トルコには数多くの世界遺産がありますが、中でもこのパムッカレは日本人のみならず世界中から多くのツーリストが訪れる人気の観光地です。有名な石灰棚の他にも、遺跡と温泉が魅力のこの小さな街をじっくりと楽しんでみましょう!
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奇跡の白い大地、石灰棚
古代ローマ帝国時代。多くの地震が発生し、有毒ガスが噴き出すほど活発な活動をしていたパムッカレの大地。石灰を含んだ地下水は温泉として地上に湧き出て流れて固まり、このような真っ白な棚田ができたと言われています。
古代ローマ人たちはこの大地を恐れて、ヒエラポリス(聖なる都市)と名付けたそうですよ。
パムッカレへのアクセス
バス旅のススメ
パムッカレの玄関口はデニズリ市です。デニズリまではイスタンブールから飛行機またはバスで行けますが、オススメはバス旅。イスタンブール⇔デニズリ間だけでも一日に50本以上も出ていて、バス会社間の競争が激しい為、充実したサービスが受けられます。
バスのグレードにもよりますが、ほとんどのバスにはプライベートモニターや電源、それにWi-Fiも使えるなど、抜群の装備。チャイは当然のこと、スナックや軽食、夏はアイスが出されます。バスによってはトルコ名物コロンヤ(レモンの香りの消毒剤)も体験できますよ。
デニズリのバスターミナルからパムッカレへ
デニズリからパムッカレへは、「Pamukkale Belediyesi(パムッカレ町)」と書かれた町営バスに乗車するのが一番安心で便利です。30分毎に出ていて、料金も3リラと良心的。誰でも乗車できますが、宿泊するならホテル名を伝えておくと、運転手さんが降りるバス停を親切に教えてくれます。
町の中心部から歩いてパムッカレへ
パムッカレは小高い丘になっていて、パムッカレの中心地から歩いて30分ほどで到着します。
ゲートでチケットを購入したら、靴を抜いで、真っ白な道を歩いて丘の上を目指します。30~40分ほどで到着です。
水量が減ってたくさんの観光客が歩いたせいか、足場が悪くなっているところがあります。転ばないように注意して歩きましょう。
石灰棚は全部で3エリア
大きくわけて3つのエリアに分かれている石灰棚ですが、石灰棚の保護と、一時期枯渇してしまった鉱泉を保護する為、厳しい入場制限があります。日時によって温泉水を流すエリアが異なりますが、3エリアのうちどこかでは必ず流れているようです。
水が流れている石灰棚でも、足を浸しても良い場所は限られています。ガイドさんや係員の指示に従って、みんなでこの貴重な景観を守っていきたいものです。
夕日に輝く石灰棚
夕景の頃訪れれば、オレンジに染まる石灰棚に世界各国から集まった観光客から感嘆の声が響き渡ります。できる限り、暗くならないうちにホテルに戻れるようにすると良いですよ。
冬期は閉門時間が早まります。入場時に確認が必要です。
世界遺産がゴロゴロしている温水プール
石灰棚のすぐ横には、世界遺産とともに浸かれる温泉があります。もともと湧き出ていた温泉を、そのまま活用してプール施設になったのだとか。
少し温めですが、大理石の柱と一緒に浸かる温泉はとっても貴重な経験になりますね。
貸ロッカー利用にはデポジットが必要です。タオル・水着は持参しましょう。すぐ横に併設されているレストランでケバブランチが楽しめますが、このレストランからプールが丸見えなのが気になるところです。2時間の時間制限があっても、シーズン中は混み合っています。
- パムッカレ遺跡プール
- トルコ / テーマパーク・レジャー
- 住所:20280 Pamukkale/Denizli Merkez/Denizli地図で見る
ヒエラポリス遺跡
石灰棚のすぐ横には、ローマ時代の遺跡が残されています。
中でも一番の見どころはこの劇場ですが、一番高い場所にある為、上り坂を30分ほどかけて歩く必要があります。登り口付近から有料バスが出ていますので利用すると便利です。
古代ローマ人のように石段に座って、アナトリアの広い大地を見渡すのもオススメですよ。