京都・祇園散策時のティーブレイクにおすすめしたい、甘味処「ぎをん小森」。料亭をリノベした“和”の風情あふれる茶処で、わらびもちや抹茶を用いた絶品スイーツがいただけます♡
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そぞろ歩きが楽しい京都「祇園エリア」
京都といえば「祇園(ぎおん)」というワードが思い浮かぶほど、観光客にもなじみ深い祇園エリアは、そぞろ歩きが楽しい場所です。京都市東山区の八坂神社から程近く、昔から京都随一の歓楽街としても有名。京町家造りの茶屋街をぶらぶら歩いていると、本物の舞妓さんに会えることも!
祇園散策の合間に甘いものが食べたくなったら、ぜひ甘味処「ぎをん小森」へ。舞妓さんを上げて、夜な夜な宴会が繰り広げられていた料亭(お茶屋)をリノベーションした建物は、“和”の風情たっぷりで京都の思い出作りにぴったりです。本記事では、実際に「ぎをん小森」を訪れた筆者が、写真を交えて同店の魅力を詳しくご紹介します。
風情あふれる茶処「ぎをん小森」の外観
「ぎをん小森」は、伝統的な京町家の保存地区である「新橋通り」の一角、白川のほとりにあります。季節を問わず“すだれ”が掛けられた美しい外観は、いかにも京都らしい風情を漂わせています。ともすれば、一見さんには入りにくい雰囲気かもしれませんが、白い暖簾をくぐれば普通の甘味処なのでご心配なく。
和室でのんびりくつろげる「ぎをん小森」のお席
店内の廊下には畳が敷き詰められ、いかにも昔ながらの料亭らしい雰囲気。案内に従って廊下を進み、通されたお部屋の座布団に座ります。広々とした座卓は年代物で、田舎の家に来たよう。混雑している時は相席になるのも、またご愛敬です。まずは足を崩してのんびりくつろぎましょう。
坪庭や活け花が楽しめるお部屋も
「ぎをん小森」には小さな坪庭を眺められるお部屋もあり、四季折々の草花を愛でながらティータイムを過ごすことができます。時が止まったような静かな空間で、ゆっくり休憩できるのは至福の極み。旅の疲れも飛んで行ってしまいます。
「ぎをん小森」の店内には随所に灯りがともされていたり、季節の花がさりげなく活けられていたりと、フォトジェニックなポイントがそこかしこに。お店が混んでいなければ、お手洗いに立ったついでにでもぜひ色々眺めてみてください。
抹茶スイーツが美味!「ぎをん小森」のおすすめメニュー
甘味処「ぎをん小森」のおすすめメニューは、やっぱり京都らしさ満点の抹茶スイーツです。筆者は「わらびもちパフェ(1,630円/税込み)」と「白玉パフェ(1,500円/税込み)」をオーダー。
同店では甘味の食材にとてもこだわっており、小豆は十勝の大納言限定、毎朝手練りでこしらえるわらびもちは、わらび粉100パーセントでできています。また、アイスクリームやプリンに用いられるお抹茶は、明治から続く京都市内の日本茶専門店「柳桜園茶舗」の「綾の森」というブランドに限っているそう。
「わらびもちパフェ」はぷるぷるのわらびもち入り、「白玉パフェ」はつるんとした白玉の食感が楽しく、冷たい抹茶アイスや大納言あんことの相性もバツグンです。とくに同店の白玉は、冷やしても固くならない特別な工夫が施されており、最後までもちっと柔らかい歯ごたえが楽しめます。
さらにパフェに加えて、「わらびもちぜんざい(1,050円/税込)」と「ところてん(850円/税込)」をオーダー。いずれも、厳選された素材の美味しさが引き立つ逸品です。「ところてん」の味付けは、黒みつ以外にお酢も選べるので、辛党の方にもおすすめのスイーツです。
昔懐かしいブックタイプのメニュー
ちなみに、「ぎをん小森」のメニューは古風なブックタイプ。座卓の上に置かれていてもお店の雰囲気を崩すことなく、どこか懐かしい気分で注文を選ぶことができます。シンプルで見やすいメニューですよ。
- ぎをん小森
- 東山・祇園 / カフェ・喫茶店
- 住所:京都府京都市東山区新橋通大和大路東入元吉町61地図で見る
- Web:http://www.giwon-komori.com/
この記事を書いたトラベルライターから一言
祇園散策のティータイムにぴったりの甘味処「ぎをん小森」をご紹介しましたが、いかがでしたか? 実は同店は、筆者の高校時代の修学旅行ではじめて訪れた場所。制服の高校生の集団は、場違いのようで少し気後れしましたが、あたたかく迎え入れてくれたおかみさんの“おもてなしの心”にいたく感激したものでした。
以来、京都を訪れるたびに欠かさずリピートしている大好きなお店です。「ぎをん小森」の周辺には小川が流れ、祇園らしいすてきな写真が撮れるスポットがたくさんありますので、ぜひ祇園散策の合間に訪れてみてください。(かなたあきこ)