フィンランドは美しい自然とおしゃれな街並みが共存し、洗練された北欧デザインのものが多数あるなど魅力が多く、治安もいいため観光しやすい国のひとつです。そんなフィンランドで、おすすめの都市とその見どころをご紹介します。
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1.スタイリッシュな街「ヘルシンキ」
フィンランドは南北に長い形をしていて、国土の70%は森や湖が広がっています。首都ヘルシンキは南部のフィンランド湾に面している港町で、都会ながらも穏やかな雰囲気を持っています。街並みは上品かつアーティスティックであり、ホテルやレストランでもおしゃれなインテリアを楽しむことができます。
以下では、ヘルシンキ観光で欠かせない「ヘルシンキの3大寺院」を紹介します。
街の象徴「ヘルシンキ大聖堂」
白くて清楚なヘルシンキ大聖堂は、ヘルシンキを代表する観光名所のひとつです。大聖堂の正面には元老院広場と呼ばれる広場があり、市民の憩いの場として親しまれているほか、イベントやコンサートなども行われています。
外観と同じように内部も非常に美しく、清楚でシンプルな装飾が施されています。正面の聖壇にはキリストを抱く聖母マリアの絵画が飾られていて、後方2階には大きなパイプオルガンが設置されています。このオルガンには5,614本のパイプが使われているらしく、静かな存在感をかもし出しています。
赤レンガの「ウスペンスキー寺院」
港近くの丘にそびえるレンガ造りの建物は、ウスペンスキー寺院といって、こちらもヘルシンキを代表する観光スポットのひとつです。聖母マリアの永眠を祀って建てられたため、「生神女就寝大聖堂(しょうしんじょしゅうしんだいせいどう)」とも呼ばれています。
印象的なのは柱や天井に施された細かい模様と、ゴージャスできらびやかな祭壇です。ヘルシンキ大聖堂の清らかなイメージとは対照的で、重圧感のある豪華な内装になっています。思わず圧倒されてしまいそうなほどのインパクトがありますが、教会によくある長椅子は設置されておらず、広くがらんとした空間が広がっています。
岩でできた「テンペリアウキオ教会」
こちらもヘルシンキで注目されているスポットのひとつ、テンペリアウキオ教会です。教会というよりは一見コンサートホールのように見えるため、何も知らずに行った場合は、違う場所に来たのかと慌ててしまうかもしれません。
この建物は大岩をくりぬいて造られているという、非常に斬新な造りになっています。素材が岩であるため音響効果に優れており、やはりコンサートもよく行われているそうです。ヨーロッパの教会のイメージを覆すユニークなデザインなので、こちらも合わせて訪問すると面白いでしょう。
- テンペリアウキオ教会
- フィンランド / 社寺・教会 / 教会
- 住所:Luthergatan 3, 00100 Helsingfors地図で見る
2.サンタクロースの故郷「ロヴァニエミ」
ロヴァニエミは北緯66度付近に位置していて、北極圏への入口となる街です。ヘルシンキからのアクセスはサンタクロースエクスプレスという寝台列車が人気であり、所要時間は12時間〜12時間半ほどかかります。
本物のサンタに会えるサンタクロース村
ロヴァニエミの郊外にはサンタクロースが住む村があり、フィンランド観光においてトップの人気を誇っています。ここはアミューズメントパークになっていて、サンタの部屋を訪問したり、クリスマスに届く手紙を出したり、大きな靴下を買い物するなど、夢の時間を楽しむことができます。
訪れている人はみんな子供の頃の気持ちに戻り、ピュアな笑顔を浮かべています。特に本物のサンタクロースに会う瞬間はワクワクしてしまいますね。残念ながらサンタの部屋での撮影は禁止ですが、専属カメラマンに写してもらった写真は出口で購入できます。サンタクロース村へのアクセスは、ロヴァニエミの街からバスが出ていて、1時間の1本くらいの頻度で運行しています。
- サンタクロース村
- フィンランド / テーマパーク・レジャー
- 住所:Taehtikuja 2, 96930 Napapiiri, Rovaniemi地図で見る
- Web:http://santaclausvillage.jp/
3.冬に人気のリゾート地「サーリセルカ」
フィンランド最北のリゾート地サーリセルカは、森に囲まれた小さな町です。冬は昼間の時間が極端に短くなりたくさんの雪が積もりますが、オーロラ鑑賞地であるため冬こそ多くの人が訪れます。ヘルシンキからのアクセスは飛行機で1時間40分、ロヴァニエミからはバスで約4時間半です。
オーロラ待ちができる教会と冬のアクティビティ
町の隅には「Saariselkä S:t Paulus kapell」という小さな教会があり、雪の中に静かにたたずんでいます。この辺りはオーロラを見るのにいいポジションとなりますが、さらに発生待ちをする人のために、扉が24時間開けられているそうです。サーリセルカは極寒地の中では比較的暖かい方ですが、それでも氷点下二桁にはなるので、冬の寒い時期にはとてもありがたい場所ですね。
- Saariselkä S:t Paulus kapell
- フィンランド / 社寺・教会 / 教会
- 住所:99830 Saariselkä, Finland地図で見る
また、サーリセルカではオーロラ発生確率の高い場所連れて行ってもらえるオーロラハンティングツアーや、犬ぞりなどのアクティビティも楽しめるため、冬ならではの時間を過ごしてみはいかがでしょうか。