オランダのライデン (Leiden) は、かつて江戸時代に日本との架け橋ともなった「シーボルト」が住んでいた街です。ライデン市は2017年11月に長崎市と姉妹都市になりました。また、ライデン大学には日本学科も古くから開設されており、日本とは深い関わりのある街となっています。そのライデン市と日本との関わりのある場所を主にご紹介していきます!
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シーボルトに関する観光スポット
かつて日本に滞在していたシーボルトが、オランダに持ち込んだ数々のコレクションを観ていきましょう。
国立民族学博物館(Museum Volkenkunde)
この博物館は、世界で最古の民族学博物館ともいわれてます。アジア、アフリカ、南北アメリカ、インドネシア、オセアニアなどの何百年前にものぼる民族学に関する貴重な資料が、なんと20万点以上も所蔵されており、かつての衣装や美術品、アクセサリー、道具、陶器など様々なコレクションが公開されています。
博物館の一室には、シーボルトがオランダに持ち込んだ江戸時代における日本のコレクションも多数展示されています。
世界各地域ごとの特徴のあるコレクションを見比べてみるのも面白いでしょう!
博物館はとても広いですが、館内にはカフェもあり、ゆっくり休憩をとることもできます。また、展示品に因んだお土産も販売しています。
- 国立民族学博物館
- オランダ / 博物館・美術館 / 博物館
- 住所:Steenstraat 1, 2312 BS Leiden地図で見る
- Web:https://volkenkunde.nl/en
シーボルトハウス(SieboldHuis)
学校でも習いましたが、かつて江戸時代にシーボルトが長崎にやってきましたね。そこで彼は医師として、また、博学者としても活動しておりました。そして彼は、たくさんの工芸品や日常品、浮世絵などの民族学的コレクションを集めオランダに持ち帰りました。それらの一部が、国立民族学博物館と、このシーボルトハウスに展示されています。
シーボルトハウスとは、「フィリップ・フランツ・フォン・シーボルト」の家を意味し、彼は1832年から1847年までの間、実際にこの建物に住んでいました。
江戸時代の鎧兜(よろいかぶと)や、刀、動植物の標本など、数えきれないほどたくさんのコレクションが公開されています。オランダに来て日本のコレクションを観るのは少し不思議ですけれど、日本で見られないお宝を発見するかもしれませんね!
博物館の3つの階すべてにてコレクションが展示されてます。また、地下一階には小さな休憩室も設けられています。
- シーボルトハウス
- オランダ / 博物館・美術館 / 博物館
- 住所:Rapenburg 19, 2311 GE Leiden地図で見る
- Web:http://www.sieboldhuis.org/ja/
ライデン大学植物園(Hortus Botanicus)
オランダで最も古いライデン大学内にある植物園「ホルタス・ボタニクス」は、これもまたオランダでは最古の植物園です。広い庭園の中には、ガラス張りの熱帯植物館もあります。天気の良い日の散歩コースには最適です。
大学植物園内には、シーボルトを記念した日本庭園(Von Siebold Gedenktuin )が設けられており、シーボルトの銅像もこの庭園内に立てられています。この植物園ではフジ、ケヤキ、コクサギ、オニグルミなどの日本の植物も植え込まれています。
- ライデン大学植物園
- オランダ / 公園・動植物園 / 植物園
- 住所:Rapenburg 73, 2311 GJ Leiden地図で見る
- Web:https://www.hortusleiden.nl/en/
街の壁に書かれてる「詩」
ライデン市内を散策してると、建物の壁に「詩」が書かれてるのをあちらこちらに見つけることができますが、注意して散策しないと意外に見落としてしまいます。
これはライデン大学の壁に書かれている詩です。大学植物園の門をくぐって右側にあります。「菅原道真」は学問の神様とも言われているので、この詩が書かれたのでしょう。
芭蕉の詩。この詩はライデン大学のすぐ近くの通りで見つけることができます。
こちらは、シェークスピアの詩です。
その他にもたくさんの詩が、街の至る所の壁に書かれています。
レンブラントの記念碑
日本でも知られていると思いますが、中世を代表したオランダ画家の巨匠、レンブラント (Rembrandt) の記念碑が、ここライデン市内にあります。美術館はアムステルダムにありますが、彼はライデンで生まれ育ちました。
ちなみに、この家は近代に建てられたもので過去のものではありません!レンブラントが誕生した事を記すプレートが壁に埋め込まれています。
彼の生まれた場所の前に建てられた記念碑。何やら若き彼が自画像を見つめてる様子です。
少し離れた場所にもう一つ、レンブラント・モニュメントがあります。
この白い跳ね橋は「ランブラント橋」と言います。17世紀に建てられた橋ですが、一度取り壊されて1983年にレプリカとして再び誕生しました。
- レンブラント・モニュメント
- オランダ / その他スポット
- 住所:Witte Singel 1, 2311 AH Leiden地図で見る
ライデン駅へのアクセス
- アムステルダムから電車で36分、料金 9.6ユーロ(約1,200円)
- スキポール空港から電車で16分、料金 6.2ユーロ(約775円)
※記事内のユーロから日本円への換算は、2019年4月におけるレートで計算しています。
1ユーロ=約125円。
最後に
いかがでしたか?オランダで日本の文化に触れることができる街「ライデン」。実際に博物館を観ていると、江戸時代にタイムスリップしたような感じにもなります。ひょっとしたら街を歩いてると、日本語を話すオランダ人に出会うかもしれませんね!