鳥取県鳥取市にある「わらべ館」は3世代で楽しめる童謡と唱歌、おもちゃのミュージアムです。情緒あふれる外観の建物は1階~3階まであり、各フロアではそれぞれ趣がある展示や遊び場、体験スペースがあります。館内に一歩足を踏み入れると、そこは古き良き昭和の香り漂う別世界。大人は懐かしさに童心を思い返し、子供は昔ながらのものに新鮮さを覚え、童心が育まれます。学校行事や幼き頃に両親や祖父母に連れてきてもらったことがあるなど、鳥取市民にとっての思い出の場「わらべ館」について、各フロアの見どころをご紹介します!
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わらべ館とは?
わらべ館は、童謡と唱歌がテーマの「鳥取県立童謡館」と、おもちゃがテーマの「鳥取世界おもちゃ館」からなる、県と市の複合施設による体験型ミュージアムです。
1989年に開催された鳥取・世界おもちゃ博覧会を顕彰するため、平成7年7月7日に設立されました。
子から大人へと成長していく過程で一度は訪れたことがある、鳥取市民の思い出の場として、受け継がれています。
1階「童謡の部屋」の見どころ紹介
1階の「童謡の部屋」では、昭和生まれの方には懐かしく、平成生まれの方には新鮮に感じられる懐かしい空間が広がっています。
幼い頃に口ずさんだうたが懐かしい景色の中で静かに流れ、タイムスリップしたような感覚が味わえる「童謡の部屋」の見どころをご紹介します。
茅葺き民家
童謡の部屋に入るとすぐに見えてくるのが、茅葺き民家がある広場と昭和を思い起こさせる校庭の風景です。
民家からは子供達のわらべうたが聞こえ、障子には遊んでいる情景が浮かび上がります。
わらべうたに合わせて障子に映る子供達の遊びも変わるので、童心にかえり、ゆっくりみていかれてはいかがでしょう?
木造教室
昭和初期の小学校を再現した校舎内に足を進めると、木造教室が見えてきます。
教室内には懐かしい唱歌が流れ、ガラス窓には誰の胸にもある思い出の情景が次々と映し出されていきます。
毎週土曜日には昭和の音楽の授業を模した唱歌教室が開催されているので、興味がある方はぜひお問い合わせしてみて下さいね。
鳥取の音楽家たち
ここでは、鳥取の音楽家達や、日本の音楽教育に大きな発展をもたらした岡野貞一、田村虎蔵(とらぞう)、永井幸次(ながいこうじ)の3人について紹介されています。
ここでは、誰もが聞いたことがある曲の作者達の歴史に迫ることができます。
2階「おもちゃの部屋」の見どころ紹介
2階のおもちゃの部屋では、見て、触って、作れる体験型のスペースがメインとなっています。
実際におもちゃで遊ぶこともできますし、おもちゃ作りなどにも挑戦できます。親子そろって楽しめる2階のフロアの見どころについてご紹介します。
あそぼう広場
広々としたスペースで、靴を脱いで親子で遊べる広場です。
靴を脱いで入る広場なので、まだ歩けない小さなお子さんと一緒でも安心です。
おもちゃ工房
おもちゃ工房では、おもちゃ作り体験ができます。
工作キットは1階の受付で販売されており、第1土曜を除く土日や夏休みに実施されているので興味がある方はお問い合わせしてみると確実です。
おもちゃ研究所
おもちゃ研究所では、世界の色々なおもちゃがあり、実際に遊んでみることができます。
子供はもちろん、大人も夢中になれる様々なおもちゃがあるので、ぜひ遊んでみて下さいね。
3階「おもちゃの部屋」の見どころ紹介
3階のおもちゃの部屋では、古今東西、世界各国のあらゆるおもちゃが展示されています。
年代別に流行ったおもちゃなどが展示されており、どの世代でも楽しめることができるフロアです。つい時間を忘れて見入ってしまう、魅力あふれる3階の見どころをご紹介します。
数え切れないほどのおもちゃの展示
3階フロアの中央には、数え切れない程のおもちゃが展示されています。
区画ごとにテーマがあり、そのテーマに合ったおもちゃがずらりと並んでいます。
見たことがあり懐かしさを感じるおもちゃから、全く見たことがない異国のおもちゃや昔のおもちゃなど、様々な種類のおもちゃと出会えます。
すゞ屋
昭和の駄菓子屋さんを思い起こさせるすゞ屋では、昔ながらのお菓子やおもちゃが展示されています。
昭和世代には懐かしく、平成世代には新鮮さを感じさせる、現代ではめっきりと見かけなくなった駄菓子屋さんは童心のワクワク感を蘇らせます。
おもちゃ今・昔の展示
3階フロアの壁には、古いおもちゃから現代に至るまでのおもちゃの歴史について展示されています。
古くは縄文・弥生・古墳時代から始まり、直近まで現在進行形で更新されています。
おもちゃの歴史が判ると共に、つい最近まで流行っていたものさえも懐かしく感じられ、時代の流れが感じられます。
ゆうやけ広場
細い路地裏を抜け、すゞ屋の裏側にまわると、夕暮れのまま時が動かないゆうやけの広場があります。
細部に渡るまで昭和の情景が再現されている広場では、けん玉やお手玉、めんこなどの昔ながらの遊びができます。
夕食の優しい匂いまでもが漂ってきそうなリアルな空間で、無邪気な童心にかえり、懐かしい遊びに没頭してみてはいかがでしょう?
その他の見どころ紹介
最後に、フロアの各部屋以外にある見どころについてご紹介します。
機関車のオブジェ
1階の正面入り口を入ってすぐのエントランスホールには、楽しい音楽を奏でながら動く機関車のオブジェがあります。
これから体験する、うたとおもちゃの世界へのワクワク感がいっそう膨らむスポットです。
からくり時計
滝の広場にある時計はからくり時計になっています。
午前9時から1時間おきに中央のレリーフが回転し、賑やかな音楽と共に金太郎や大黒様達が登場します。
4分30秒の演奏の間、子供も大人も遊びの手を止めて、滝の広場に集まる人気のスポットです。
わらべ館の建物
わらべ館は建物の外観にも、とても趣があります。
旧鳥取県立図書館を復元したレトロ調な建物で、敷地内の広場や滝の広場から見渡すとその外観がよく望めます。
今回ご紹介できたのは、わらべ館の魅力のほんの一部です。訪れた際にはぜひ隅々まで見学して、大人も子供もみんな童心になって楽しんでくださいね。
わらべ館の基本情報
開館時間
9時~17時(最終入館16時半)
休館日
第3水曜(祝日の場合は翌日)、12/29~1/1※8月は無休
入館料
大人500円、高校生以下無料
- わらべ館
- 鳥取 / 博物館 / 子供が喜ぶ / 穴場観光スポット
- 住所:鳥取県鳥取市西町3丁目202地図で見る
- 電話:0857-22-7070
- Web:http://www.warabe.or.jp/