パリに数多くあるブーランジェリーの中でも、毎日行列ができる人気のブーランジェリー(パン屋)のひとつである「Du Pain et Des Idées」をご紹介します。新鮮な食材や天然酵母を使用したパンは並んででも食べる価値ありのおいしさです。
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地元で愛されるパン屋さん
パリ10区にあるサンマルタン運河の近くには、まさに”パリらしさ”を絵にしたような外観の建物が並び、ビストロなど、グルメが通う店が連なっています。
そんなエリアにある「Du Pain et Des Idées(デュ・パン・エ・デジデ)」は、最寄り駅のメトロ5号線Jacques Bonsergentから歩いて約5分。趣のある建物で、素敵なイラストが目に飛び込んできます。外に並ぶ人がいるので、見つけやすいかもしれません。地元のパリっ子が並ぶのですから、間違いなく美味しいのがわかります。
店内は、大きな鏡が壁に飾られ、棚にはアンティークな雑貨などが並べられ、雰囲気も個性的で絵になります。
お店はガラス張りになっており、その向こう側にはたくさんのパンやパイなどが並びます。目移りして、どれにしようか迷ってしまう程の種類です。
こだわりの素材と製法
このお店のパンは、A.O.C.製品(フランス国家基準の原産地統制製品)を取り入れ、ほとんどの作業を機械ではなく手作業で行っているそうです。製造に時間をかけ、イースト菌の使用量は最小限に抑え、改良材や添加物は一切加えられていないというこだわり。
そのためフランスで最も強い影響力を持つレストランガイドの一つの『Gault Millau』誌に最優秀ブランジュリーとして2008年に、2012年には同じくレストランガイドの『Pudlo』誌から評価されたすごいパン屋さんなんです。
おすすめのパンたち
あれこれ試したくなる人気パン
看板メニューとされているのが、「パン・デ・ザミ®」(約3ユーロ/約400円)。オーガニックのフランス産小麦粉を使用して、独自の製法で焼いたハード系のパンです。
それともう一つの人気メニューが「エスカルゴ」(約2~4ユーロ/約260円〜530円)です。定番は、緑色のピスタチオのエスカルゴですが、数種類用意されているので、お好みのものを試してお気に入りをみつけるもの楽しいですね。
また、旬の果物を使ったタルトや、ハム、オリーブやトマトなどを使った日本でいう惣菜パンのような小さなパン、ミニ・パヴェ(約1.3~2ユーロ/約170円〜260円)も種類が豊富に揃っているので、あれこれ試したくなってしまいます。
ただ、時間帯によっては売り切れていたりするので、どうしても食べたいという商品がある方は、早めに行って並んで買うのがベストかもしれません。
生地はもちろん、フィリングも絶品!
特に目を惹かれるのはやはり、あのグルグルとクロワッサンのような生地が巻かれている「エスカルゴ」。手に持つと、ずっしりとした重みがあるのですが、バターの香りとほどよい甘さのピスタチオのフィリングが相まって、口の中が幸せ一色になります。最初は「食べられるかな?」と思いますが、その美味しさにペロリと食べてしまいます。
ブラックオリーブの入ったミニ惣菜パンは、生地もしっかりとして美味しいのですが、中に入っているオリーブまでパンに負けないくらいの存在感で、ワインやお酒にも合いそうな味でした。
おわりに
またパリを訪れたら他のパンもチャレンジしたくなってリピート間違いなしのブーランジェリーです。みなさんも散歩がてら、訪れてみてはいかがでしょうか。
※価格は2016年時点でのものになります。内容や大きさによっても価格は異なります。日本円換算額は2017年10月現在のレートです。
- デュ・パン・エ・デジデ
- パリ / パン・サンドイッチ
- 住所:34 rue Yves Toudic 75010地図で見る
- 電話:01 42 40 44 52
- Web:http://dupainetdesidees.com/