シドニー・シティ南部近郊のRedfern(レッドファーン)にあるCarriageworks(キャリッジワークス)は鉄道車両工場の跡地に作られたアート施設。ヴィンテージ感漂う無骨なデザインがオシャレだと高感度な人に大人気です。展覧会やイベントはもちろん、毎週末開催されているファーマーズ・マーケットには沢山の地元の人々が新鮮な食材を求めて訪れます。今回はフォトジェニックなおしゃれスポット、Carriageworksをご紹介します。
この記事の目次表示
Carriageworks(キャリッジワークス)とは?
Carriageworks(車両作業場)という名の通り、元々1880年代に建てられた鉄道車両のメンテナンス作業場だった場所が、建物の老朽化や鉄道会社の経営悪化より1988年に一旦閉鎖された後、NSW州芸術省がリノベーションし、2007年にオープンした文化芸術の複合施設です。
今では美術の展覧会、演劇、パーティ、ファッションショーなどのイベントなどが行われています。元工場独特の無骨なインダストリアル・デザインが満載の建物がとてもフォトジェニックで格好いいんです!
リアルなインダストリアル・デザインの建物
煉瓦積みの建物内部にはギャラリースペース、イベントスペース、劇場など大小10以上の様々なスペースがあります。老朽化した部位は新設したものの、床や壁、柱などはそのまま残っているので、電車のレールや錆びたスチールの柱や梁など所々で鉄道工場の名残を感じます。
「インダストリアル(工業)風」ではないリアルなインダストリアル・デザインです。天井が高くとても開放的な空間。洞窟のような暗がりもありつつ、点在する窓から入る独特の光とのコントラストがとても美しいスペースです。
Katharina Grosse(カタリーナ・グロッセ)の展覧会
BAY 21というエリアではドイツ人アーティストKATHARINA GROSSE(カタリーナ・グロッセ)のインスタレーションが展示されています(2018年3月現在)。10m以上もある天井から吊るされた大きな布地をキャンバスにして、眩いばかりのカラフルな色が散りばめられています。
巨大なカーテンのドレープの隙間から中に入ると、そのダイナミックさに思わず声を上げそうになります。波打つ布から溢れる色の洪水の中に漂っているような不思議な感覚です。
幾重にも重なった布のドレープは彫刻のようでもあるし、実際にそこに座ったり寝っ転がったり体感することができる建築のようでもあります。子供達が遊んでいたり、カップルが座って語り合っていたり、学生グループがセルフィーを撮りまくっていたりと皆それぞれ彼女のアートを体感していました。
CARRIAGEWORKSという独特な空間の良さを最大限活用した展示で、まさにここでしか味わえない体験型のアートワークです。2018/4/8まで無料で開催しています。写真ではお伝えしきれないと思うので、是非訪れることをオススメします!
Corner Stone Bar & Food(コーナー・ストーン・バー&フード)
建物の一角にあるのがCorner Stone Bar & Food(コーナー・ストーン・バー&フード)というカフェ。週末はマーケットや展覧会帰りの人々でいっぱいですが、平日は近隣のビジネスマンがランチで来ていたり、仕事をしている人がいたりと比較的のんびり過ごせます。
チェスターフィールドのソファやスチールの家具、照明やグリーンなど小物に至るまでインダストリアル感、ビンテージ感満載でオシャレです。
ランチにはToday's Specialだったチキンと玄米のサラダをオーダーしました。ヴィネグレット・ドレッシングであえた食べ応えのある玄米にクランベリーとフェタ・チーズが混ざっていて甘塩っぱい美味しさです。サクサクのクルミの食感もよく合って、とても美味しかったです。
お気に入りのソファやイスに座って、この空間の中でのんびりした時間を過ごせるオススメのカフェです。
- コーナー・ストーン・バー&フード
- シドニー / カフェ・喫茶店
- 住所:245 Wilson St, Eveleigh NSW 2015地図で見る
- 電話:02-8571-9004
- Web:http://www.cornerstonebarandfood.com.au/