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Carriageworks Famers Market(キャリッジワークス・ファーマーズ・マーケット)
元々鉄鋼作業所だった屋外のスペースで毎週末行われているのがCarriageworks Famers Market(キャリッジワークス・ファーマーズ・マーケット)です。このマーケットは地産地消をテーマにしていて、NSW州内やシドニー近郊で生産された選りすぐりの農作物や食料品を扱う約70のストール(露店)が並んでいます。
オーガニックや有機栽培の野菜、有機肥料のみで育てられたグラス・フェッド(牧草のみで育てられた)のお肉、新鮮な牛乳から作られたチーズやアイスクリーム、搾りたてのコールドプレス・ジュースなどなど。皆、生産者さんと真剣に話をしながら商品を選んでいます。
Bread & Butter Project(ブレッド&バター・プロジェクト)
こちらの美味しそうなパンが並んでいるのがBread & Butter Projectのストール。シドニーでも有名なベーカリー・カフェBourke Street Bakeryのオーナーが、オーストラリアに来る難民や亡命志願者の人達にパン職人としての技術と職を提供しようと始めたプロジェクトです。
私達が購入したパンの代金はそのまま彼らの教育資金になるそうです。移民が多いオーストラリアならではのアイデアで、この素晴らしい取り組みに微力ながら役に立てるのは嬉しいですね。
Enokido Miso
『Enokido Miso』は日本人の方がやっているお味噌屋さん。こちらのお味噌は100%オーストラリア産の原料で作られた完全オーガニックな手作り味噌で、原材料はオーガニックの大豆、玄米、塩のみというシンプルさです。
筆者は玄米麹を使ったグルテン・フリーの『Brown Rice Miso(玄米味噌)』を購入しましたが、素朴な味がとても美味しかったです。シドニーでオーガニックな日本食材に出会えるのは嬉しいですね。
Bar Pho(バー・フォー)
お店を一通り見てお腹が空いたら、グラスフェッド・ビーフを使ったビーフ・フォーはいかがでしょう。
食べ物系のお店はグルテン・フリーやヴィーガンなどメニューに記載がしてあります。因みにこちらのフォーは化学調味料不使用、そしてグルテンフリーでした。週末の朝はアジアン・フードのやさしい味がホッとしますよね。
Single O(シングル・オー)
サリーヒルズの人気コーヒー・ショップSingle O(シングル・オー)のストールも出ていたので、食後はそこで締めのコーヒーを頂くのもおすすめです。
シドニーのマーケットは美味しいコーヒーショップが出店しているのでコーヒーにハズレがありません。「使い捨てカップを止めよう」というサスティナブルな運動をやっていて、マグカップで注文して飲み終わった後それを返却するシステムでした。
小さな個人商店から大きなスーパーにも卸しているカンパニーまで大小様々なストールを回って、ご飯を食べて、外でコーヒーを飲みながらのんびり過ごす……こんなローカル気分な土曜日を過ごしてみるのはいかがでしょうか。
フォトジェニックなアート空間
シドニーには1800年代に建てられた歴史を感じるクラシックな美術館(ニュー・サウス・ウェールズ美術館やオーストラリア美術館など)は多いですが、ここは工場跡地というリアルなインダストリアル・デザインの美術館という点で唯一無二の存在です。
工場独特の暗さと点在する窓から差し込む日差しの強さという光と陰のコントランストや細かいディテールの数々が何とも言えない雰囲気を醸し出していて、どこを切り取ってもフォトジェニックです。
マーケットや展覧会だけでなく、このクールでノスタルジックな空間を体験するためだけでも訪れていただきたい素敵な場所です。
- キャリッジワークス
- シドニー / その他スポット
- 住所:245 Wilson St, Eveleigh NSW 2015地図で見る
- 電話:02-8571-9099
- Web:http://carriageworks.com.au/