鳥取市の用瀬(もちがせ)は、古くからの伝統行事である「流しびな」の里として有名で、周囲を山々に囲まれた田舎風景が広がる長閑な町です。国内で一番人口が少ない県である鳥取県の中でも、過疎化が顕著で、人々が町を離れつつあります。そんな静かな町に、古民家を改装して作られた「川のhotori用瀬」はあります。アクセスは不便にも関わらず、予約が後を絶たない人気店です。人口の少ない町で変わらぬ人気を誇る、田舎の良さを存分に活かした古民家カフェ「川のhotori用瀬」の魅力についてご紹介します。
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「川のhotori用瀬」までの道のり
鳥取市街より車で30分ほどで用瀬町に到着します。町に入るとすぐに千代川に架かる赤い橋が2つ見えてきます。ひいな橋と中橋です。
用瀬駅寄りに架かるひいな橋のすぐ近くにお店はあるのですが、駐車場はお店から離れたところにあるため、車を停めてからお店までは2分ほど歩きます。
駐車場はお店の裏側にあるので、ぐるりとまわる必要があります。少し判りづらいので、以下にご紹介するポイントを意識しておくとスムーズにたどり着けるかと思います。
まずは線路側に向かいましょう。
線路沿いの道に出ると、川と住居を結ぶ架け橋が目に留まります。こんな景色も田舎ならではの良い味を出しています。お店は線路と川のすぐ前にあります。
周囲の民家に交じって、ひっそりと建っているので判りづらいかもしれませんが、暖簾と簾とちょこんと吊り下げられた可愛い木の看板を目印にしましょう。
築100年越えの古民家を改装したお店の外観
「川のhotori用瀬」は築100年を超える、本格的な古民家を改装して作られたお店です。
お店に到着したら、入る前にじっくりとその外観を楽しんでみてはいかがでしょう?
少し離れて見てみましょう。周囲の民家と溶け込んで、佇まいにも田舎の良さが活かされ、落ち着きます。
そして、店名にも入っている、目の前を流れる小川と古民家とのコラボレーションはなんともいえない景観の美しさや長閑さが感じられます。日々の喧騒を忘れられる、最高のロケーションが揃っているんです。
古民家感たっぷり!子供からお年寄りまでが寛げる店内
店内は田舎のおばあちゃんの家を思わせる、落ち着いた空間が広がっています。
もともと1階は板間に座布団が並ぶ席だったのですが、お年寄りや足の不自由なお客さんのことを考え、改装されました。
ローベンチが置かれ、テーブルの高さなども丁度良く設計されています。古民家の雰囲気を壊さないデザインで、ゆったりと寛げます。
1階席の奥や、2階席には座敷席が残っているので、小さいお子さんと一緒でものんびりと過ごすことができます。
昔ながらの民家を思わせる裸電球や障子がある店内で、子供からお年寄りまで幅広い世代の方が各々の時間をゆったりと過ごせます。
限定5食のランチメニュー!ひなぎく膳
メニューには、用瀬の伝統行事である「流しびな」の「ひな」が入ったメニューが数多くあります。
その中でも今回は限定5食の「ひなぎく膳」をご紹介しましょう。
運ばれてきた料理の器の美しさに、期待値がグンとあがります。
蓋を開けると、盛り付けも美しい、豪華なおかずの数々が目に飛び込んできます。
天ぷらや卵焼きなどの和の料理、ローストビーフや生ハムなどの洋の料理、春巻き風の中華料理など、ボリューム満点の贅沢な御膳です。
更にスープやデザートもついており、見た目もお味もお腹も大満足な一品です。
田舎の古民家カフェで食べる少し贅沢なランチ。日頃の忙しさや煩わしさが飛んでいきます。ゆっくりと流れる時の中で、癒しの時間をぜひ堪能して下さい。