湯布院温泉の高級旅館では、地元産の湯布院野菜や脂の乗った豊後牛を使った、目にも美しい懐石料理が味わえます。しかし意外にも、イタリアンの美味しいお店があるのはご存知でしょうか。それも湯布院駅から徒歩10分程度で行けちゃうんです。それが今回ご紹介するケルカス。田園のど真ん中に店を構え、木の窓枠やトタン屋根をアレンジした内装で非常に親しみやすい、落ち着いた雰囲気を持ったお店です。日本の原風景の中に立つ、味は本格的なこのイタリアンレストラン。本記事ではその魅力に深く迫っていこうと思います。
この記事の目次表示
どんな場所?
ケルカスは湯布院駅から徒歩10分ほどのところに位置しています。駅からたった10分なのですが、5分ほど歩くと田園風景が広がり、馬車も通る長閑な場所に可愛い一軒家レストランが現れます。
写真は7月上旬頃の景色。この時期は田んぼも稲穂が実る前で一面真っ青です。この日は由布岳が綺麗に見えました。真夏の暑い日は汗ばむ距離ですのでタクシーで向かうのもあり。川の近くも通るため、気持ちの良いお散歩道と思ってゆっくり歩いて向かうのも良いでしょう。
おしゃれな外観、内装
レストランの前に着くと、まずこのイタリア風の壁が目に入ります。
その奥には小さなベンチや噴水があり、田んぼの真ん中とは思えないほどゆったりしたお庭が広がっています。建物に近づくと、ピザ釜でピザを焼いているシェフの姿が目に入ります。
店内はスタイリッシュな内装と窓から見える青々とした田んぼのコントラストが印象的です。ワイナリー横の小屋のような簡素な作りの中にモダンなインテリアが設置されており、優しさや親しみを感じられる内装です。
大きな窓から真正面に由布岳が望めるカウンター席もあります。
こちらの由布岳が望めるカウンター席、ディナータイムにはカップルの特等席だとか。
本格派イタリアン
筆者はパスタが3種類から選べて、スープ、前菜、パン、デザート、飲み物がつくランチコースを注文しました。1,800円と、相場よりは少しお高めの価格設定ですが、量も質も価格以上に満足のいく内容でした。
前菜に出てくる何種類もの野菜はレストラン横の農園で作られているそうで、とても新鮮で美味しいです。
ビーフコンソメスープはとても濃厚ですが、どこか懐かしい味。たくさん入った自家製野菜から滲み出る、自然な甘みのおかげかもしれません。
他にも湯布院産の食材を多く取り入れており、筆者が選んだメインのパスタ・濃厚カルボナーラには湯布院産の放し飼い鶏の玉子を使用。お皿の端にカリリとひかれた胡椒が味を引き締めてくれます。
最後にデザートと食後のコーヒー。さっぱりとしたフルーツの下にお酒が浸みたスポンジケーキが入っており、大人味のデザートでした。
野菜はレストラン横の農園から!
レストランの横、田んぼのすぐ隣には自家農園があり、多様な野菜が青々と茂っています。
食事が終わった後に農園を見ながら、太陽をたくさん浴びたこの野菜を食べたんだなぁ、と感謝するのも一興。蝶々などの虫が寄ってきており、自然な状態で育っていることが感じ取れる素敵な農園でした。
最後に
湯布院というと古くからある有名な温泉宿やその懐石料理を堪能するイメージが強いですが、こんなジャパニーズイタリアンも旅の予定に入れてみては?きっと湯布院がもっと好きになるはず。夕食、朝食は旅館の懐石料理を、昼食にはケルカスのイタリアンを楽しんで、いろんな視点から湯布院を舌で感じてみてください。
- 湯布院イタリアンレストランケルカス
- 大分 / 洋食・西洋料理 / ランチ
- 住所:大分県由布市湯布院町川上2413-2地図で見る
- 電話:0977−85−8835
- Web:http://yufuin-quercus.com/