ニュージーランド南島の北部にあるエイベル・タスマン国立公園は、ニュージーランド内で最も小さい国立公園でありながら、一番人気のウォーキングやトレッキング用のトラックを有する国立公園です。海岸に沿って進むエイベル・タスマン・コースト・トラック(Abel Tasman Coast Track)は、ニュージーランドでグレート・ウォークスと呼ばれるルートのうち、交通が便利で行きやすく、トレッキングでも3〜5日で歩けるコース。今回はそのトラックの一部を、シーカヤックで2日間かけて巡るツアーをご紹介します。
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参加するツアーを決めましょう
エイベル・タスマン・コーストを楽しむ方法はたくさんあります!一番オーソドックスなトレッキングや、時間の節約ができるウォータータクシーでの見学、そして今回紹介するのがシーカヤックでのツアーです。
シーカヤックと一口に言っても、コースはいろいろ。ガイドツアーやフリーツアー、日数も1日から5日間まで、途中からトレッキングに切り替えたり、ウォークやウォータータクシーを組み合わせたコースなど、いろんなアレンジができます。
ツアーの種類が多すぎて悩むところですが、筆者の場合は、往路はガイドなしのフリーカヤック、復路はウォータータクシーを利用する2日間のツアーを選択しました!ツアーのルートは以下の通りです。
Marahauから出発 - カヤックタイム(休憩なしの場合4時間程度)→ Anchorage Hut (宿)
・二日目
Anchorage Hut 出発 - カヤックタイム(休憩なしの場合3.5時間程度)→ Onetahutiに到着したら、カヤックを返却(PM3:00まで)- ウォータータクシー → Marahau
初めてのシーカヤックだったので、いきなりガイド無しでちょっと心配もありましたが、出発する前にカヤック会社からカヤックのテクニックと、いざという時の安全に関する注意事項を詳しく教わります。海で漕ぐ様子をコーチに見てもらい、OKを出してもらってからの出発ですので、少し心強いですね。
注意事項は命の安全に関わる大事な内容なので、ちゃんと勉強してくださいね!
2日の海上生活はこんな感じ
フリーツアーなので、どこに向かうか、どこでストップするか、自分で方向を確認して進まないといけません!地図を配ってくれますが、海の上で地図が読めるのか?と最初は少し心配しましたが、小さい島まで載っていて、海岸線をたどっていくため、意外と分かりやすかったです。カヤックのテクニックをマスターすると、青い空の下で自由自在で楽しめます♪
1泊ツアーには2日分の食糧と簡単な着替えを持参する必要がありますが、長距離用のカヤックなら荷物が収納できる荷室があって、意外と大きいスペースなので結構入れられます。(と言っても、最小限なものをしか持たないほうが負担はかからないですよ)
また、カヤックを漕ぐにはとても体力がいりますが、海に浮かんでいる間は収納スペースから荷物を取り出せませんので、ポケットにチョコとかエネルギーバーなどカロリーの高いおやつを用意したほうが安心です。防水バックも配ってくれるので、途中で使いそうな物は入れておきましょう!特にお水がとても重要ですので、収納スペースから必要なだけ取り出しておくのをお忘れなく!
夏のニュージーランドは夕暮が遅く、ネルソン地域の日が暮れるのは夜8-9時頃ですので、宿泊場所のHut(山小屋)まで余裕で行けます。運良く穏やかな海に恵まれた場合、休憩時間を除き、4時間程でAnchorage Hutに到着できますよ。
アザラシに遭遇♪
山小屋で一晩休んだら、二日目も頑張ってカヤックを漕ぎましょう!Anchorage HutからOnetahutiへと向かう約3.5時間のコースの途中では、トンガ・アイランドを通過します。
ニュージーランドでは野生のアザラシをよく見かけますが、Abel Tasmanでも例外なく見られます!トンガ・アイランドの近くの岩には、小さなアザラシがたくさん。
大人アザラシと違って、赤ちゃんアザラシが可愛くてたまりません。かつては赤ちゃんアザラシが近づいてきて、カヤックに登ってきたこともあったと聞きましたが、今回は遠くから見るだけ。アザラシに影響を与えないため、20メートル以上は離れなければなりませんので、近づき過ぎないようにご注意ください!
山小屋のHutでの一泊
ニュージーランドのトラックで宿泊する場合、キャンプをするか、Hutと呼ばれる山小屋を利用するかの2択がありますが、どっちも事前に予約する必要があります!今回紹介したツアーパックには、Hut1泊が含まれています。
今回宿泊したAnchorage Hutには、厨房もシャワーもありません!料理する場合は、自分で調理道具を持ち込まなければなりません。一泊のみの場合、パン、缶詰、クッキーやフルーツなどでなんとかなります。
一日中汗をかいて、海水も浴びたのに、シャワーも浴びられないのは確かにキツいですね。でも、Anchorage Hutの場合は水道は使えるので、顔を洗ったり、歯を磨いたりすることはできます。体はタオルを濡らして拭きましょう!
帰りはウォータータクシー
Marahauを出発して、シーカヤックで1日半を掛けてやっとOnetahutiに着いたのに、帰りはウォータータクシーに乗って、たったの10分でMarahauへ戻れます。我々は本当に便利な世界で暮らしていることを改めて実感しました。
ツアーの予約
ツアーの予約は各カヤック会社のホームページから、または各地のiSITEで予約してもらうことができます!Nelsonからのピックアップサービスもありますので、詳しくはエイベル・タスマン・トラックのホームページをチェックしてください。
- エイベル・タスマン国立公園
- ニュージーランド / 自然・景勝地
- 住所:South Island 7183,New Zealand地図で見る
- 電話:+64 3-546 9339
- Web:https://www.abeltasman.co.nz/