フランス・パリの交通手段と言えば、地下鉄やバスが一般的ですが、旅行で訪れた場合、「ちゃんと間違いなく乗れるか不安…」という方も多いのではないでしょうか。そんな方におすすめしたいのが、パリ市が提供している貸自転車サービス「ヴェリブ(Vélib)」です!日本でも、観光地を中心に貸自転車の設置が進んでいますので馴染みが出てきましたが、パリでは2007年からこのサービスが始まり、今では大事な交通手段の一つです。今回は、ヴェリブの利用方法や利用上のポイントをご紹介していきます。
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ヴェリブ(Vélib)とは
ヴェリブとは、パリ市が提供している貸自転車(レンタサイクル)サービスです。
観光客向けの整備が進んでおり、主要な観光地にはもちろんのこと、地下鉄の駅周辺や主要な通り沿い、大きな交差点周りなど、様々なスポットにヴェリブ専用の駐輪場が点在しています。最新のヴェリブ駐輪場の場所については、こちらでご確認ください。
では早速、ヴェリブのおすすめポイントや利用方法をご紹介します!
こんなときは、ヴェリブがお勧め!
交通費をなるべく安く抑えたい!
地下鉄が「1乗車あたり1.9ユーロ」であるのに対して、ヴェリブは「1日あたり1.7ユーロ」なんです(2017年2月現在)。この基本料金を支払って自転車を借りたら、目的地のヴェリブ専用の駐輪場に返却するのですが、30分以内に返却すれば追加料金はかかりません。
つまり、乗車後30分以内に返却し続ければ、1日に何度利用しても1.7ユーロの基本料金だけしか課金されないので、うまく活用できれば1.7ユーロのみで市内を巡ることができます。30分を超えた場合は、以後30分ごとに1ユーロの追加料金がかかります。
使いたい日の最初のみ、ヴェリブ駐輪場備え付けの機械で5分程度の手続きが必要ですが、地下鉄の切符購入時の作業とほとんど変わりません。最新の料金についてはこちらをご確認ください。
日中はたくさんの観光地を回りたい!
パリ中心部には、数え切れないほどの観光名所があります。旅行中に全てを回るのは難しいかもしれませんが、なるべくたくさん回りたい…。でも、地下鉄ですと毎度改札を通ったり電車を待ったりする時間が必要ですし、バスやタクシーは渋滞の可能性も…。
そんなときは、小回りの効くヴェリブでの移動を候補に入れてみてください。あなたの行きたい場所に駐輪場があるかチェックしてみましょう!
天気がいいから散策したいけど、歩くには遠いな…
例えば、ルーブル美術館からエッフェル塔までは徒歩約50分ですが、自転車を利用すると約20分で行くことができます。
セーヌ川に沿って走るので、外観が人気のオルセー美術館やプティ・バレなど、世界遺産をはじめとした多くの歴史的建造物を背に走ることができます!特に、夕焼け時はどの建物も絵になりますので、ぜひ自転車で回ってみてくださいね!
地下鉄やバスだと乗り換えがある…
パリ中心部は地下鉄やバスが充実しているので、路線の種類や駅、停留所などが多く、乗り換えが不慣れな人には不安な方も多いと思います。特に地下鉄の駅構内は少し複雑で、出口すら見つけにくいことも。
でも、ヴェリブなら地上なので目印も見つけやすいですし、Wi-Fiを持ち歩いていれば駐輪場もすぐに見つけられます。
手続きカンタン!ICチップ付きクレジットカードを忘れずに!
手続きと言っても、事前登録や窓口などがあるのではなく、ヴェリブ駐輪場備え付けの機械で手続きするのみです。
利用手続きの方法
1.ヴェリブ駐輪場にある機械を探します。
2.言語が選べるので「日本語」を選択します。
3.項目を選択していくと、クレジットカード登録画面になります。
ICチップ付きのみ対応しているので、日本から向かう際に確認しておきましょう。
4.手続きが完了すると、チケットが発券されます。
レンタル時の手順
1.レンタル画面で、発券されたチケットに記載されている番号を入力します。
2.借りたい自転車の番号を入力します。
3.指定した自転車のロックが解除されます。
返却時の手順
1.駐輪場を探します。ヴェリブの駐輪場であれば、どこでも返却可能です!
2.空いている場所に戻し、ロックがかかれば完了です。
利用する際の注意点
場所によっては、自転車が置けない(満車)状態や、自転車が1台もなくて借りられない状態が起こりえます。ヴェリブ駐輪場が複数ある場所で乗り降りする計画をしておくと安心です。
また、フランスでは自転車は車両扱いになります。パリは一方通行が多いので、標識に注意しながら運転しましょう。