お城が見えます波の上！日本三大水城のひとつ【香川】高松城

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• 高松城の歴史
•    秀吉から讃岐一国を与えられた生駒氏
•    11代228年間にわたり統治した松平氏
•    明治の廃城から現在
• 日本三大水城「高松城」のここだけは見ておきたい！
•    お城と海を繋ぐ水門
•    海の大手門「月見櫓（つきみやぐら）」
•    まるで小さな天守閣のよう！艮櫓（うしとらやぐら）
•    天守閣へ渡る唯一の橋「鞘橋」
•    四国最大を誇った天守閣
•    政務と藩主の住まいととして建てられた披雲閣
• 楽しいイベントが沢山！
• おわりに

高松城の歴史

柿本人麿が讃岐の国の枕詞に「玉藻（たまも）よし」と詠んだことからこの辺りの海を玉藻の浦と呼んでいました。玉藻の浦にちなんで別名「玉藻城」とも呼ばれ地域の方に親しまれています。

その玉藻城の歴史を簡単に見ていきましょう！

秀吉から讃岐一国を与えられた生駒氏

• 写真：粒あんこ高松城西入口

天正15年（1587）豊臣秀吉から讃岐一国を与えられた生駒正親がこの地に高松城を築城しました。城内の堀に海水を引き込んだこの城は日本の三大水城（高松城、今治城、中津城）の一つと言われています。

生駒氏は4代54年間納めましたが、寛永17年（1640）に御家騒動により、この地を去ることに。

11代228年間にわたり統治した松平氏

• 写真：粒あんこ城内から見る月見櫓

生駒氏が去ったあと、寛永17年（1640）に、松平頼重が領主として入城。頼重は徳川家康の孫で、あの時代劇でも有名な水戸黄門（徳川家光）の兄にあたります。

松平家の統治はこの後、11代228年間も続き、高松は城下町として栄えました。

明治の廃城から現在

• 写真：粒あんこ高松城東入口

明治3年に廃城となった高松城。一時政府の所管となりましたが、明治23年（1890）に城跡の一部が松平家に払い下げになり、昭和29年に高松市が譲り受け、昭和30年に一般開放されました。

日本三大水城「高松城」のここだけは見ておきたい！

瀬戸内海に面した日本三大水城の見どころをご紹介します。

お城と海を繋ぐ水門

• 写真：粒あんこ水門

海と繋がる水門。潮の干潮によって水位が変わるので、調節のため水門が設けられています。

• 写真：粒あんこ海際に櫓があり当時は海際までお城だった事がわかる

江戸時代には内堀・中堀・外堀の三重の堀がありましたが、明治に入り、外堀が埋められるなど、市街化が進み海と接しないようになりました。

• 写真：粒あんこ水門の向こうには瀬戸内海が見える

ただ現在でも、内堀は水門で海と繋がっているため、城内の堀には鯛やチヌなど海の魚が泳いでいます。鯛の餌やり体験もできますよ！

海の大手門「月見櫓（つきみやぐら）」

• 月見櫓・水手御門・渡櫓

月見櫓は水手御門、渡櫓（わたりやぐら）と繋がっており、当時、出入りする船を監視する他、藩主が船で着くのをここから望み見た場所です。水手御門からは、参勤交代の際、藩主がここから小舟に乗り、沖に停泊している船に乗りかえ出かけていたそうです。昭和25年に重要文化財に指定されました。

まるで小さな天守閣のよう！艮櫓（うしとらやぐら）

• 艮櫓（うしとらやぐら）

もともと北東の隅にあった櫓で、北東の方角を丑寅ということから「艮櫓」とよばれています。月見櫓と同時期に造られたもので、重要文化財に指定されています。小さいですが、天守閣の様ないで立ちの櫓です。

天守閣へ渡る唯一の橋「鞘橋」

• 写真：粒あんこ天守閣跡へ続く鞘橋

本丸（天守がある場所）と二の丸を結ぶ唯一の橋です。本丸に攻め込まれそうになれば、この橋を落とし籠城できるようになっていたんですね。

• 写真：粒あんこ上から見る鞘橋

橋の屋根は江戸時代中期末頃に付けられたそうです。因みに、高松城は一度も戦を経験していないので、鞘橋が落とされることは無かったでしょう！

四国最大を誇った天守閣

• 写真：粒あんこ天守閣跡

残念ながら高松城の天守閣は老朽化の為、明治17年（1884）に取り壊されてしまいました。当時は3重5階（3重4階+地下1階）の南蛮造りで四国最大級の規模を誇っていたそうです。

在りし日の天守閣はそれは立派で、「讃州讃岐は高松様の城が見えます波の上」と歌われたほど。海の上から見ると天守閣が海に浮いているように見えたとか。

• 写真：粒あんこ天守閣跡

現在、天守台の修復が終わり、天守の復元に期待がかかっていますが、史料が少なく、スムーズに進まないのが現状のようです。いつか、波の上に浮かぶ天守閣を見られる日を期待しています！

政務と藩主の住まいととして建てられた披雲閣

• 写真：粒あんこ披雲閣

披雲閣は政務が行われる場所、藩主が生活する場所として建てられいました。当時は現在の約2倍の広さがあり、香川を訪れる賓客をもてなす迎賓館としても使用されていたそうです。

• 写真：粒あんこ披雲閣入口

現在の披雲閣は明治に入り老朽化のために取り壊され、大正6年（1917）に再建されたものです。

• 披雲閣庭園

庭園は広く綺麗に手入れされており、とにかく大きな雪見灯籠や春日灯籠など様々な石造物が各所に置かれています。美しく整えられた庭は見事です。

楽しいイベントが沢山！

お城では様々なイベントが行われており、参加できるイベントも沢山ありますので、訪れる際はイベントをチェックして出かけてみてはいかがでしょうか。

• 写真：粒あんこクリスマスイベント：松ぼっくりのツリー

クリスマスシーズンには松ぼっくりツリーが作られています。

• 写真：粒あんこ正月イベント：松ぼっくり投げ大会

また、お正月には運だめしの松ぼっくり投げ大会も。

• 披雲閣庭園のライトアップ

定期的に披雲閣庭園のライトアップなどもあります。

その他、お城ヨガ、コンサートなど、様々なイベントが行われています。

おわりに

• 写真：粒あんこ内堀

日本三大水城「高松城」はいかがでしたでしょうか。天守閣こそありませんが、海へと続く水手御門や、鯛が泳ぐ堀、披雲閣など見どころが沢山あります。そして、松平氏の庭園として三ツ星を獲得した栗林公園も車で5分ほどの所にありますので、松平氏の城下町を存分に楽しんでみるのはいかがでしょうか。