この記事の目次表示
Sydney Masonic Centre(シドニー・メイソニック・センター)
2017年のイベントでは「都市伝説」でも有名なフリー・メイソンのシドニー・ロッジも一般公開されていました。筆者は「1度見てみたい!」という好奇心に駆られて訪れてみました。
ブルータリズム建築独特のどっしりとしたコンクリートの外壁と、アンバランスに感じるほど裾を絞り込んだタワー部分、更に上から吊られたガラスのカーテン・ウォールがとても印象的な外観です。外壁にはフリー・メイソンのシンボルであるコンパスと定規が光っています。因みにこちらのガラスウォール部分の設計は、先程ご紹介したPTW Architectsの設計だそう。
「謎の組織」や「秘密結社」と言われているフリーメイソンの内部に足を踏み入れるということで、少々ドキドキしながらエレベーターに乗りました。ただ当たり前ですが、意外にも内部は普通で古い公民館のような作りでした。
内部には会議などをするホールが数カ所と、メイソンの歴史を展示したミュージアムなどがあります。シンボルマーク柄のカーペットとブルーの天井に星がきらめく薄暗いホールは少々怪しげなイメージで、ここが一番フリー・メイソンらしい空間でした。気になる人は話の種として訪れてみてもいいかもしれません。
- シドニー・メイソニック・センター
- シドニー / その他スポット
- 住所:66 Goulburn St, Sydney NSW 2000地図で見る
- 電話:02-9284-2888
- Web:https://www.smcfc.com.au/
BMA House(BMAハウス)
こちらは残念ながら2018年のシドニー・オープンの見学対象リストには入っていませんが、素敵な建物だったので参考までに紹介します。
BMAとはBritish Medical Associateの略で、医療関係の会社やクリニックなどが集まっている建物です。エントリー・ポイントのバラックス博物館から近いマッコーリー・ストリート沿いにあります。
特に印象的なのは、1930年に建てられたアール・デコ様式の外観です。ガーゴイルや細かな細工をあしらった特徴的なファサードは、筆者が訪れた日の天気の悪さと合間って、映画『ロード・オフ・ザ・リング』に出てくるような世界観を醸し出していました。
建物内のインテリアも、内部の吹き抜けや照明、手摺などのディテール1つ1つが凝っています。こんなレトロ・エレガントの素敵な空間がクリニックだなんて、特に用が無いのに診察に来てしまいたくなりますね。
人とは違うシドニーの穴場観光スポットへ
協賛建築に含まれていた、シティの中心から少し離れたRedfernにあるCarriageworksやシドニー大学に行くには、シャトルバスも出ていました。ただ全部で45箇所もあったので、かなり駆け足で回っても全ては回ることができません。可能であれば1日だけではなく何週間もかけて開催して欲しいくらいです。
現在再開発中で街中で工事が行われているシドニーですが、古いものから新しいものが混在するこの街で、普通の観光ツアーでは絶対に入ることができない建物や空間を体験できる貴重なイベントです。
2018年の詳細については9月27日より公式サイトで発表されているので、2018年の11月3〜4日にシドニーを訪れる予定のある方は是非参加してみてください。筆者のような建築好きはもちろんのこと、都市伝説好きや写真好きの方にはきっと楽しめること間違いなしですよ!
- SYDNEY OPENの公式サイトはこちらから