広島に続く山陽地方を代表する都市・岡山市。「後楽園」や「岡山城」といった歴史的なスポットはもちろん、地元のB級グルメを味わえるお店まで、カップルはもちろん、子ども連れのファミリーも十分満喫できるスポットが満載!今回は路面電車に乗って散策できる岡山市内のおすすめスポットとお店を厳選してご紹介します。
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岡山市内を走る路面電車とは?
岡山市内を走る路面電車は岡山駅前の電停から岡山城、岡山後楽園方面を走る「東山線」と繁華街・表町周辺を走る「清輝橋(せいきばし)線」と2つの路線が走っています。後方のドアから乗車し、前方のドアから降車するのが基本で、降車時に運賃を支払います。
運賃は東山線の県庁通り電停、清輝橋線の郵便局前電停までは片道100円、それ以降は140円となっており、日中の時間帯は1時間に12本、5分間隔で運行しています。なお、ICカードは関西のICOCA(イコカ)やPiTaPa(ピタパ)は使えますが、Suica(スイカ)やPASMO(パスモ)は使えないので、ご注意を。
市内観光に欠かせない「一日乗車券」
岡山市内をお得に散策したい方におすすめのアイテムが「路面電車1日乗車券」。コインで利用年月日を削った後、電車に乗って降車する際に運転士に見せます。路面電車の車内や岡山駅前にあるバスの総合案内所などで販売しているので、乗車前に購入しましょう。
<電話番号> 086-272-5520(岡山電気軌道電車事業本部運輸課)
<料金> おとな400円、こども200円
<主な発売箇所> 路面電車車内、岡山駅前バス総合案内所など
※詳細は公式ホームページでご確認ください。
【1】日本を代表する回遊式庭園「岡山後楽園」
石川県金沢の兼六園、茨城県水戸の偕楽園と並ぶ日本三名園のひとつである「岡山後楽園」。江戸時代中期、2代目岡山藩主・池田綱政(いけだつなまさ)が家臣に命じて完成させた大名庭園です。
日本庭園では珍しく、広大な敷地に芝生が用いられており、散策しながら変化に富んだ美しい景色を楽しめます。
園内には江戸時代に建てられた家が残っており、池田綱政が好んで利用した「廉池軒(れんちけん)」や藩主の居間として使われた「延養亭(えんようてい)」、さらに建物の中央に6個の奇石を配した水路が流れる珍しい休憩所「流店(りゅうてん)」などの建物を見学できます。
また正門から少し歩いたところにある「鶴舎」では、8羽のタンチョウが生息しています。北海道をはじめとした北の地域で生息する鶴がなぜここにいるのか?気になる方もいらっしゃるかと思いますが、築庭当時から藩主に愛されて庭で飼われていたという歴史があることから、昭和31年から飼育されるようになりました。
お茶屋でひと休みしよう!
庭園散策とあわせてお茶屋でひと休みするのもおすすめ。老舗茶屋「福田茶屋」では餡入りのきびだんごが付いた抹茶セット(税込500円~)や季節限定の抹茶ラテ、さらにほうじ番茶の付いた抹茶パフェ(税込880円)など、スイーツを堪能できます。美しい庭園を眺めながら楽しんでみては。
- 福田茶屋
- 岡山市 / カフェ・喫茶店 / ご当地グルメ・名物料理 / パフェ / かき氷
- 住所:岡山県岡山市北区後楽園1-5 岡山後楽園内地図で見る
- 電話:086-272-2670
- Web:https://www.fukuda-chaya.jp/
- 岡山後楽園
- 岡山市 / 観光名所 / 庭園 / 紅葉 / 花畑(4月) / 花畑(5月) / 花畑(6月) / 桜の名所 / ツーリング / つつじの名所
- 住所:岡山県岡山市北区後楽園1-5地図で見る
- 電話:086-272-1148
- Web:http://okayama-korakuen.jp/
【2】漆黒の名城「岡山城」
岡山後楽園と並んで街のシンボルである「岡山城」。慶長2年(1597年)、豊臣秀吉の指導を受けて五大老の一人・宇喜多秀家(うきたひでいえ)が建てたお城で、外壁は黒漆で塗られて光に照らされた様子が「烏(からす)の濡れ羽色」に似ていることから「烏城(うじょう)」と呼ばれています。
天守閣内は博物館となっており、宇喜多秀家や関ヶ原の戦いで一躍有名になり、後に城主となった小早川秀秋(こばやかわひであき)に関連する資料や、江戸時代にこの地を治めた池田家の書物が展示されています。また天守閣の6階は展望スペースとなっており、岡山後楽園や岡山市内の眺望を楽しめます。
さらに豪華絢爛な衣装の着付け体験やお土産処、カフェも入っているのでひと休みしたい方にもおすすめです。
