「兎追いしかの山 小鮒釣りしかの川」…誰もが聞いたことがある有名なフレーズですよね。これは、岡野貞一作曲、高野辰之作詞による唱歌『故郷』の歌詞です。まるで、この歌の情景を再現したかのような、まさに日本の原風景が広がる地が鳥取県の山奥にあります。国道373号線を山の奥へ奥へと走って芦津渓谷(あしづけいこく)方面へと向かい「どこまで山奥に進むのだろう?」と思い始めたころ、古き良き時代で時が止まっているかのような「みたき園」に到着します。今回は、秘境とも言える「みたき園」の魅力についてご紹介します。
この記事の目次表示
みたき園とは?
日本の原風景をとどめたみたき園は、四季折々の山菜料理を楽しめるお食事処です。
山菜料理のコースが「竹」コース(2,500円)、「杉」コース(3,700円)、「桧」コース(5,500円)と三種あり、どのコースも芦津の山里の恵みを大自然の中で味わえます。
「お茶子(ちゃこ)さん」と呼ばれる、真心と笑顔があふれるお店の方がお料理を運んでくれ、園内をあちらこちらへと行き来している姿には趣が感じられます。
コース料理以外に一品料理もあるので、気軽なお食事にもおすすめです。また、みたき園はお食事処ではありますが、料理を楽しむのとは別に園内を気軽に見学することもできるので、食事以外の目的で訪れる価値も十分にあります。
ひと呼吸一円の空気?
お店がある鳥取県八頭郡の山奥にある芦津は、山峡を流れる清流や草木が茂った美しい自然あふれる里です。
みたき園に到着し、車を駐車して降りると、すぐ目に飛び込んでくる看板が1つあります。歴史を感じさせる看板は字が薄くなっており読みづらいですが「新鮮な空気 ひと呼吸一円いただきます」と書かれています。
驚かれる方も多いかもしれませんが、園内や周辺をお散歩し、みたき園の世界に引き込まれると、帰る時には「ひと呼吸一円」に納得ができるほどの満足感があります。
ちなみに、看板にはもう一文書かれており、「但し本日のお客さまに限り無料とします」と続いているのでご安心を♪呼吸制限などをせず、美味しい空気を目いっぱい吸っていって下さいね!
園内に広がる、美しい日本の原風景
「ようこそ おいでなさいませ」と書かれた木の門をくぐると、昭和にタイムスリップしたかのような光景が目の前に広がります。
母屋である「草屋」、テーブル席がある「かずら」、他にもそれぞれ趣がある6つのお食事処があります。
奥に進むと、川床席や赤毛氈の席もあり、美しい自然の中でお食事が楽しめます。
園内では、長閑にお魚が泳いでいたり、ニワトリやウサギが野放しにされて辺りを自由に走り回っています。
水車や水で冷やされているラムネなど、ちょっとしたところにも日本の古き良き時代を感じられますよ。
おみやげ処
美味しいお料理や日本の原風景に癒されたあとは、お土産を選んでいかれてはいかがでしょう?
お料理にも使われている手作りこんにゃくや、とても大きななめこ、美味しいお味噌など、みたき園ならではのお土産がたくさん販売されています。
ちょっとした喫茶もあり、こちらのみたらしだんごは大変美味しいと評判の一品です。大量に予約が入っていることもあるので、お食事前や園内見学の前に確認しておくといいですよ♪
みたき園にいらした際には、ぜひ立ち寄ってみて下さいね。
森の中のカフェ「小鳥のcafe Quince(クインス) 」
みたき園と同じ敷地内の、お食事処から少し離れたところにはカフェもあります。森の中に佇む隠れ家的なカフェ「小鳥のcafe Quince 」です。
小鳥のさえずりや、木々や水の音を聞きながら、コーヒーやスイーツを楽しんでいかれてはいかがですか?食後のデザートにもオススメです。
- 小鳥のカフェ クインス
- 鳥取 / カフェ・喫茶店 / 女子旅
- 住所:鳥取県八頭郡智頭町芦津277地図で見る
- 電話:0858-75-3665(昼)
みたき園すぐ近くの見どころ
みたき園の世界観に魅了され、もっと芦津の大自然を満喫したいという方は、園周辺を散策れてみてはいかがでしょう?歩いて簡単に行けるスポットを2点ご紹介します♪
天空の滝
園内を抜けて、「小鳥のcafe Quince」に向かう途中の道に、天空の滝へと続く道があります。
木の板が続く道を山の方へ進んでいくと、山頂から流れ出てる滝を見ることができます。澄んだ空気の中、マイナスイオンを体全身で感じることができますよ。
どんぐりころころ公園
みたき園の駐車場すぐ近くにある「あしづふれあいばし」を渡っていくと、緑に囲まれたどんぐりころころ公園があります。
公園には小川が流れ、秋にはどんぐりやくりがゴロゴロ落ちています。
敷物を敷いてお弁当を食べたり、ベンチで談話を楽しんだり、ちょっとした休憩にもオススメですよ。
- どんぐりころころ公園
- 鳥取 / 公園
- 住所:鳥取県八頭郡智頭町芦津地図で見る
みたき園までの道のり
最後に、みたき園までの道のりについてご紹介します。
みたき園は鳥取県八頭郡智頭町にあります。国道373号線を通り、芦津渓谷方面へと川沿いを道なりに走り、山の奥へと進んでいきます。
かなり山深いところにあり、カーナビの検索などでは周辺までしか表示されないので、付近まで来たら途中に出てくる看板を頼りに進むとスムーズに行けます。
看板は3分前ぐらいの距離から道路脇に多く出始めてきます。ちょうど、ナビの案内が終了するくらいの場所からなので、大変助かります。
思いのほか、小刻みに刻んできます。この地点で、みたき園まで1分30秒の距離とのことです。
橋を渡り、周囲に民家もなくなった山峡へと進んでいくと、みたき園の駐車場が見えてきます。
自由に跳ね回るウサギやニワトリ、そして日本の原風景があたたかく迎えてくれますよ。故郷のような日本の原風景の中で、ゆるりと過ごしていって下さいね。
山菜料理 みたき園の基本情報
営業時間
8時~17時(お食事は11時~)
休み
不定休
開園期間
4月1日〜12月上旬(積雪の時期まで)