モンゴル
モンゴル観光
見渡す限りに広がる草原での乗馬や遊牧民との触れ合い

遊牧民と草原の国!空と大地が広がるモンゴルの魅力

取材・写真・文:

神奈川在住
訪問エリア:19ヶ国

2020年1月8日更新

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写真:まきまき

日本から約5時間半で行けるモンゴル。そこには広大な自然と独特な文化が存在していて、メジャーな観光地とはひと味った面白さが詰まっています。今回そんなモンゴルの魅力と特徴をお伝えします。

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モンゴルで見る景色

果てしなく続く緑の草原

  • 写真:まきまき

モンゴルで最も特徴的な景色といえば、果てしなく広がる大草原です。春から夏にかけては地面が緑に変わり、その中に遊牧民の住居がポツリポツリと建っています。そして周囲には羊・ヤギ・牛・馬・らくだなど、無数の動物の群れが散らばっているのを見ることができるでしょう。

土の上を歩くことや風を感じること。そんなごく当たり前のことさえも、日本では触れる機会が少なくなりましたね。モンゴル滞在中はインターネットが弱かったり、時期によってはパイプが凍って水が出ないなど、何かと不便を感じることもありますが、空と大地に溶け込むような豊かな時間が過ごせると思います。

一番人気は大草原で乗馬をすること

  • 写真:まきまき

草原で乗馬をすることはモンゴル定番のアクティビティであり、これを楽しみに毎年訪れるツーリストも多いです。馬の上から見る景色はまた格別であり、初めての方でも上手に誘導してもらえるので心配ありません。

砂のアートが広がる砂漠地帯

モンゴルは乾燥地帯であるため砂漠化している場所も多く、草がまばらに生える荒野や砂地などがあちこちに見られます。エリアによっては砂丘になっているところもあり、最も有名なのは南部に広がるゴビ砂漠です。

ゴビ砂漠とはモンゴルと中国にまたがる巨大な砂漠であり、世界で4番目に大きいといわれています。総面積は130万km²あるらしく、日本が3つ入ってしまうほどの大規模です。これは中国側も含めた大きさになりますが、それにしてもモンゴルがいかに広大かがイメージできるでしょう。

砂漠に生きる動物ラクダに乗る

  • 写真:まきまき

砂漠地帯では馬よりラクダの飼育が盛んであり、ラクダに乗って砂丘を散歩するアクティビティも用意されています。ラクダは性格がとても穏やかなので、馬はちょっと怖いという方でも安心して乗ることができます。モンゴルならではのエキゾチックな気分が味わえるでしょう。

モンゴルで触れる文化

大草原で生きる遊牧民の生活

  • 写真:まきまき

モンゴルには多くの遊牧民が暮らしていて、草原で見る動物のほとんどは彼らが飼育しています。そしてゲルと呼ばれる移動式住居に暮らし、草のある場所を求めて年に4回引っ越します。都市部は急速に発展が進んでいますが、遊牧民の生活ははるか昔から変わることなく、独自のスタイルが受け継がれています。

「こんな何もない場所でどうやって暮らしているの?」と謎な部分も多いですが、そこには様々な知恵と工夫が施されています。そしてその疑問をひとつひとつ解いていくと、遊牧民がいかに周囲と協力し合いながら生きているかがわかり、暖かい心を持つ民族であることが感じられます。

チベット仏教とシャーマン

  • 写真:まきまき

モンゴルでは主にチベット仏教が信仰されていて、多くの仏教寺院があるだけでなく、祈りの場所では青や白の布をよく見かけます。これはハタクという聖なる布であり、大切な物に巻く意味があります。若者が車に飾っているのをよく見かけますが、ヤギのツノに巻くことも稀にあります。ちなみにハタクが巻かれたヤギは神を表し、食用になることはないそうです。

  • 写真:まきまき

そしてチベット仏教と同時にシャーマニズムも根付いており、人々は迷いや悩みがあるときにはシャーマンを頼って儀式を行います。目にする機会は少ないかもしれませんが、ゴージャスな衣装を纏ったシャーマンはなかなかの迫力です。

モンゴルで味わう食文化

  • 写真:まきまき

モンゴルでよく食されているのは羊と牛の肉であり、豚や鳥は高級品で一般的にはあまり食べません。そして小麦粉で作った麺や皮と一緒に料理されることが多く、代表的なのは小籠包に似た形をした「ボウズ」です。そのほか羊を塩茹でにしたものなど、動物性のものがメインとなります。

  • 写真:まきまき

家庭でよく飲まれる「スーテーツァイ」はミルクティと例えられていますが、実際は家畜の乳にお湯と塩を混ぜた飲み物であり、お茶の葉は使用してないことが多いです。そのほか乳製品も豊富であり「アーロール」という酸っぱくて硬いチーズや、馬の乳から作る「馬乳酒」などもよく飲まれています。

大自然のモンゴルを旅行する方法

  • 写真:まきまき

モンゴルは標識のない草原や砂漠が広がり、そこには電気や水道もありません。そして交通機関が発達しておらず、町から町までバスで移動はできますが、見どころはさらに奥にあるため、車がないと十分な観光ができません。

郊外のタクシーは外国人目当てのぼったくりが多発していて、現地語しか通じない場合がほとんどです。そのため現地を知らないツーリストが単独で旅するのはおすすめできず、ツアーに申し込むのが一般的です。

現地旅行代理店によってはプランの相談ができるため、乗馬やゲル宿泊はもちろんのこと、シャーマンの儀式など一般ツーリストが手配困難な体験も、もしかしたら可能になるかもしれません。モンゴルの大地で豊かな時間を是非感じてみてください。

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この記事を書いたトラベルライター

トラベルフォトグラファー
カメラを片手に一人旅をしています。行ったことのある場所を再び訪れても、旅にはふたつとして同じ経験はなく、世界はミラクルの連続です。感動からハプニングまで、様々な出会いの中にたくさんの面白さがあり、出発してから帰るまですべての場所が目的地ですね。

それらを旅好きな仲間達と共有していけたらと思っています。みなさんの旅がHappyでありますように。
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