あわせて天守閣の屋根には、金のシャチホコが飾られています。6階の展望スペースはもちろん、5階にある宇喜多秀家の生涯について紹介するコーナーからも至近距離で見ることができるので、チェックしてみて。
- 岡山城
- 岡山市 / 城 / 観光名所 / ツーリング
- 住所:岡山県岡山市北区丸の内2-3-1地図で見る
- 電話:086-225-2096
- Web:http://okayama-kanko.net/ujo/
【3】岡山出身・竹久夢二の世界を楽しめる「夢二郷土美術館」
岡山後楽園や岡山城周辺は多くの美術館や博物館が集まるカルチャースポット。中でも「夢二郷土美術館」では岡山出身の詩人・画家で大正から昭和にかけて活躍した竹久夢二の作品、約3,000点のなかから晩年の代表作「立田姫」など、絵画や版画、屏風など幅広いジャンルの作品が展示されています。
夢二の作品を満喫した後は、併設するミュージアムショップに立ち寄りましょう。夢二の作品をモチーフにしたマスキングテープ(15ミリメートル税込367円~)をはじめ、美術館のお庭番で黒ネコの黒の助を描いたポストカード(税込140円)やクリアフォルダー(税込832円)などを販売しています。
またミュージアムショップ内にある「art café 夢二」では夢二が好んで食べたヨーロッパのお菓子「ガルバルジィ」を味わえます。サクッとした生地にレーズンがサンドした焼き菓子で、やさしい香りや甘みとともに歯ごたえのある食感を楽しめます。紅茶とあわせて堪能してみて。
- 夢二郷土美術館
- 岡山市 / 女子旅 / 美術館
- 住所:岡山県岡山市中区浜2丁目1-32地図で見る
- 電話:(086)271-1000
- Web:http://yumeji-art-museum.com/
【4】かわいいネコにも会える!「おかでんミュージアム+水戸岡鋭治デザイン」
東山線の終点・東山電停からすぐのところにある「おかでんミュージアム+水戸岡鋭治デザイン」。路面電車の車庫も併設している鉄道博物館では、岡山市内を走る路面電車について紹介しているほか、木のプールもあり、子ども連れのファミリーも十分楽しめます。
館内は岡山電気軌道の路面電車「MOMO(モモ)」をはじめ、JR九州の観光特急「ななつ星」、和歌山電鐵貴志川(きしがわ)線など、車両のデザインを手がけたデザイナー・水戸岡鋭治(みとおかえいじ)氏がプロデュースし、イラストレーター・こたすぎ氏が描いたキャラクターについて紹介しています。
和歌山電鐵貴志川線・貴志駅のスーパー駅長「たま」やJR九州の観光特急「あそぼーい!」のキャラクター「KURO」など、かわいいキャラクターの世界を楽しめます。
また土日を含めて週に4日、ミュージアムの館員見習いとして活躍するネコの「美宇(ミュー)」に会うことができます。ぐっすりと眠っている姿からパッチリと目を開いている姿までかわいい表情を眺められます。公式ホームページで出勤日を紹介しているので、見学する前にチェックしましょう。
館内を満喫した後は、お土産にスーパー駅長「たま」に関連するグッズを買うのもおすすめ。ネコの顔の形をした木製の手形「たま大明神肉球付割符」(税込600円)や「たま電車×電車ストラップ」(税込800円)など、かわいい「たま」スーパー駅長のアイテムを販売しています。
- おかでんミュージアム+水戸岡鋭治デザイン
- 岡山市 / 博物館 / 子供が喜ぶ / 穴場観光スポット / 遊び場
- 住所:岡山県岡山市中区東山2丁目3-33地図で見る
- 電話:086-272-5520(岡山電気軌道(株)電車事業本部運輸課)
- Web:http://www.okayama-kido.co.jp/okadenmuseum/
【5】岡山名物・ドミカツ丼の老舗「味司 野村」
岡山に来たら一度は食べたいグルメのひとつが「ドミカツ丼」。その中で元祖といわれるお店が昭和6年(1931年)に創業した「味司(あじつかさ) 野村」です。ランチタイムはもちろん、夜の時間帯も地元の方や観光客を中心に行列ができます。
人気の「ドミグラスソースカツ(ドミカツ)丼」は玉子でとじる代わりにデミグラスソースをかけたカツ丼。ご飯の上にゆでたキャベツが敷かれています。なおお肉はロースだけでなく、+100円で「ヒレ肉」を注文することが可能。脂身がなく、柔らかい食感を堪能できます。
また玉子でとじた「玉子とじカツ丼」も提供。さらにドミカツ丼と一緒に食べたい方には「玉子とじカツ丼とドミグラスソースカツ丼のセット」(ロース税込1,000円~、ヒレ税込1,100円~)もあり、絶品のカツ丼を贅沢に味わいたい方におすすめです。