ヨーロッパとアジアのちょうど境目にあって、エキゾチックな雰囲気が漂うトルコ。イスタンブールは知っているけど、その他には何があるの?という方に、筆者が実際に訪れて好きになったトルコで行くべき素敵な街5選を紹介します。
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トルコと言えばイスタンブール?
トルコと聞いてまず思い浮かぶ街は、イスタンブールですよね?トルコの首都はアンカラなのですが、経済的にも成長著しいイスタンブールは、多くの航空会社が国際線を就航させていることもあり、いわばトルコの玄関と言えます。また東洋と西洋の文化の両方を楽しめると、観光客にも人気の街です。
- 出典:www.flickr.comPhoto by:Alexander Cahlenstein, 作品名:Yeni Cemi at dusk
しかし、トルコの国土は広大で、それぞれの地域によって違った顔をのぞかせます。さらには、ヨーロッパの広い範囲を支配下にしていたオスマン帝国時代に築かれた、世界遺産級のいくつもの素晴らしい場所が国内各地に残っており、イスタンブール以外の魅力もたっぷりの国なんです。
以下より、筆者がおすすめの街を紹介します。
1. 伝統家屋が立ち並ぶ【サフランボル】
トルコ中央北部に位置するサフランボルは、世界遺産に登録されている「サフランボル旧市街」が、11世紀から続く歴史ある街です。
サフランボル旧市街には、多くの古い建築物が保存されています。博物館やモスク、公衆浴場などは主にイスラム建築によって建設されており、またオスマン建築の建物も多く残っています。
石畳の坂道と伝統建築の家屋が並ぶ可愛らしい街並みには、レストランやお土産屋さんが軒を連ね、チャイハネと呼ばれる喫茶店でチャイを飲みながら丘から見渡す景色は、どこか懐かしさが漂います。どこからともなく聞こえてくるアザーンとともに、夕焼けの景色を楽しむのもいいですよ。
2. 美しい地中海を望む【クシャダス】
クシャダスはトルコ西部のエーゲ海に面したビーチリゾートの街です。近年の社会情勢を受け少なくなってきてはいるものの、地中海を行き交うクルーズ船の寄港地としても人気の街で、複数のクルーズ船が港に停泊しています。
トルコにいながら地中海の空気と風土を感じ、リゾート気分で街を歩いたり、お土産屋さんをのぞいたり、美味しいシーフードを食べたりすることが出来ます。エキゾチックなトルコに飽きてきたらここに立ち寄って、ちょっぴりヨーロッパの気分を感じてみるのもいいですよ。
3. 石灰棚が幻想的な白い世界【パムッカレ】
トルコ西部にあるパムッカレはトルコの世界遺産として有名な街で、石灰でできた純白の棚田が広がります。地下から湧き出る温水の成分が固まり、白く結晶化してこうした姿を残しています。一部だけが石灰化しているので、急に目の前に雪山が現れたような気持ちになります。近年では水量が少なくなってきているので、棚田の水がある部分は限られてきています。
また、この石灰棚を登りきると、ローマ帝国の温泉保養地として栄えたヒエラポリス遺跡を見ることができます。古代遺跡内には温水プールの施設もあり、石柱に腰を掛けたり、遺跡に触れながら温泉を楽しめる唯一無二の場所で、まさに気分はテルマエロマエです!
遺跡としての保存状態もよく、特に一番保存状態がよい円形劇場は、遺跡全体を見渡すことが出来ます。ゴロゴロと至る所にローマ帝国時代の文字が刻まれた石が落ちていたりしますが、特に規制線もありません。悠久のときを超え、今もここに良好な状態で残っていることが不思議に感じるくらいです。
- ヒエラポリス遺跡
- トルコ / 遺跡・史跡
- 住所:W4GG+MX ヒエラポリス-パムッカレ, トルコ デニズリ Pamukkale地図で見る
- Web:https://www.muze.gov.tr/tr/muzeler/pamukkale-hiera...
4. ローマ帝国時代の遺跡が見られる【セルチュク】
エフェソス遺跡の入り口となるセルチュクは小さい街ですが、周辺の小さな町を巡る拠点となる街です。山側にはワインの有名な村があったり、先に紹介したクシャダスまでも30分ほどで行けますし、トルコ第3の都市であるイズミルから電車で一本とアクセスも良好です。
群を抜いて保存状態のよいエフェソス遺跡は、本当に当時に迷い込んだかのような気分になります。セルチュクはトルコの中でも筆者が特に気に入った街で、小さいながらに質がよく可愛らしい民芸品があったり、観光地価格ではない美味しいトルコ料理を食べることもできます。
5. トルコと言えばやはりあの奇岩群【ギョレメ】
トルコで一番見たい絶景と言えば、やはりこの風景ではないでしょうか?街全体が国立公園である奇岩群に覆われた地域ギョレメは、国内外からの観光客が訪れる場所です。
一番人気の熱気球ツアーの他、地下都市や映画『スター・ウォーズ』の舞台となったセリメ修道院など、歴史に触れられる場所も実は数々残っています。もちろんこの不思議な岩の町はずっと眺めていてもあきませんし、この岩の形状を利用したホテルに泊まることも出来るので、楽しみは尽きません。
- ギョレメ国立公園とカッパドキアの岩窟群
- トルコ / 遺跡・史跡 / 観光名所
- 住所:Goreme, Kapadokya, Nevsehir地図で見る
各都市への移動手段は?
広い国内を移動するにはやはり日数が必要です。イスタンブールだけでも見る所はたくさんありますが、本当のトルコを見るならば他の都市にも足を延ばしてみてほしいです。
バスの交通網が発達しているトルコでは、かなりの数のバスが至る所から出ています。サービスも充実していて、お茶やお菓子が出るのはもちろんのこと、飛行機のように映画が見れたり、Wi-Fiが使えるバスも珍しくありません。長時間でも快適な旅になりますよ。
- 写真:doryトルコ国内を走る列車(イズミール行き セルチュク駅にて)
- 出典:www.flickr.comPhoyo by:Dean Morley, 作品名:Pegasus Boeing 737-800 トルコ国内を主に結ぶLCCも充実しています。
また、日数がない方でもトルコ国内は格安で飛行機も飛んでいるのでおすすめです。その他電車も走っていますので、目的地や日数、金額に合わせて移動手段を見比べてみて下さい。