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デザイン・ディストリクトは建築も素晴らしい!
フィンランドの街を歩いていると、戦後まもなく建て替えられた建物があったり、防寒対策で大きなビルにたくさんのお店が入り、中に入るまでどんなお店かわかりづらいこともあります。
しかし、ここデザイン地区にある住宅やお店などの店構えは、重厚でありながら細かい装飾等のある歴史ある建物が多く、どこを切り取っても絵になります。特に、教会や博物館など優れた建築が多くあります。
北欧建築の真骨頂!岩をくり抜いて建てられたテンペリアウキオ教会!
1969年に建てられたテンペリアウキオ教会は、フィンランドの「中に入れるモダンデザイン」です。岩盤の上にある首都ヘルシンキ。そんな硬い土地をくり抜いて建築され、独特な空間がここを訪れる人を魅了してやみません。
外観は地中に埋められた巨大な円盤のようですが、一たび中に入ると、銅の円形天井のまわりから陽の光が入り、明るく開放的な空間が現れます。
教会のため礼拝に来る人が祈りを捧げ、神聖であり、ぴんと張りつめた糸のような空気が流れていますが、雄大な自然が作り出した壁に囲まれながらどこか温かみのある空気感です。
旅の途中にこの教会に腰を下ろして、写真を撮ることもおしゃべりすることも休んでほっと一息、静寂に耳を澄ますひとときというのは、何とも忘れがたい旅のひとこまとなるでしょう。
- テンペリアウキオ教会
- フィンランド / 社寺・教会 / 教会
- 住所:Luthergatan 3, 00100 Helsingfors地図で見る
フィンランドのデザイン史を知る!「デザイン博物館」
フィンランドデザイン今昔を知るためにオススメなのがデザイン博物館です。ヘルシンキのデザイン・ディストリクトの中心的存在となっています。
デザイン博物館は、常設展のほかに様々な企画展を行なっています。常設展では、開館の1873年以来のコレクションが並べられ、7万5千点の作品、4万5千点もの絵、約13万点もの写真が所蔵され、1,000人ものアーティストの作品があります。
企画展は年によって内容が異なりますが、marimekkoやiittalaといったフィンランドが生んだ歴史に残るデザインブランドの、デザイン博物館らしい珍しい作品が展示されていたり、そのブランドの初期の作品等フィンランドのデザイン史を紐解くことのできる催しが行われていたりします。
フィンランドデザインの「今と昔」が交差するデザイン博物館。ぜひデザイン・ディストリクトにお越しの際には、お立ち寄りください。
- デザイン博物館
- フィンランド / 博物館・美術館 / 博物館
- 住所:Korkeavuorenkatu 23, 00130 Helsinki地図で見る
- Web:http://www.designmuseum.fi/en/
いかがでしたか?
ヘルシンキのデザイン地区では、フィンランドデザインの歴史や最新情報に触れられるので、より街歩きを楽しんでいただけます。
また「見る」対象としてのデザインを越えて、中に入ったり手に取ったり「経験する」デザインの機会を与えてくれるのがデザイン地区の魅力のひとつです。
デザイン立国の他の北欧の国々には、他にもこうしたエリアが首都を中心に多くあります。北欧デザインを巡る旅―テーマのある旅は、さらに旅そのものの魅力をアップさせるでしょう。
- デザイン・ディストリクト
- フィンランド / 町・ストリート
- 住所:Design, District, Helsinki地図で見る
- Web:https://designdistrict.fi/en/