「城南宮(じょうなんぐう)」は平安遷都の際に国の守護・安泰のために作られた「方除(ほうよけ)の大社」と言われる神社です。場所は京都市伏見区、京都御所の裏鬼門である南西に位置しています。
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城南宮の基礎知識
城南宮は京都府京都市伏見区にある神社で、794年の平安京遷都の際に、国の守護と都の安泰を願って建てられたのが始まりと言われています。「方除の大社」と言われており、境内の庭園では時期によって様々な花が咲き誇ります。ちなみに方除けとは、方向の災いや家相などの心配が取り除かれるよう祈祷することを言います。
城南宮の魅力
マイナーで激しい混雑が少ない
京都市街地から少し離れており周辺には観光名所が少ないので、ここを目的に来なければなかなか訪れることがありません。そのため庭園の見頃と行楽シーズンが重なった時以外は、比較的余裕を持って参拝することが出来ます。ありがちな観光名所に飽きてきた方にはオススメです。
美しい庭園
先述しましたが城南宮には美しい庭園があります。庭園は趣の異なる5つのエリアに分かれており、この庭園は二条城清流園や足立美術館庭園など、国内外にたくさんの庭園を作った天才造園家中根金作(なかねきんさく)によって造園されました。
境内
前殿・拝殿
境内中心部に位置する建物で、御祭神は国常立尊(くにのとこたちのみこと)・八千矛神(やちほこのかみ)・息長帯日売尊(おきながたらしひめのみこと)です。「方除の大社」ですので、通勤や通学・旅行や引越に関する不安がある方はしっかり参拝しておきましょう。
神楽殿
平安時代の貴族の邸宅を模して作られた御殿で、ご祈祷や結婚式などに用いられます。完成は1996年と新しく、非常に美しい寝殿造りをしています。
神輿舎・絵馬舎
神輿舎には祭で使うお神輿が、絵馬舎にはこれまでに奉納された絵馬が収められています。他の建造物と違う見た目も面白いので是非見てみてください。
授与所
御守や御札を授かることが出来る場所です。「方除の大社」らしい、方除御守や行先安全御守に加え定番の学業成就御守・安産祈願御守など幅広い御守や御札を取り揃えています。
摂社・末社
城南宮の境内にはたくさんの摂社・末社が鎮座しています。芹川天満宮(せりかわてんまんぐう)の御祭神はで「学問の神様」菅原道真公です。真幡寸神社(まはたきじんじゃ)の御祭神は真幡寸大神(まはたきのおおかみ)と応神天皇で、過去には朝廷からお供えもあったと伝えられています。
庭園(神苑)
春の山
椿や枝垂れ桜、ツツジなど春の花が咲き誇るエリアです。視覚的にも非常に鮮やかな春らしい光景を見せてくれます。
平安の庭
平安時代の貴族の邸宅の庭をモデルにしたエリアです。階段状の滝や小川、苔の庭など非常に涼しげな景色が広がります。
室町の庭
室町時代の様式で作られた池泉回遊式庭園です。藤やツツジが咲き誇り、秋には紅葉が見られます。
桃山の庭
枯山水様式の庭園で、春から初夏にかけては桜やツツジが庭園を彩ります。
城南離宮の庭
こちらも枯山水庭園で、石によって鴨川や離宮の池などが表現されています。華やかでこそありませんが、日本らしい侘び寂びの心を感じることができます。
大人 600円 / 小中学生 400円
■拝観時間
9:00~16:30(受付は16:00まで)
アクセス
- 近鉄・京都市営地下鉄烏丸線 「竹田駅」 から 徒歩15分
- 近鉄・京都市営地下鉄烏丸線 「竹田駅」 から バスで「城南宮東口」まで5分
- 「京都駅」 から バスで「城南宮前」か「城南宮」か「油小路城南宮」まで15分~25分
- 名神高速「京都南IC」 から すぐ
- 阪神高速8号京都線「城南宮南」から すぐ
まとめ
城南宮はいかがでしたか?電車やバスだとちょっと遠く感じますが、車での観光なら高速道路からも近く楽に立ち寄ることが出来ます。庭園が見頃の春の花の時期と秋の紅葉の時期は特にオススメですので、ぜひ一度訪れてみてくださいね!
- 城南宮
- 伏見 / 藤の名所 / 神社 / 紅葉
- 住所:京都府京都市伏見区中島鳥羽離宮町7地図で見る
- 電話:075-623-0846
- Web:http://www.jonangu.com/