横浜・野毛にある「センターグリル」は、創業昭和21年という老舗中の老舗洋食屋さん。ケチャップたっぷりのスパゲッティ「ナポリタン」の発祥の地として有名です。2018年に店舗がリニューアルしても変わらない、懐かしの味をご紹介します!
この記事の目次表示
横浜はナポリタン発祥の地
日本人が大好きなスパゲティナポリタンは、イタリアではなく日本発祥の食べ物。横浜にある老舗ホテル「ホテルニューグランド」で、米兵が食べていたものを真似て作ったものがはじまりとされています。
ただホテルニューグランドのナポリタンは、ケチャップで味つけしたのではなく、「生トマト」や「トマトピューレ」を使ったホテル仕様。私たちが「ナポリタン」と聞いて想像するような、こってりとケチャップが麺に絡みついた庶民のスパゲティは、「センターグリル」が発祥なのです。
懐かしのナポリタン
こちらがその「センターグリル」のナポリタン。銀色のお皿に乗せられてレトロ感も抜群です!つやっつやにケチャップが絡まった感じが食欲をそそります。材料は野菜・ロースハム・麺・ケチャップのみと非常にシンプルですが、これぞ「洋食屋のナポリタン」という堂々としたいでたちです。
麺は極太2.2mm。茹でたのち、オリーブオイルを絡めて一晩寝かせることで、もっちりとした感触が生まれるそうですよ。口に入れると、ケチャップが極太麺にしっかり絡まって、酸味と甘みがほどよく広がります。
具材もしがみつくように麺にくっついて口の中に入ってくるので、食べごたえも抜群!日本人の懐かしの味「ナポリタン」の代名詞的存在と言える絶品です。
ナポリタン以外の洋食も美味しい
ナポリタンばかりが注目されがちですが、センターグリルは洋食屋さん。もちろんほかのメニューも美味しいんです。
特製オムライス
こちらは「特製オムライス」。センターグリルには洋食の定番「オムライス」や「チキンライス」もありますが、他とはちょっと違うんです。
- オムライス:中が白いごはんで上に卵がのっているもの
- チキンライス:ケチャップで炒めたごはんを卵で包んだもの
そのふたつを合わせた「ケチャップで炒めたご飯の上に卵が乗っているもの」が特製オムライス。
この特製オムライス、デミグラスソースとトロトロのたまごのハーモニーがたまりません!また、バターの風味が一口食べるたびに鼻から抜けていき、その香りがさらに食を進ませます。ボリュームたっぷりですが、ごはんの味付けはあっさり目なので、意外としっかり完食できちゃいますよ。
ハムエッグサンド
厚切りのハムと薄い卵焼きが、しっとりとした食パンにサンドされています。ハムの塩気が効いていて、サンドイッチ全体の味のバランスも◎ナポリタンばかりに目が行ってしまいがちですが、軽く済ませたいときには、サンドイッチ類もおすすめです。
増改築した綺麗な店内
昭和21年創業のセンターグリル。2018年に増改築し、綺麗で広々としたスペースに生まれ変わりました。その一方、入り口は当時のままレトロな雰囲気を醸し出しているのがたまりません!
店内は木のぬくもりを感じられる優しい雰囲気。どちらかというと1階はおひとり様が、2階はグループの利用が多いように見受けられました。増築したことで、30人ほどの団体利用にも対応できるようになったそうです。
旧店舗の面影も
2階の客席部分には、リニューアル前の面影も残されています。昔から通っていた方は、こちらの座席の方が落ち着くのかもしれませんね。
また今では使われなくなったレジや電話もそのまま置かれていて、古き良き時代の洋食屋さんの姿を思い起こすこともできます。
懐かしのナポリタンの味がここに!
こってりとしたケチャップの味がたまらない、洋食屋さんのナポリタン。なぜか懐かしさを覚える、日本人のソウルフードのひとつです。ナポリタン発祥の地、横浜でその美味しさに酔いしれてみませんか。