世界各国のレストランが軒を連ねる多国籍な街「シドニー」。中でも北欧のバイキングにインスパイアされた「MJØLNER(ムジョルニア / ミョルナ)」は、まるで映画の世界に入り込んだような空間で美味しい料理が楽しめるレストラン&バーです。
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北欧バイキング料理「MJØLNER(ムジョルニア / ミョルナ)」
移民も多く多文化・多国籍な国と知られているオーストラリア。最大の都市であるシドニーには、ヨーロッパやアジア、アフリカや南米など世界各国のレストランが軒を連ね、様々な国の本場の味を楽しむことができます。
「MJØLNER(ムジョルニア / ミョルナ)」は、シドニーでも珍しい北欧風レストラン&バー。「北欧料理」と言っても郷土料理や名物料理ではなく「北欧バイキングにインスパイア」というかなり珍しい形式のレストランです。
場所はCentral(セントラル)駅から徒歩約10分のCleveland Street(クリーヴランド・ストリート)沿い。入り口に一切看板はないので、Mapで確認しても通り過ぎてしまうかもしれません。中世のお城のような鉄の装飾が付いたドアが目印です。
マーヴェル映画『マイティソー』の世界観
店内に入り階段を降りた先にある薄暗いバースペースの壁には、400種類以上のウィスキーやスピリッツがズラリ。まるで地下にある秘密の隠れ家のようで、外界とは断絶された独特の空気感が漂います。
店名の「MJØLNER(ムジョルニア / ミョルナ)」は北欧神話の雷神「Thor(ソー)」が使うハンマーのこと。マーヴェル映画でもお馴染み、マイティソーのあの重そうなハンマーです。まるで映画のセットのような店内の壁には、バイキングの鎧や剣、斧が飾られています。
インテリアだけでなくメニューにも独特の世界観が。「Thor's favourite(ソーのお気に入り)」なんていうメニューもあるので、マーヴェル好きにはたまりません。お店全体がテーマパークのようです。
Netflixドラマ『ヴァイキング』のような豪快な料理
ビールは当時のバイキングが飲んでいたような角のグラス「Horn Cup」でサーブされます。このグラスで乾杯するだけで、Netflixのカナダドラマ『ヴァイキング ~海の覇者たち~』の登場人物になった気分です。
料理をオーダーすると店員さんからナイフロールが差し出され、ズラリと並ぶ美しい装飾のナイフからお気に入りの1本を選んで使うことができます。まるでRPGゲームの主人公の武器のようにカトラリーが選べ、食事がエンターテインメントの一部になっています。
「バイキングが仲間達をもてなす料理」をイメージしているので、料理のディテールにも「北欧バイキングの世界」にインスパイアされた世界観が散りばめられています。
お店の一押しの牛の大腿骨のロースト「Roast Bone Marrow」は、肉の旨みが凝縮されたトロトロの骨髄(マロウ)をパンと一緒に食べる人気の一品。
実際に食べられる箇所はかなり少ないですが、残った骨を一度バーナーで炙り、骨の溝に注いだスコッチを飲むという豪快なオプションも。「バイキングが食べそう」ということでメニュー入りしたそうです。
- 写真:Mayumi Iwasakiウィスキーでじっくり煮込まれたO’conner Short Rib($52.00 / ¥4,350)
- 写真:Mayumi Iwasakiナイフがスッと入るほど柔らかいRoast Pork Belly($43.00 / ¥3,600)
ウィスキーと一緒に煮込まれた牛のショートリブは、甘辛い味付けが食欲をそそります。スッとナイフが入るほど柔らかいポークベリー(豚バラ肉)は、やさしい甘さのカリフラワーのピューレと一緒に。繊細というよりは、全体的に濃厚な味わいのソースと肉や魚の旨みが絡み合ったパンチのあるお料理です。
このお店のヘッドシェフは、シドニーの人気レストラン「Apollo(アポロ)」や「Monopole(モノポール)」で働いていた経験がある方なので、味は間違いありません。どの料理も、スターターからデザートに至るまで手が込んでとても美味しいです。
元有名店のシェフが手掛けるレストラン
アトラクションもありエンタメ要素は強いですが、料理も美味しくお酒のセレクションも豊富。何よりこの独特の世界観があるお店は、シドニーでもかなり珍しいと思います。シドニーに訪れたらMJØLNERで、北欧バイキングな豪快ディナーを楽しんでみませんか。
- ムジョルニア
- シドニー / 北欧料理
- 住所:267 Cleveland St, Redfern NSW 2016地図で見る
- 電話:02-8646-4930
- Web:https://mjolner.com.au/sydney