鳥取
鳥取観光
砂丘で知られ、漫画家・水木しげる氏の関連スポットが人気

【鳥取】日本一危ない国宝「三徳山・投入堂」で死が脳裏をよぎった危険スポット6選

取材・写真・文:

東京在住
訪問エリア:25都道府県

2020年7月20日更新

39,349view

お気に入り

写真:SaoRi

日本遺産第一号の三徳山三佛寺投入堂は、険しい山道を登って参拝しなくてはいけないことから「日本一危険な国宝」といわれています。木の根や岩などにしがみつきながら、全身を使って道なき道を進んでいきます。その道のりは想像以上に厳しく、危険なスポットもいっぱいです。今回は、実際に三徳山三佛寺投入堂を参拝してみて、死が脳裏をよぎった危険スポットをコース順に6つご紹介していきます。

この記事の目次表示

【1】クサリ坂

最初の難所であるカズラ坂をこえ、行者屋敷跡、願かけの石段を過ぎた先にみえてくる「クサリ坂」

  • 写真:SaoRi

文殊堂のすぐ下の部分から鎖が垂らされており、両手でつかみながら立ちふさがる巨岩を上っていきます。

  • 写真:SaoRi

位置が高くなるにつれ危険度が増していきますので、頂上付近でもし誤って手を滑らせたら……なんて考えると、死を想起せずにはいられません。

  • 写真:SaoRi頂上付近から見下ろした様子

しっかりと鎖を掴み、慎重に、一歩一歩、確実に前進していきたいスポットです。

【2】文殊堂

厳しいクサリ坂を越えた先に到着する、国指定重要文化財の「文殊堂」

  • 写真:SaoRi

安土桃山時代に建てられたもので、岩の上に建立された舞台造りの建物です。

写真を見て頂ければお判りかと思いますが、文殊堂には回り縁がめぐらされているのですが、そこに手すりや落下防止の柵などは一切ありません。

  • 写真:SaoRi

縁に腰かけて足を放り投げ、絶景を楽しむ方が多い人気のスポットでもありますが、真下には木々や岩場が広がっています。

  • 写真:SaoRi

この地点でも標高は約500mあるので、もし誤って落下でもしたら最悪死んでしまうことも十分に考えられます。

  • 写真:SaoRi

回り縁を通らなくても先へと進めるので、高いところが苦手な方や危険と感じる方は避けて次の道へと進みましょう。

【3】地蔵堂

規模・構造とも文殊堂によく似た、国指定重要文化財の「地蔵堂」

  • 写真:SaoRi

こちらは室町時代末期の建造物で、文殊堂と同様に回り縁がめぐらされています。

  • 写真:SaoRi

こちらも手すりや柵などは一切なく、足を滑らせて落下でもしたら命の危機に関わります。

  • 写真:SaoRi

文殊堂と同じく、回り縁を通らなくても次の道へと進めるので、不安な方は寄らずに先へと進みましょう。

【4】鐘楼堂

地蔵堂の先に出てくる、県指定保護文化財の「鐘楼堂」

  • 写真:SaoRi

他のスポットに比べ、写真からはあまり危険が感じられない方も多いかもしれませんが、こちらのスポットは2018年に2度も救急ヘリが訪れた場所であり、いずれも鐘をつこうとしたところ足場が悪く滑落してしまったとのことです。

  • 写真:SaoRi

もちろん鐘をつかなくても次の道へと進めますが、記念についていきたい方も多いことかと思います。その際は、過去に事故が起きているスポットであるということを再認識したうえで、十分に気を付けて下さいね。

【5】馬の背・牛の背

鐘楼堂から納経堂までの道にある、「馬の背・牛の背」

  • 写真:SaoRi

両側が切り立った岩場の尾根道になっていて、足が滑りやすく、平均台を渡るような感覚で、バランスを取りながら慎重に歩いていきます。

  • 写真:SaoRi

滑落してしまったら、岩や木に体を打ちつけながら、止まることができずにどこまでも滑り落ちていってしまいそうな危険スポットです。

  • 写真:SaoRi

投入堂まであと少しのところまで来ているこの場所は、最後の難関ともいわれています。

【6】クサリ坂(下山時)

最後の難関である馬の背・牛の背をこえ、無事に投入堂を拝んだら、下山が始まります。

  • 写真:SaoRi

ここ10年は死亡事故は起きていないとのことですが、滑落事故は毎年起きているとのことで、その多くが下山時に発生しているとのことです。

これまで紹介してきたスポットを下っていくことを想像してもらえれば、少しはその危険さが判って頂けるのではないかと思います。

下山のなかでも特に危険を感じたのは、はじめにご紹介させて頂いた「クサリ坂(下り)」です。

  • 写真:SaoRi

舞台造りになっている文殊堂の下部分を通り、登ってきたときとは逆に、一本の鎖に身を委ね、巨岩を下っていきます。

  • 写真:SaoRi

登ってきた時よりも怖さや危険が感じられ、より慎重さが求められます。

万が一、鎖を握る手が離れてしまうようなことがあれば、背面から落下する可能性が高く、死を想起させる危険なスポットです。

  • 写真:SaoRi

下山時は、前方や後方で待っている方がいたとしても、焦らず自分のペースで慎重に進んでいくことが大切です。

日本一危険な国宝と呼ばれる「三徳山・投入堂」ですが、くれぐれもケガや事故に気を付けて、参拝や絶景を楽しまれて下さいね。

三徳山三佛寺
鳥取 / 寺 / 観光名所 / 紅葉 / パワースポット / ハイキング
住所:鳥取県東伯郡三朝町三徳1010地図で見る
電話:(0858)43-2666
Web:https://mitokusan.jp/

