アメリカには「four corners」という4つの州が交わるエリアがあり、考古学的・歴史的に重要なだけでなく、多くの観光客で賑わっています。「Durango」も、このエリアに位置する都市のひとつ。山あり川ありで自然の中で遊べたり、古代プエブロ人の遺跡「メサ・ヴェルデ国立公園」にも近かったり。一番の見モノは、乗客を乗せて現役で走っている、アメリカで最も古い蒸気機関車!国定歴史建造物にも指定されています。そんな“古い気良き時代”を感じられるデュランゴの楽しみ方をご紹介します。
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「Durango(デュランゴ)」はどんな街?
アメリカ合衆国の 「four corners(フォーコーナーズ)」 というエリアを聞いたことはありますか?日本ではあまり馴染みはないかもしれませんが、アリゾナ州・ユタ州・ニューメキシコ州・コロラド州の4つの州が交わる場所だからそう呼ばれ、考古学的にキーとなる重要なエリアなんだそうです。
そんなエリアと聞くと、砂漠や山のド真ん中で何もないド田舎…というイメージが思い浮かぶかもしれません。でも、コロラド州デュランゴは、昔は鉱山で賑わっていたそうで、今も若者からシニアまで多くの観光客が多く訪れており、街並みもとてもステキ!
古くからの建物も綺麗に保存されており、なおかつセンスあるブティックやレストラン、ギャラリーも立ち並んでいて、新しいもの、古いものが良い感じで織り混ざり合っている、とても魅力的な街です。
街中だけではなく、その周囲にある山やアニマス川でのアクティビティも盛んで、ラフティング、釣り、ハイキング、スキー、ゴルフ、乗馬、キャンプなどなどを目的に来る観光客もたくさんいます。
また、デュランゴから車で1.5時間で行ける、ユネスコ世界遺産の メサ・ヴェルデ国立公園 も人気!古代プエブロ人が残した断崖絶壁の居住跡は大迫力です。筆者も メサ・ヴェルデ国立公園 と併せてデュランゴを訪問しました。
Durango and Silverton Narrow Gauge Railroad デュランゴ&シルバートン狭軌鉄道
そんな魅力溢れるデュランゴですが、街の中で一番の見ものは、何と言っても 「蒸気機関車」!!アメリカ合衆国で最も古い狭軌鉄道が今でも現役で走っていて、なんとその蒸気機関車は “国定歴史建造物” にも指定されています!
昔は鉱山鉄道として活躍していたそうですが、鉱山が廃坑となった今は観光客を乗せる蒸気機関車として大人気で、かつて走っていたルートそのままに デュランゴ ←→ シルバートン 間の72kmを運行しています。
1日2往復のみで片道3時間…という本格的な列車の旅になるということで、筆者は乗車する時間がなかったのですが、デュランゴ駅に戻ってくる蒸気機関車を見るべく散策するだけでも楽しいです♪
趣のある古き良き「デュランゴ駅」
駅前はとても綺麗に整備されています。近代的ではなく、あくまで昔からの雰囲気を残していて、緑もいっぱい。
駅舎も外観から良い雰囲気なのですが、中もまたステキなのです!
昔ながらのチケット売り場、時間外はしまっているみたいですが(なんせ1日2本しか運行してないので)、日本にはないこの雰囲気いいですね♪ 薪をくべるストーブもあったりします。
都会は改札がカッチリしているので、切符を持っていないと構内には入れないことが多いですが、ここはそれもフリー♪自由に線路の近くまで行くことができます。
デュランゴ駅の中にある「鉄道博物館」がスゴい!!
構内に入ると、線路の向こうにレンガ色の建物が目に入ります。ここは D&SNG Museum という、いわゆる 鉄道博物館。
ここは 無料 で解放されています。
筆者も最初は「無料なんだから大したことないだろう〜」と思っていたのですが、ところがどっこい!
中に入ると、なんて立派な展示!
たくさんの蒸気機関車に…
年代物の車も色々あります。
立派なジオラマは、今、実際に蒸気機関車が走っているルートをモデルにしているようです。
その他にも、車掌さんの制服や錠のコレクション、開拓者の道具など、日本ではなかなか見られない年季の入ったものがたっくさん!
でもやっぱりスゴいのは蒸気機関車。
内部の様子まで細かく展示されています。
博物館はじっくり見ていると1〜2時間はあっという間に過ぎてしまうのですが、蒸気機関車の到着時刻を忘れずに!
- デュランゴ駅 鉄道博物館
- アメリカ / 博物館・美術館 / 博物館
- 住所:Durango and Silverton Narrow Gauge Railroad, Durango, CO 81301地図で見る
デュランゴ&シルバートン狭軌鉄道が、いよいよ到着!
蒸気機関車が到着する30分前くらいになると、静かだった線路の周辺がにわかに慌しくなります。
様々な整備士があちこちに現れて、テキパキ仕事を始めます。
そして10分くらい前になると、なんと駅周辺にBGMが!映画『インディ・ジョーンズ』のような冒険したくなるBGMで、なんだかワクワク感も倍増!
蒸気機関車を一目見ようと、観光客だけではなく地元の子供達なんかも集まり出しているのを見ると、1日2本だけの蒸気機関車が出発and到着するのは、この街の1つのイベントなんだなぁと感慨深く思います。
いよいよ、シルバートンから帰ってきた蒸気機関車の登場です!
目の前を”しゅっしゅ””ポッポ”と…もくもく煙をあげて、すっごい大迫力!!!
その後ろには客席があり、観光客が沢山乗っています。
鉄道オタクではない人も、ついつい夢中になってカメラを構えてしまうのではないでしょうか(笑)。
- デュランゴ&シルバートン狭軌鉄道
- アメリカ / 乗り物
- 住所:Durango and Silverton Narrow Gauge Railroad, Durango, CO 81301地図で見る