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レンブラントに関するスポット
ここからはレンブラントの博物館や、ゆかりの地についてお伝えしていきます。
レンブラントハウス【Rembrndthuis】
「レンブラントハウス」は、かつてレンブラントが20年間住んでいた豪邸を、1911年から博物館として一般に公開しています。この博物館では当時の資料をもとにレンブラントが住んでいた頃の様子を再現し、彼がどのような暮らしをしていたのか、またどのように画家として活動していたのかを知ることができます。
レンブラントハウスにはキッチンルーム、リビングルーム、アトリエ、エッチングルーム、そして弟子を指導していた部屋などが再現されています。
レンブラントが絵画を描いていたアトリエの部屋では、当時の絵具作りを実際にデモンストレーションで紹介しています。17世紀の時代は、今のようなチューブ入りの絵具では無く、絵画を描くときに必要な分だけの絵の具を作っていました。その絵の具作りとは、色素と油を混ぜ合わせて丹念に練るという作業をしていたのです。
レンブラントは絵画の他に、エッチング(銅板の版画)でも数多くの作品を残しています。彼は290のエッチングを制作したといわれ、そのうちの260点がこのレンブラントの家に所蔵されています。
エッチングに関しても、かつて彼がエッチングプレスの作業をしていた部屋で、どのようにエッチングがプリントされるのか、デモンストレーションで紹介しています。
レンブラントハウスでは、先にお伝えした「フェルメールセンター」同様に、無料でオーディオガイドの端末を利用することができ、ここでは嬉しいことに日本語にも対応しています。
館内での写真撮影は可能ですが、フラッシュの使用は禁止です。
- レンブラントハウス
- オランダ / 博物館・美術館
- 住所:Jodenbreestraat 4, 1011 NK Amsterdam地図で見る
- Web:https://www.rembrandthuis.nl/en/
レンブラント広場【Rembrandtplein】
アムステルダム市内の一角にあるこの広場には、レンブラント本人と絵画『夜警』の彫刻の像が立てられています。この広場もレンブラントのファンには欠かせない場所の一つです!
レンブラント広場に来る前に、アムステルダム国立美術館で『夜警』の写真を撮って、ここの銅像と見比べてみるのも興味深いですね。そして、彫刻に混じって記念撮影するのも楽しみのひとつです!
アムステルダム西教会【Westerkerk】
レンブラントのファンにとって、もう一ヶ所の必見スポットがこのアムステルダム西教会です。アムステルダムで画家として活動していたレンブラントは、63歳で生涯を終えました。そして、彼が埋葬されているのがこの西教会です。お墓ではありませんが、レンブラントが埋葬されている証の記念碑が、教会の柱に掲げられています。
アムステルダム西教会は、観光名所で大変人気の高い「アンネフランクの家」のすぐ近くに位置しており、教会のすぐ脇にはアンネフランクの記念碑も立てられています。
西教会への入場は無料です。アムステルダムにレンブラントの作品を観に来た際に、彼のゆかりの地として立ち寄ってみたい場所の一つです。
- アムステルダム西教会
- オランダ / 社寺・教会 / 教会
- 住所:Prinsengracht 279, 1016 GW Amsterdam地図で見る
- Web:https://www.westerkerk.nl
ボイマンス・ファン・ベーニンゲン美術館【Museum Boijmans Van Beuningen】
オランダ第二の都市ロッテルダムにある「ボイマンス・ファン・ベーニンゲン美術館」は、ロッテルダム市内において最大規模の美術館で、主にオランダとヨーロッパにおける中世から現代に至る多彩な美術品のコレクションを展示しています。
絵画においては、ルーベンス、ブリューゲル、モネ、ゴッホ、 ヒエロニムスボスなどといった有名な画家たちのコレクションを所蔵しており、レンブラントの作品も数点この美術館で観ることができます。
こちらの美術館でも写真撮影は可能ですが、フラッシュの使用は禁止となっています。
- ボイマンス・ファン・ベーニンゲン美術館
- オランダ / 博物館・美術館 / 美術館
- 住所:Museumpark 18, 3015 CX Rotterdam地図で見る
- Web:https://www.boijmans.nl/en
ライデン【Leiden】
レンブラントは1606年に、ライデンの「Weddesteeg」通りにある家で生まれ、若き時代を過ごしました。当時の建物は存在していませんが、彼が生まれた場所を示す記念碑のプレートが現在の建物の壁に埋め込まれています。
レンブラントが生まれた場所の向かい側には「レンブラント記念碑」があり、そこには、若き頃のレンブラントが自画像を見つめている彫刻があります。
この彫刻は、世界的に有名なドイツの芸術家「シュテファン・バルケンホール」 (Stephan Balkenhol) によって制作され、2006年4月27日に発表されました。
ライデンの街にもレンブラントの作品を所有している美術館「ランケンハル」(Lankenhal) があるのですが、現在は改修工事中で2019年の春か夏頃まで閉館となっています。
2019年はレンブラントが亡くなってからちょうど350周年を迎えます。それに合わせてオランダでは2018年の後半頃から2019年にかけて、様々なミュージアムでレンブラントに関するイベントが開催されます。
- レンブラント・モニュメント
- オランダ / その他スポット
- 住所:Witte Singel 1, 2311 AH Leiden地図で見る
最後に
中世オランダの黄金時代を代表する、巨匠とも呼ばれる2人の画家に関する見所をお伝えしてきました。ミュージアム以外にも、意外と知られていない場所がお分かりいただけたと思います。
そして、フェルメールとレンブラントのミュージアムを訪れることにより、なぜ2人の画家は「光の巨匠」と呼ばれているのか、またそれぞれの人生についても知ることがきます。
彼らはオランダの地で暮らし、素晴らしい絵画を描いていました。ミュージアムを訪れる他に、彼らのゆかりの地を巡ってみるのも大変興味深いと思います。
1606年〜1669年
▪︎ヨハネス・フェルメール (Johannes Vermeer)
本名:ヤン・ファン・デル・メール・ファン・デルフト (Jan van der Meer van Delft)
1632年〜1675年
※記事内のユーロから日本円への換算は、1ユーロ=125円で計算しています。