オランダのシンボル、風車のある風景を見るなら、世界遺産のキンデルダイクがお勧め。ここには、運河と風そよぐ湿地帯、そしてオランダ最大規模の風車群が並んでいます。キンデルダイクでしたい事、お勧めシーズンなどをご紹介します。
この記事の目次表示
キンデルダイク(Kinderdijk)とは?
ロッテルダムの南東に位置するキンデルダイクには、オランダ最大規模の風車19基が残されています。川のほとりに建つ風車群は、1740年頃に建てられたもので、1950年頃まで実際に稼働していました。現在も風車と共に生活している人々がいます。
風車についてミニガイド
オランダの正式名称は「ネーデルランド」といい、低地の国という意味があります。国土の25%が海抜0m以下で、その歴史は水との戦いであったと言っても過言ではありません。干拓地をつくるためには、水を抜き取らねばならず、その排水システムを担っていたのが風車でした。他にも、小麦を挽くための粉挽き器具として、脱穀や菜種油搾り、プレス機など様々な用途に利用され、人々の生活になくてはならないものでした。
19世紀ごろは、オランダ全土に約9,000もの風車があったそうですが、現在は10分の1ほどに激減したそうです。そのため、19基もの風車が並ぶキンデルダイクは貴重なスポット。オランダを訪れたら、ぜひご覧いただきたい風景です。
キンデルダイクでしたい事
干拓地を歩いてみよう
干拓地と言っても、遊歩道は舗装されていますし、遊歩道から風車への道も整備されているので、普通の靴で歩けます。遠くから風車が並ぶ風景も素敵ですが、牧歌的な風景の中を歩くのも感慨深いものがあります。
見学時の注意点として、見学用風車以外は、今も実際に生活している方々もいるので、間違えて敷地内に入ることのないよう、気を付けてくださいね。
観光船に乗ってみよう
冬季は運行していませんが、オンシーズンには観光船が運行されています。観光船には2タイプあり、ビジターセンターで観光ビデオを見て、風車2カ所の見学料込で乗り降りできるものと、遊覧運行のみで停船しないもの(約30分)があるので、好みで選びましょう。
- キンデルダイク ビジターセンター
- オランダ / レンタサイクル・レンタカー / 観光案内所・ビジターセンター
- 住所:Kinderdijk Visitor centre地図で見る
- Web:https://www.kinderdijk.com/
風車内の見学をしよう
船や自転車に乗らなくても、これだけは体験して頂きたい筆者のイチオシが、風車内の見学です。風車の大きさや、羽根が風を切る音、車輪がきしむ音など間近でないと体感できないことがたくさんあります。
また、風車内には、生活していた人の家具が1950年代当時のままに展示されており、生活感がリアルに感じられます。最上階に登ると、むき出しの大きな歯車が動いており、風力の力強さを感じます。ビジターセンターでの観光ビデオと、風車見学2カ所で€16(¥2,520)です。風車群の敷地内に入らず、遠方から見るだけなら無料です。
お勧めシーズンは夏
冬季はメンテナンス時期になり、限定公開や休館もありますし、風車のオープン時間も短縮されます。そのため料金は割引料金になり、モノクロの世界の風車群も幻想的かもしれませんが、キンデルダイクに限っては、十分に満喫できる夏がお勧めです。
キンデルダイクへ行くには水上バスがお勧め
運河の国オランダでは、電車やバスだと遠回りになるので、水上バスで行くのが一番早い行き方です。ロッテルダムから水上バスなら30分程度で到着します。夏季は便数も多いですが、冬季は便数が少ないので水上バス公式サイトで確認が必要です。
- キンデルダイク
- オランダ / 町・ストリート
- 住所:Kinderdijk地図で見る
- Web:https://www.kinderdijk.com/