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かつては僧房!?鳥取県大山・伯耆富士にたたずむ古民家カフェ「田舎家」

取材・写真・文:

Madam Satoko
タイ在住

2016年8月19日更新

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写真:Madam Satoko

都会の人にとっては「鳥取県?ハワイは行ったことがあるけど鳥取県へ行ったことはないなあ」と言うぐらいのどこか遠いところでしょうか。旅好きが集まるトリップノートでも2016年8月月初時点で鳥取の記事掲載ゼロ。こんなマイナー扱いの鳥取県ですが、実は日本有数の良港・境港から取れる豊富な海の幸、自然豊かな大山のふもとで取れる山の幸が楽しめる場所。海の幸は別でたっぷりご紹介しますが、今回はまずその大山そのものの“訪問すべき古民家カフェ”をご紹介します。

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伯耆富士と呼ばれる鳥取県の大山を訪問

  • 写真:Madam Satoko

美しい山を眺めながら中腹へ向かいつつ、「ここにひっそりと佇む素敵な古民家カフェがある」なんて魅惑的なセリフにはおとなしく従うばかり。

大山、その美しい姿は地元の人の生活アイコン

日本には「○○富士」と呼ばれる美しい山がそれぞれの地方にあります。今回は伯耆富士と呼ばれる鳥取県大山へ。この山は地元の人の生活アイコンともなっていて、普段の生活圏から出てどこかへ行くときや道に迷った時も「大山がこっちにあるからどこに向かっている」として方角を判断するのだとか。おかげで「地方に行くと大山がないから迷う」という名言まで飛びかっています。

このあたりは車が6台赤信号で止まっていると「うわ、すごい渋滞」というほど普段は静かな場所のよう。訪問時は太陽は輝きながらも空気はカラッと涼しくまさに避暑、最高の大山の夏が楽しめました。

「いい古民家カフェがあるよ」

普段は常夏のタイに住みこじゃれた都会的(といえば聞こえはいいけど特徴のない似たようなとも言える)カフェしか行けない私。涼しくて緑豊富な上に「古民家」なんてセリフ、どうしたって抗えません。言われるままについていき、図らずも物に釣られて誘拐されやすいタイプであることを露呈しました。
大山はお寺と神社が同居する場所、その参道の石畳を歩いてこんなのぼりがちょこんと出ていました。

  • 写真:Madam Satoko

このあたりは冬のスキーシーズンが最盛期のようで、訪問時は閑散としていました。常夏から来ると最高の避暑地で、お土産屋さんや見るものはなくとも歩くだけで楽しいという安上がり具合です。カフェを目指して15段ほどの石段を上がるとそこに大きな屋根を設えたまさに古民家という佇まいの建物がありました。

  • 写真:Madam Satoko

さてこの古民家カフェ、実は昔は僧房として使われていた建物なのだとか。聞けば比叡山や金剛山並の荒行者が住んでいた歴史があり、中世の武装僧侶?が教練をしたりここで煮炊き物をしながら暮らしていたらしい、なんて聞くと同じ場所に足を踏み込むなんてドキドキしますね。

フォトジェニックな古民家カフェ

  • 写真:Madam Satoko

一歩建物に入ると縁側に沿ってテーブルと腰掛けが。誰かと一緒に訪問しても対面で座っておしゃべりを楽しむのでなく、口を閉じて並んで座って静寂の中での時の流れを味わうカフェです。

  • 写真:Madam Satoko

その席から見えたものはアジサイと「笑って笑って感謝感謝」のメッセージ。静かな元僧房でほんの短い時間だからこそちょっと哲学チックになりたいインスタント哲学者な私たちが人生を思うにちょうどいいお題ですね。

昔は板間で囲炉裏を囲って食事をし暖を取っていたであろう居間には、センス良くチョイスされた和風小物が並んでいました。和風小物の陳列はうまく扱わないと食傷気味になりやすいものですが、ここでは久しぶりに「お、買いたい!」という気分になりました。

  • 写真:Madam Satoko

玄関では近くで採れた小ぶりのスイカが、遅い午後の光をのれん越しに浴びていました。年中そこここでスイカが日常の食べ物として売っている常夏のタイで見るのと、同じものと考えられないぐらい「カッコいいスイカ」なんて写真が撮れるのも、このお店のロケーションならではですね。

  • 写真:Madam Satoko

カフェのメニューには大山産のミルクや果物を使ったメニューの数々が並んでいましたが、日も落ちる前の時間だったためすべて売り切れ。抹茶椀を彷彿させるちょっと小ぶりな器で、コーヒーや紅茶を楽しんできました。

  • 写真:Madam Satoko

今回は緑豊かな夏の大山でしたが、これからの季節は紅葉をまとい、ますます美しくなる大山。ドライブで、ウォーキングで、澄んだ空気と景色を楽しみながらこの素敵な元僧房の古民家カフェを是非訪れてください。

「田舎家」の基本情報

住所

鳥取県西伯郡大山町大山26、参道に上りあり、少し入ったところにあります。

アクセス

JR伯備線伯耆溝口駅から車で20分、米子自動車道米子ICから車で15分。電車の方はレンタカーをオススメします。

電話番号

0859-52-6110

営業時間

9:30-17:00

定休日

水曜日

料金の目安

お茶とお菓子で1,000円程度

公式サイトURL

http://www.yamahakun.com/inakaya.html
http://www1.bbweb-arena.com/inakaya/inakaya.htm

田舎家
鳥取 / カフェ・喫茶店 / 女子旅
住所:鳥取県西伯郡大山町大山26地図で見る
電話:0859-52-6110

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