鳥取の旅行予約はこちら


鳥取のパッケージツアー(新幹線・飛行機付宿泊プラン)を探す

鳥取のホテルを探す

鳥取の航空券を探す

(鳥取空港)

(米子鬼太郎空港)

鳥取の現地アクティビティを探す

鳥取のレンタカーを探す

鳥取の高速バスを探す

この記事で紹介されたスポットの地図

関連するキーワード

※記事内容については、ご自身の責任のもと安全性・有用性を考慮してご利用いただくようお願い致します。

あなたにオススメの記事

同じテーマの記事


初詣におすすめ!【全国47都道府県別】初詣の人出トップ寺社一覧

全国47都道府県ごとに、もっとも初詣客の多い寺社を一挙にご紹介!新しい年を迎えて初めての参拝は、たくさんの人が新年の開運祈願に訪れる、人気の寺社へ初詣に出かけて...


中国地方で人気の神社・お寺TOP23!旅行好きが行っている寺社ランキング

嚴島神社や出雲大社、千光寺などをはじめとする中国地方の神社・お寺を、トリップノートの8万3千人のトラベラー会員(2022年11月時点)が実際に行っている順に、人...

【鳥取】本当に岩にスッポリ!日本三大投入堂の一つ!不動院岩屋堂

日本三大投入堂が鳥取県東部の若桜町にあるのをご存知でしょうか?実は日本三大投入堂のうちの2つが鳥取県にあります。一つは耳にされたことがある方も多い鳥取県東伯郡三...

縁結び・金運・開運・エネルギー!鳥取県のパワースポット18選

縁結びや金運、開運やエネルギーチャージなど、鳥取県でオススメのパワースポットについてご紹介します!定番や有名なスポットはもちろんのこと、地元民だからこそ知ってい...

【鳥取】まるで北欧!大山「豪円山のろし台」で山々の絶景を堪能!

「豪円山(ごうえんざん)のろし台」は鳥取県西伯郡大山町にある展望台です。大山観光のメインスポットから少し離れてはいますが、絶景の大山を見られることから知る人ぞ知...

この記事を書いたトラベルライター

転勤族ライター
子供の頃から現在に至るまでの生粋の転勤族!転勤の先々でその地ならではの良さを暮らしながら体感し、ディープに発信していきたいと思います!

特に体や足を使ったアクティブな取材が大好きなので、登山や探勝路などで出会った絶景や情報などをお伝えしていければと思います♪
https://www.one-access.work/

【鳥取】場所と見方を知らないと見られない!迫力満点の「江島大橋」を楽しむための方法と撮影場所

テレビCMで「ベタ踏み坂」として登場し、一躍有名になった橋「江島大橋」。見た人々を圧倒させるほどの急勾配な橋ですが、実は普通に見ただけではこの迫力ある姿は拝めま...


【徳島】大秘境を満喫!小歩危・大歩危・祖谷のオススメスポット&楽しみ方8選

「大股で歩いても、小股で歩いても危険」といわれていたことからその地名がついた大歩危(おおぼけ)・小歩危(こぼけ)、そして平家の落人が隠れ住んだと伝えられている祖...


【鳥取県】すなば珈琲に行ったら食べておきたい定番メニュー8選!

2014年に鳥取市内に2店舗同時オープンしたのをきっかけに、現在では鳥取県全域にわたってお店をかまえる「すなば珈琲」。平成28年に鳥取県が行った「鳥取県の観光地...

いつ行く?鳥取砂丘!~鳥取砂丘の季節別楽しみ方&見どころガイド~

一生に一度は行っておきたい鳥取砂丘!「今年こそは行くぞ」と意気込んでいらっしゃる方も多いのではないでしょうか?さて、漠然と「今年こそは」と考えているものの、どの...

揺れないで!飛行機が怖い・苦手な方に試してほしい6つの簡単な対処法

遠方の地に早く向かうのに大変便利な移動手段、飛行機。地上を何時間もかけて移動していた時代が嘘のように、目的地まであっという間に連れていってくれますよね。その便利...

トラベルライターインタビュー Vol.3 Emmyさん

【トラベルライターインタビューVol.3】一人旅を応援する記事を多数執筆!Emmyさんならではの人気記事執筆のコツやその原動力に迫ります