国立公園。タウポ湖と同じく北島のほぼ中央に位置しており、自然の...


ニュージーランドならではの楽しみ方!Abel Tasman国立公園で1泊2日のカヤックツアーに挑戦しよう

ニュージーランド南島の北部にあるエイベル・タスマン国立公園は、ニュージーランド内で最も小さい国立公園でありながら、一番人気のウォーキングやトレッキング用のトラッ...

ニュージーランド最高峰マウントクックのおすすめハイキングコース

ニュージーランドの南島にあるアオラキ/マウントクック国立公園は、最高峰のマウントクックをはじめ、3,000m級のサザンアルプスの山々が連なります。初心者向けのハ...

女王にふさわしい町!ニュージーランド・クイーンズタウンのワカティプ湖と山の景色

ニューランドの南島にあるクイーンズタウン。街にいながら自然を楽しむことができる、とても居心地の良いスポットです。シンボル的存在であるワカティプ湖と周囲の山々の景...

ニュージーランドでのんびり クイーンズタウン&周辺の楽しみ方8選

ニュージーランドの南島にある、クイーンズタウンは山や湖に囲まれたコンパクトな街です。ニュージーランドの人達も大好きな場所で、世界中からも観光客がたくさん訪れる大...

この記事を書いたトラベルライター

自転車世界一周中の旅人
2011年に自転車で日本一周。そして、2017年6月から自転車で世界一周中です。
2017年6月から11月でオーストラリアとニュージーランドを走破。一時帰国し、2018年5月から北米~中米~南米~アフリカ~ヨーロッパ~アジアを走る予定です。

自然、文化、食・・・世界のあちこちからさまざまな情報を発信していきます。
https://feel-the-real-tell-the-real.jimdo.com/

【メキシコ】マヤ文明の美しき遺跡4選

アメリカ大陸の3大文明の1つであり、今なお多くの謎に包まれているマヤ文明。メキシコのユカタン半島には、そんなマヤ文明の遺跡が数多く残されています。今回は特におす...


【ニュージーランド】気軽に楽しめる2つの氷河 「フランツ・ジョセフ」と「フォックス」

日本では、簡単に見ることの出来ない氷河ですが、ニュージーランド南島には、近くの町から気軽に見に行くことが出来る氷河が存在します。その名も「フランツ・ジョセフ・グ...


【アメリカ】絶景の宝庫!グランドサークルの定番&穴場スポット

グランドサークルとは、アメリカのユタ州とアリゾナ州の境にあるエリアの総称。グランドキャニオンを筆頭に、国立公園が10ヵ所、国定公園が16ヵ所ある絶景の宝庫です。...

世界最大「イグアスの滝」の見どころ徹底解説!!【アルゼンチン側】

世界三大瀑布のひとつである「イグアスの滝」。南米ではマチュピチュやウユニ塩湖と並び、「一生に一度は行きたい場所」として世界中から観光客が押し寄せています。今回は...

【オーストラリア】世界遺産「ブルーマウンテンズ」の定番&超穴場ビューポイント

オーストラリア最大の都市といえばシドニー。オペラハウスやハーバーブリッジが有名ですが、そんな街からたった2時間で行ける「世界自然遺産」があります。その名もブルー...

トラベルライターインタビュー Vol.3 Emmyさん

【トラベルライターインタビューVol.3】一人旅を応援する記事を多数執筆!Emmyさんならではの人気記事執筆のコツやその原動力に迫ります