大阪万博のシンボル“太陽の塔”や“芸術は爆発だ!”で有名な岡本太郎氏。太陽の塔よりも前に制作された作品が、名古屋市にもあります。本記事では、彼の制作したなんともパンクな鐘のある「久国寺」をご紹介します。
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久国寺とは
岡本太郎氏が制作した鐘が設置されているのは、愛知県名古屋市にある曹洞宗のお寺、久国寺。徳川家康ゆかりのお寺から、守護仏「聖観世音菩薩」を貰い受けて創建されました。1662年に名古屋城の鬼門除けとして、現在の場所に移設されています。
守護仏さまのご利益は、苦難除去、現世利益・病気平癒・厄除・開運・極楽往生・夫婦円満など幅広いものがあるとされています。
パンクな「歓喜の鐘」ってどんなもの?
スパイクのような鋭利な突起がいくつも付いている、何とも独創的な形の鐘。こちらは「歓喜の鐘」という作品名が付けられています。
岡本太郎氏と言えは、「太陽の塔」を思い浮かべる方が多いかもしれませんが、「太陽の塔」が作られたのは1970年。それに対してこの「歓喜の鐘」は1965年に作られています。こちらの方が先に制作されたものなんです。
「歓喜の鐘」の特徴
この鐘は、曼荼羅をイメージしているそうです。鐘の上部の突起は、腕を突き出した人間。下の方には瞑想する仏様、動物、魚など森羅万象が表現されています。
目を凝らしてみると、鐘の隅っこに「TARO」というサインも見ることができます。
鐘をつくと、角が共鳴し複雑な余韻がいつまでも鳴り響くそう。普段は鐘をつくことができないため、除夜の鐘が音を聴けるチャンスとなっています。
その他の見どころ
護国観音像
境内には、太平洋戦争の戦没者の慰霊として、護国観音像が立っています。こちらの作者は、コンクリート彫像作家の浅野祥雲氏。浅野氏は、犬山市の桃太郎神社の桃太郎の像や、岐阜県にある関ヶ原ウォーランドの像などを手がけていることでも知られています。
御朱印
セルフサービス型の御朱印もあります。お代はお賽銭箱に納めます。筆者は御朱印帳を持ち合わせていなかったため、泣く泣く諦めました。訪れる際は、御朱印帳を持っていくことを強くお勧めいたします。
アクセス
久国寺の最寄駅は名鉄「清水駅」。名古屋駅からの行き方は、地下鉄東山線で「栄駅」で下車後、名鉄瀬戸線に乗り換えます。
「清水駅」からは徒歩で約5分程度です。
おわりに
一度見たら忘れられない独特の形の鐘。きっと誰かに話したくなること間違いなし!名古屋にお越しの際にはぜひ立ち寄ってみてはいかがでしょうか。
- 久国寺
- 名古屋 / 寺
- 住所:愛知県名古屋市北区大杉三丁目2番27号地図で見る
- Web:http://nk.xtone.jp/archives/kyukokuji.html