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フェルメールに関するスポット
次に、フェルメールゆかりの地や絵画を描いたスポットなどについて見ていきましょう。
フェルメール・センター・デルフト【Vermeer Centrum Delft】
デルフト市内中心部にあるフェルメールセンターは、かつてフェルメールが同業者達と集まっていたギルドハウス(同業者組合)をミュージアムとして使用しています。このフェルメールセンターには、フェルメールの絵画に関する資料を展示しています。本物の絵画はありませんが原寸大のレプリカで、フェルメール全37作品を見ることができる世界で唯一の場所です。
フェルメールは、レンブラントのような自画像はありませんが、絵画『取り持ち女』に登場している左側の黒い服に身をまとっている人物が、フェルメール本人だと言われています。
館内のアトリエでは、画家に必要な絵の具の元となる顔料や油、筆などを展示しており、フェルメールの絵画の手法についても模型やパネルなどを使って具体的に説明をしています。フェルメールが好きな方には、大変興味深いミュージアムとなっています。
フェルメール・センターでは、無料のオーディオ・ガイドツアーが用意されていますが、残念ながら日本語には対応していません。さまざまな絵画に関する情報や、フェルメールの特徴である「光の表現」などの説明も聴くことができるので、英語の分かる方は是非利用してみましょう。
- フェルメール・センター・デルフト
- オランダ / 博物館・美術館
- 住所:Voldersgracht 21, 2611 EV Delft地図で見る
- Web:https://www.vermeerdelft.nl/en/
デルフト旧教会【Oude kerk Delft】
デルフトには、高い塔を備えた旧教会と新教会があります。旧教会はデルフトで最も古く、13〜15世紀に建築された教会ですが、歴史をたどると11世紀に元となる小さな建物があったそうです。
フェルメールは1632年に生まれ新教会で洗礼を受けましたが、彼が亡くなり埋葬されたのは、この旧教会です。しかし、フェルメールの墓石は無く、埋葬されてあったと推測される場所に、名前の入った小さな石が1975年に置かれました。そして2007年に、新たな記念碑の石が教会の床に置かれました。
- デルフト旧教会
- オランダ / 社寺・教会 / 教会
- 住所:HH Geestkerkhof 25, 2611 HP Delft地図で見る
- Web:https://oudeennieuwekerkdelft.nl
フェルメールが描いた絵画の場所
フェルメールはデルフトの風景画も2作品描きました。それらの絵画に描かれている場所は、観光名所にはなっておらず知る人ぞ知る穴場です!フェルメールゆかりの地、デルフトへ行く機会がありましたら是非訪れてみたい場所です。
『デルフトの眺望』
フェルメールが描いた『デルフトの眺望』の場所は、デルフト駅から歩いて5分ほどのスヒー川沿いにあるザイドコルク (Zuidkolk) に位置しています。風景はだいぶ変わっていますが、絵画と同じように現在の街並みにも教会の白い尖塔が見えますね!フェルメールが目にした17世紀の絵画と、現在の街並みを比べてみるのも大変興味深いです。
- 『デルフトの眺望』の眺め
- オランダ / その他スポット
- 住所:Zuideinde, 2628 AA Delft地図で見る
『古路』
もう一つの風景画『小路』であると言われてる場所が、デルフト市内中心部のフラミング通り (Vlamingstraat) にあります。この場所は近年の2015年に、オランダの美術史学者によって特定されました。現在、この場所には絵画と同じ女性の姿が描かれています。
- フェルメールの『古路』
- オランダ / その他スポット
- 住所:Vlamingstraat 42, 2611 KX Delft地図で見る