鳥取砂丘や鳥取市街地にほど近い距離に建つ「渡辺美術館」。道路沿いや、駐車場などから見ると規模が小さめの美術館のように見えますが、外観からでは計り知れない広さがある館内には、甲冑を中心としたバラエティ豊かな古美術品が約3万点も収蔵されています。今回は、想像をはるかに超えるスケールで楽しめる「渡辺美術館」についてご紹介します。
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渡辺美術館とは?
渡辺美術館は、鳥取で医師をしていた渡辺元(はじめ)により、昭和53年に医療法人明和会渡辺病院付属美術館として開設されました。
「一目でみて日本文化がわかる美術館を作りたい!」という創設者の想いから誕生した美術館内には、渡辺元が昭和初期から約60年にわたって収集した古美術品が約3万点も収蔵され、甲冑を中心にバラエティに富んだ美術品が展示されています。
またこちらの美術館の特筆したい点として、館内での写真撮影が自由に許されていることが挙げられます。撮影ばかりか展示品のスケッチや、ものによっては手に触れることもできます。
ミュージアムでは大変珍しいことですが、そこにも「地域社会の教育文化の向上と振興、埋もれた地域文化の顕著に努める、限りなく開かれた施設」という創設者の強い想いが込められています。
「本物をみて、ふれることで、教科書だけでは知ることができない歴史や文化を直接感じてほしい」という渡辺元の意志が今もなお反映され続け、その想いが届いているかのように多くの人々が訪れる美術館です。
想像をはるかに超えた広さの館内
では、さっそく館内の様子についてご紹介していきます。館内は想像をはるかに超えた広さがあります。
道路や駐車場から見える建物の外観は正面部分だけで、その奥行きは伺えません。
また、外から見た限りでは1階建てのように見えますが、実際は2階まであり、隅々まで展示品が並んでいます。
それぞれのエリアや、展示品をじっくりと鑑賞しようとすると、とても1時間では足りません。全体をしっかりと観たい方は、かなり時間に余裕をもって訪れることを強くお勧めします。
想像をはるかに超える展示品の多さ
「約3万点の収蔵数」とみると、「展示品が多いのだろうな」とはお考えになって頂けるのではないかと思いますが、その想像をはるかに上回るであろう展示物が所狭しと並んでいます。
先ほどもご紹介しましたが、美術館の外観に比べ、館内はとても広く、そのなかに展示ケースがズラりと設置されています。
大きなものから細かい品々まで数多くの展示品が紹介され、資料なども豊富に用意されているので、1つのコーナーを見終わるのに想像以上の時間がかかります。
館内撮影OKという貴重な美術館なので、デジカメや携帯電話などのカメラで撮影を考えていらっしゃる方は、ぜひ容量と充電を万全の状態にして訪れて下さいね。
「甲冑」は絶対に要チェック!
館内には、特別企画大展示場をはじめ、名宝常設展や工芸品コーナー、仏教美術コーナーや古書画コーナーなど、本当に数多くの展示コーナーがあり、ここで全てを紹介することはとてもできません。
ですので、今回は筆者が一番印象に残った「甲冑」にしぼって、ご紹介させて頂きます。
渡辺美術館で展示されている甲冑は、平和な江戸時代につくられたものが多く、嗜好を凝らしたデザインと、贅を尽くした銘品の数々を見ることができます。
特別「甲冑」に詳しいというわけでもない筆者が、なぜ数ある展示品のなかで一番印象に残ったかというと、それは展示数の多さです。
1階にも2階にも、とにかく様々な時代・様々なジャンルの甲冑が所狭しと展示されています。
なかでも、一番驚かされたのは、甲冑と一緒に集合写真が撮れる記念撮影スペースです。
惜しみなく甲冑が用いられているこの光景は圧巻です。
1人1,000円で甲冑着付け体験撮影も実施されているので、ご興味がある方はぜひスタッフさんに声をかけてみて下さいね。
おわりに
想像をはるかに超えるスケールで楽しめる「渡辺美術館」はいかがだったでしょうか?
1回の訪問でじっくり観賞するのもいいですが、何度訪れても新しい発見や楽しみが見つかる美術館です。
ぜひ、実際に足を運んで想像をはるかに超えるスケールを体感してみて下さいね!
- 渡辺美術館
- 鳥取 / 雨の日観光 / 美術館 / 穴場観光スポット
- 住所:鳥取県鳥取市覚寺55地図で見る
- 電話:0857-24-1152
- Web:http://watart.jp/