日本三大投入堂が鳥取県東部の若桜町にあるのをご存知でしょうか?実は日本三大投入堂のうちの2つが鳥取県にあります。一つは耳にされたことがある方も多い鳥取県東伯郡三朝町にある、「日本一危険な国宝」として有名な三徳山三沸寺投入堂です。そして、もう一つがこれからご紹介する鳥取県八頭郡若桜町にある不動院岩屋堂です。今回は鳥取県外の方はおろか、鳥取県民でさえも訪れることが少ない穴場スポット・不動院岩屋堂についてご紹介します。
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日本三大投入堂の一つ、不動院岩屋堂とは?
不動院岩屋堂は、大分県宇佐郡 龍岩寺、鳥取県東伯郡 三徳山とならび、日本三大投入堂の1つとして、国の重要文化財にも指定されています。
建立時代は明らかになっていないものの、形式手法からみて、室町初期(1340~)頃のものではないかとされています。
当時は修験道が盛んであり、密教系の一院として建立されたのではないかという説が有力だそうです。
建物は舞台造で、三徳山三沸寺投入堂と共に、地方的独自性をもった貴重な歴史的建造物であり、その厳かかつ堂々たる姿は歴史や建築物の知識がない方をも圧倒させる迫力があります。
不動院岩屋堂へはどう行くの?
三大投入堂の一つと聞くと、日本一危険な国宝・三徳山三沸寺投入堂のイメージが強いせいか、険しい山道を歩いていかなければ拝めないと思われる方も多いのではないでしょうか?
不動院岩屋堂の参拝は、険しい山登りも崖登りも必要ありません。すぐ近くまで車で行くことができ、駐車場もあります。
その駐車場から徒歩5分足らずで、不動院岩屋堂に到着することでき、間近で投入堂の迫力を感じることができるのです。
厳しい山道を辿っていかなければ拝めない三徳山三沸寺投入堂と比較すると、容易に見られる投入堂といえます。
本当に岩の中にすっぽり!見事な投入堂を拝もう!
さて、いよいよ国の重要文化財、そして日本三大投入堂の1つである不動院岩屋堂を参拝しましょう!
天然の岩窟内に建つその姿は、岩屋堂駐車場へと向かう走行中の車からもはっきりと見え、遠くから眺めてもそのすごさが伝わってきます。
車を駐車し、更に境内へと近づいていくと、その全貌がより鮮明になっていき、更なる感動と驚きに包まれます。
それは、まさに「投入堂」の名の通り、岩の中にお堂を投げ入れたかのように、すっぽりと天然の岩窟内に建っています。
柵のぎりぎりのところまで行き、下から見上げてみると見事な床下の舞台造りも楽しむことができます。
「どうやって岩の中に建てたのか」「この岩は元から空洞があったのだろうか」など、見れば見るほどに不動院岩屋堂の歴史や投入堂そのものの魅力に引き込まれていきます。
迫りくる岩肌がすぐそばに!岩屋神社を参拝しよう!
岩屋堂のすぐ隣には岩屋神社が建っており、こちらには柵などはなく、すぐ近くまで行き、お参りすることができます。
岩屋堂と同様に、岩屋神社も岩窟内にあり、迫りくるような勇ましい岩肌を間近で感じることができます。
祠の前まで行き、辺りを見回してみると、どれほど岩との距離が近いかがより判り、樹齢を感じさせる木々も見え、雄大な大自然を楽しむこともできます。
不動院岩屋堂と合わせ、周囲は車通りも少なく、観光客の方も少ないため、穴場スポットとしても大変おすすめのスポットです。
おわりに
鳥取県八頭郡若桜町にある日本三大投入堂の1つ、不動院岩屋堂はいかがだったでしょうか?
同じく鳥取県にある三徳山三沸寺投入堂に比べあまり知られていませんが、険しい登山を要することもなく、車で容易に参拝に訪れることができます。
本格的な投入堂を拝めるにも関わらず、観光客や地元の方も少ないオススメの穴場スポットです。
天然の岩窟にスッポリと投げ入れられたかのような驚きの光景を見に、ぜひ足を運んでみて下さいね!