日本にも進出し、人気を博する北欧・フィンランドの人気テキスタイルメーカー、marimekko(マリメッコ)。本国フィンランドの首都・ヘルシンキの郊外には、marimekkoの工場直営ファクトリーショップがあります。また市内のmarimekkoでも、店舗によって取扱い商品や商品の魅せ方が違い、お店巡りも楽しめます。今回は、滞在中に時間がなくても外れのない掘り出し物を探せる、ヘルシンキ市内のmarimekkoお店巡りルートを紹介します。
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フィンランド生まれのmarimekkoとは?
1951年にアルミ・ラティアにより、テキスタイル・メーカーとしてフィンランドのヘルシンキで創業されました。marimekkoとはフィンランド語で、「まりちゃんの服」を意味します。
身の回りの暮らしや、フィンランドの自然からインスピレーションを得たモチーフが、色鮮やか、かつ大胆なデザインで表現され人気を呼びました。その後、洋服のみならず家庭用品や雑貨、インテリア用品等にも用いられ、世代を超えてヒットしています。
現在では日本でも路面店ができたり、デパート内に店舗ができるなど、若い女性を中心に人気のテキスタイルブランドとなりました。また、近年では創業者アルミ・ラティアの生き方を題材とした映画が公開されたり、全国巡回展「マリメッコ展」が催されるなど、その人気はさらに広がりつつあります。
今回はmarimekkoを生んだ本国フィンランド・ヘルシンキにあるmarimekkoの店舗のうち、必ず回りたい厳選3店舗をご紹介します。
【1】marimekkoのファクトリーショップ
ファクトリーショップはヘルシンキ中心地から地下鉄で約15分、そこから徒歩約10分の場所にあります。ヘルシンキ中心地から唯一の地下鉄線で、VuosaariまたはMellunmaki方面行の電車に乗りましょう。地下鉄の最寄り駅は、Herttoniemi(ヘルットニエミ)駅です。
地図で見ると「島」にあるように思えますが、道路が繋がっていますし、地下鉄で5~6駅ほどなのでアクセスはそう悪くはありません。
marimekkoのファクトリーショップには、中心地の店舗では見つけられない廃版となった模様や、在庫を減らすためのセール品が多くあり、質は同じで値段は10~20%、ときには50%OFFの掘り出し物も見つけられます。
布の在庫も多く、市中心部のmarimekko店舗で買うよりも求めやすい値段なので、1mだけ買って壁に掛けたり、テーブルクロスにしたり、部屋のインテリアのアクセントになります。
- マリメッコ ファクトリーショップ
- フィンランド / 雑貨・インテリア
- 住所:Kirvesmiehenkatu 7 , 00880 Helsinki , Finland地図で見る
- 電話:9758-7244
- Web:https://www.marimekko.com/eu_en/
【2】伝統的な屋内マーケット内にあるmarimekko
ヘルシンキ中心地からトラムで5分のところにあるのが、1914年から始まるHakaniemiの屋内マーケットホールです。ここは映画『かもめ食堂』の、食堂で出すメニュー考案のために食材を購入した場面のロケ地でもあります。
2階建ての建物には約70の店舗があり、1階は新鮮な魚や総菜、肉、パンなど食糧品を売るお店が並びます。また、2階には生活雑貨やハンドクラフト品が並び、ここにmarimekkoの店舗が入っています。
こぢんまりとしたお店ですが、小さいなりに商品がセレクトしてあり、オーソドックスなmarimekkoの定番商品が並びます。色とりどりのunikko(ケシの花)の模様の手提げ袋や、エプロン、がまぐち型のポーチなど、ついついお買い物にのめりこんでしまいます。
ここでもたまに安売りをしていることもあり、掘り出し物に会えるかもしれません。
- マリメッコ ハカニエミ・マーケットホール店
- フィンランド / 雑貨・インテリア
- 住所:Hakaniemen kauppahalli, Hämeentie 1a, 00530 Helsinki地図で見る
- 電話:09-753 6549
- Web:http://www.hakaniemenkauppahalli.fi/kauppias/marim...
【3】時代の最先端をゆくmarimekko本店
ヘルシンキの目抜き通り・エスプラナーディ通りにあるのが、marimekko本店です。ここでは時代の先端を行くmarimekkoの新商品を中心に商品が並んでいます。
もちろんmarimekkoと言えば!という定番商品もありますが、marimekkoの「今」を反映するお店。シンプルでmarimekkoの大胆なデザインが映える店構えになっており、商品の魅力がより引き立ちます。日本人の店員さんもいますので、お買い物もスムーズにいくでしょう。
買い物だけではない!日本でも楽しめるmarimekkoの魅力 !
marimekkoの創業者アルミ・ラティアが、marimekkoと共に歩んだ人生の物語が映画『ファブリックの女王』として2016年に日本でも公開されました。
戦後間もない貧しいフィンランドで、有能な女性デザイナーたちを雇ってmarimekkoをブランドとして立ち上げ、軌道にのせていったアルミ。ゆったりとしたフォルムの斬新なデザインで、生活文化そのものに影響を与えていきました。
また2016年12月17日~2017年2月12日まで、東京・渋谷Bunkamuraザ・ミュージアムでマリメッコ展が行われています。
ヘルシンキのデザイン・ミュージアムの所蔵作品から、ファブリック約50点、ヴィンテージドレス約60点、デザイナー自筆のスケッチや創業以来の各種資料等計200点以上が展示されています。marimekkoの原点を知ることのできる貴重な展示会です。