車好きには見逃せない！オランダ・車の博物館「ローマン・ミュージアム」

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• ローマン・ミュージアム（Louwman Museum）
•    コレクション
•       アンティーク、クラシックカー
•       有名人が使用した車
•       日本車
•       ポスターや絵画、模型など
•       自転車やオートバイ
•       ユニークなクラシックカー
•    レストラン
•    ミュージアムショップ
• アクセス
• 最後に

ローマン・ミュージアム（Louwman Museum）

このローマン・ミュージアムは、オランダのローマン家 (Louwman) が1934年から二世代に渡り集めた車やオートバイのコレクションを展示しており、1886年から近年に至るまでのコレクションが250台以上もあります。

ミュージアムの建物は全部で3階からなっており、展示されている敷地の総面積は10,000 m²以上もあるのです。ミュージアムとして一般向けに公開されたのは2010年のことです。建物はコレクションのために特別に設計されているので、展示車だけではなく建物自体も大変印象的です。

• 写真：トラベルライターローマン・ミュージアム（Louwman Museum)

• 写真：トラベルライターミュージアム内、メインエントランスホール

コレクション

1800年代後半のアンティークな車から、近年の自動車に至るまで歴史を辿って見学できます。コレクションの種類は、クラシックカー、消防車、馬車、電気自動車、蒸気自動車、レーシングカーなど多彩です。車以外では、オートバイ、自転車、そして自動車メーカーの手掛けた飛行機もあるのです。

アンティーク、クラシックカー

一番古い自動車のコレクションでは、1886年製のベンツの三輪車があります。エンジンは1リッターで、たったの1馬力しかありません！最高速度は14km/hと表記してありました。

• 写真：トラベルライター1886年、ベンツの三輪車

こちらは1887年、フランス製の蒸気自動車です。なんとこの車は当時、最高速度がおよそ60km/hも出たそうです！

• 写真：トラベルライター1887年、フランス製・蒸気自動車

この赤く長い車は、1922年にアメリカで生産された消防車です。コレクションとしてとても美しく復元してありました。

• 写真：トラベルライター1922年、アメリカ製・消防ハシゴ車

その他、コレクションのクラシックカーを少し見てみましょう！

• 写真：トラベルライター1929年、イタリア製・アルファロメオ
• 写真：トラベルライター1914年、アメリカ製・DODGE ツーリングカー

• 写真：トラベルライター1936年、メルセデスベンツ500K・ロードスター
• 写真：トラベルライタークラシックカー

• 写真：トラベルライター1934年、イタリア製・Bugatti Type 57
• 写真：トラベルライター1907年、オランダ製・蒸気自動車

イタリアの自動車メーカー「ブガッティー」(Bugatti) や、オランダの「スパイカー」(Spyker) のコーナーには、自動車のコレクションに加えて、飛行機も展示してあります。

• 写真：トラベルライターブガッティの展示コーナー

• 写真：トラベルライターオランダメーカー、スパイカー（SPYKER) コーナー

スパイカーの自動車コレクションとしては世界で最大の数を誇っていて、オランダの国家遺産の一部にもなっています。

• 写真：トラベルライター1903年、オランダ製・スパイカー

• 写真：トラベルライター1907年、オランダ製・スパイカー

有名人が使用した車

映画『007』シリーズの『ゴールドフィンガー』に登場した、アストンマーチンのボンドカーや、エルビス・プレスリーのキャデラックなど、有名な車もコレクションに加わっていました。

• 写真：トラベルライターボンドカー、アストンマーチンDB5

• 写真：トラベルライター1976年、エルビス・プレスリーのキャデラック

日本車

日本の名車・トヨタ2000GTや2009年に活躍したF1カーもコレクションとして展示してあります！

• 写真：トラベルライタートヨタ・2000GT

• 写真：トラベルライター2009年、トヨタ・F1

そして、トヨタ自動車の名誉会長「豊田章一郎」さんの写真と、彼の使用していた事務の机が展示してあったのには驚きました！こちらの机は、2005年にローマン博物館へ寄付されたそうです。

• 写真：トラベルライター豊田章一郎さんの写真
• 写真：トラベルライター豊田名誉会長のデスク

1978年製のスズキのレーシング・モーターサイクルもありました。オランダ人ライダー「Wil Hartog」が、Suzuki RG 500で参戦したモーターサイクルのレースでオランダ人として初めて優勝したので、コレクションに加わったのでしょう。

• 写真：トラベルライター1978年、スズキRG 500

ポスターや絵画、模型など

博物館内には、アート・ルーム (Art Gallery) という自動車に関連する広告のポスターや、絵画を展示しているコーナーがあります。こちらは、撮影禁止なので写真はありませんが、展示してある自動車の広告ポスターは全てオリジナルです。

別の自動車関連のアートルームには、自動車に関連する陶器や彫刻、模型などを展示しているコーナーもあり、実物の車だけに限らず、車に関するたくさんのコレクションが揃っています。

• 写真：トラベルライターミニチュアカーのコレクション
• 写真：トラベルライター陶器のコレクション

自転車やオートバイ

車に比べるとコレクションの数は少ないですが、クラシックなオートバイやアンティークな自転車も展示されていました。

• 写真：トラベルライター1915年、サイドカー付きハーレー・ダビッドソン

• 写真：トラベルライターアンティーク自転車
• 写真：トラベルライターアンティーク自転車

ユニークなクラシックカー

こちらは、1910年にイギリスで製作された白鳥をデザインしたクラシックカーです。当時もこのような遊び心があったのかと、つくづく思うデザインですね。見た目はユニークですが、内装や装飾はとても豪華に施されているのが分かります。

• 写真：トラベルライター1910年、英国・スワンカー

レストラン

ミュージアム内には、1920年代の様子を演出しているクラシックな雰囲気のレストランがあります。レストランも博物館と同じ時間に営業していますが、昼食のサービスは11:30から始まります。

• 写真：トラベルライター館内レストラン

ミュージアムショップ

博物館の入り口付近にあるショップでは、コレクションのガイドブックや、書籍、模型、洋服などを販売しています。記念に博物館の本や模型の車などを、お土産にどうでしょうか？

• 写真：トラベルライターミュージアム内のお土産ショツプ

アクセス

デン・ハーグ中央駅（Den Haag Centraal) からバスで約7分です。

• バスは、90, 385, 386号線を利用（週末は、90号線のみ運行）
• ローマン・ミュージアム（Louwman Museum）下車
• バス停からミュージアムまで徒歩約3分

最後に

どちらかと言うと男性向きのミュージアムかもしれませんが、車好きの方でしたら年齢や性別に関係なく、とても興味を持って見学できます。これほどまでに、たくさんの歴史的な車を一度に見られるミュージアムは、そうめったにないと思います。特に1800年代後半から1900年代初期の車を見れるのはとても貴重です！

デン・ハーグ都市中心部からも近いので、車に興味のある方、ぜひ訪れてみてはいかがでしょうか。

※記事内のユーロから日本円への換算は、2018年5月上旬におけるレートで計算しています。1ユーロ＝約130円。