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スミソニアンで一番人気!【国立航空宇宙博物館】(ワシントンD.C.)

取材・写真・文:

兵庫在住
訪問エリア:18ヶ国

2019年2月5日更新

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出典:tripnote.jp

月の石、アポロ月面探索機、ライト兄弟の飛行機などなど、教科書の中でしか見たことのないものがずらーり!これらが展示してある【国立航空宇宙博物館】は、ワシントンD.C.のスミソニアンの中でも一番人気。しかも、これだけ見応えがあるのに、入場料が無料というのも驚きです!!

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ワシントンD.C.の観光といえば【スミソニアン博物館】

アメリカの首都「ワシントンD.C.」は、面積はさほど大きくなく(東京都23区の3分の1ほど)、人口も少ないのですが、観光名所はとにかく沢山あり、年中通して観光客がたくさん訪れます。その中でもテッパンの名所は、やっぱり【The Mall モール】

【モール】は「リンカーン記念館」から「キャピトルヒル(国会議事堂)」までを繋ぐ全長4kmもあり、その間にも様々な見所があります。特に大人気なのが【スミソニアン博物館 Smithsonian Institution】

ここで、よくある勘違いをご紹介。【スミソニアン博物館】は、1つの博物館のことを指していると思っていませんか?筆者も訪れる前は「どんな博物館だろう?」と1つの博物館のことを想像していましたが、そうではないんです。

上の写真は「キャピトルヒル(国会議事堂)」から「ワシントン記念塔」を眺めた光景なのですが、この間にある広場の両側(北側と南側)に、たくさんの博物館、美術館が並んでいます。

アメリカを代表する、科学、産業、技術、自然史の博物館、美術館、そして教育研究機関などがあり、どれを取ってもトップクラス!これらを総称して【スミソニアン博物館】と言うのです。

「スミソニアン」の施設は全て無料!!

驚きなのは、トップクラスの博物館、美術館が全て 無料 で入場できること!「どうやって維持、運営できるの?!」と思ってしまいますが、なんと予算の約70%は国から出ているんです。まさにアメリカ合衆国をあげての施設、ということですね。

ちなみに、その他の運営資金は、寄付やショップでの売上、また出版物からまかなっているそうです。

「スミソニアン」の名前の由来

「スミソニアン」は、創立者でありイギリスの科学者であった「ジェームズ・スミソン James Smithon」からきています。優秀な科学者でしたが、生涯独身で子供がいなかったため、「スミソン家の全財産を、スミソニアン協会の名とともにアメリカ合衆国に譲る」と遺言を残し、それが今に至ります。

成長し続ける「スミソニアン」

スミソニアン協会が立ち上がった当初から、現在のようにたくさんの博物館があったわけであはりませんが、今では19の施設が所属(2019年現在)、それらも成長し続けています。そんなスミソニアン博物館の中でも “世界人気NO.1” と言われるほど大人気なのは、1976年創立の【国立航空宇宙博物館 National Air and Space Museum】!!

少し前置きが長くなりましたが、今回はこの博物館1つに焦点を当ててご紹介したいと思います。

子供から大人までダントツ人気!!【国立航空宇宙博物館 National Air and Space Museum】

人類は、空を飛ぶことに憧れ、飛行機を作り、やがて「宇宙に行きたい!」という夢も叶え、今や宇宙ステーションまである時代です。そんなロマンを求めて活躍してきた人たちの歴史や遺産がたくさんつまった博物館が【国立航空宇宙博物館 National Air and Space Museum】

とても大きな博物館なので見所はいっぱいあり、本当は3日くらいかけてじっくり周りたいところですが、旅行ともなるとそんなわけには行かないですよね。

というわけで、時間がない方でも「ここだけは押さえておくべき!」というポイントを以下の3つに絞ってご紹介します。それでも見応え十分です!

  • 1. 月といえば「アポロ11号」!
  • 2. 初めて空を飛ぶことに成功したライト兄弟
  • 3. 輝かしい実績を残したたくさんの飛行機

月といえば【アポロ11号】!

初めての人類月面着陸といえば、アメリカの宇宙船「アポロ11号」ですね!この宇宙船は “1960年代末までに、人類が月に行き、なおかつ安全に地球に戻ってくること” を目的とした「アポロ計画」の一環で作られました。

5度目の有人ミッションとして初めて月面着陸に成功し、その時、星条旗を立てた写真や、月面に足跡をつけた写真、また「That's one small step for a man, one giant leap for mankind. これは一人の人間にとっては小さな一歩だが、人類にとっては偉大な飛躍である」と、その場で喋った、当時の船長アームストロングの言葉は有名です。

そんな、人類が初めて地球以外に足を踏み入れたアポロに関する展示が、ココにはたくさんあります!

触るべし!【月の石】

正面玄関、モール側からの入口のセキュリティを抜けたすぐ目の前にあるフロアは「Milestones of Flight」という最重要コレクションが展示されている大広間。

入って早々、どこに目をやったら良いか分からないくらい、上から下まで、とにかく迫力満点な展示があちこちにありますが、そんなフロアに入ってすぐ目の前にあるのが【Touchable Moon Rock 月の石】です。

この【月の石】は、実際に触れるということで大人気!…ですが、「触るべし!」と言っておきながら、あんまり期待大で行くと “期待はずれ” になるかもしれません(笑)。

それくらいとっても小さな平べったい石で、1976年創立以来、数え切れないくらいの人たちが触ってきたので、もうかなりツルツルに…。「これだけ?!」という印象を持たれるかもしれませんが、でも正真正銘の本当の【月の石】!!なので、やっぱり行くなら絶対に触って、記念撮影しておきたいものです。

アポロ月着陸船

「アポロ11号」に乗って、人類が初めて月に降り立った「アポロ月着陸船」通称「LM」の2号船(LM-2)の展示は実物です!

実際に月面着陸に成功したのは1号船(LM-1)、LM-1が完璧に仕事をこなしたのでLM-2の出番はなかったそうですが、仕様は同じ。1970年に大阪で開催された万博でも展示されました。

アポロ11号のコマンド・モジュール「コロンビア」

1960年代の当時、宇宙に行く “だけ” なら行けたかもしれませんが、その時の大統領ケネディは、「人が無事に宇宙から帰ってくること」を目標に「アポロ計画」を立てました。

そしてアポロ11号で月面着陸し、無事に宇宙飛行士たちが地球に帰ってくるまで仕事をちゃんとこなした宇宙船が【The Apollo 11 Command Module “Columbia” コマンド・モジュール「コロンビア」】。これは正真正銘、実物です!

焼け焦げた外被版を見ると「本当に、これで初めて宇宙に行って、そして戻ってきたんだなぁ」と感動すると思います。

また、このモジュールの中は、観光客に見られるように透明のクリア版で覆われています。中を見てびっくり!ものすごーーく狭い!

こんな狭い空間で、大気圏に突入した時の宇宙飛行士たちはどんな思いだったのか…そして無事に地球に帰還した時はどれほど嬉しかったんだろう…それを想像するだけでも、感動してしまいます。

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この記事を書いたトラベルライター

じっとしているのは耐えられない旅行好き&飲兵衛です
日本在住ですがアメリカで生活したこともあり、その時にすっかりアメリカ大陸の自然に魅了されました。それ以来、帰国しても日本の自然の素晴らしい場所をあちこち旅行するのが好きです。1児の母でもありますので、“子連れで行くとどんな旅になる?!”という視点も織り交ぜていろんな場所をご紹介できればと思っています。
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