「三十三間堂(さんじゅうさんげんどう)」は京都府京都市東山区にある寺院の仏堂です。今や日本人だけでなく、世界各国からの観光客を集める「三十三間堂」に今一度行ってみることをオススメする理由とは?
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三十三間堂とは
「三十三間堂」は京都府京都市東山区にある仏堂で、正式名称は「蓮華王院三十三間堂(れんげおういん-さんじゅうさんげんどう)」と呼びます。堂内には本尊である千手観音坐像が1体と、本尊の左右に1,001体の千手観音立像・二十八部衆像(帝釈天や毘沙門天)、風神雷神像が安置されています。1,000体以上の仏像が立ち並ぶ様子は普通の寺院ではとても見られない異質な光景です。
創建は1155年、後白河上皇の御所に建造されました。その後、太閤豊臣秀吉によって南大門や太閤塀が整備され、お堂や仏像の修理も遂行されました。
いま、三十三間堂をオススメする3つの理由
1. 2018年8月、風神と雷神の場所替えなど大きな再編を実施
これまでの風神雷神の配置は1934年の修理時の配置でしたが、創建時と配置が変わっていることが判明したため、当時の文献や版画などに基づき入れ替えを行いました。
これにより、中央の千手観音坐像に向かって右手(拝観順路入ってすぐ)が雷神、左手(拝観順路終わり際)が風神という配置から、右手が風神・左手が雷神という配置に変更になりました。更にこの変更と合わせて、二十八部衆像の場所の変更と一部の尊名変更も行われました。
2. 2017年12月、1,001体の千手観音立像の修理が完了
少し前の話にはなりますが、1973年から45年間かけて行われていた1,001体分の修理が2017年12月に無事完了しました。これにより現在三十三間堂には1,001体しっかり千手観音立像が立ち並んでいる…ということになります。
3. 2018年中に千手観音立像が国宝に登録予定
2018年3月、文化審議会が三十三間堂の千手観音立像を国宝に指定するよう文部科学省に申請しました。これにより、千手観音立像が国宝指定見込みとなりました。三十三間堂では、本堂・千手観音坐像・風神雷神像・二十八部衆像がすでに国宝に指定されているので、千手観音立像が登録されれば5つ目の国宝ということになります。
でも混雑してるんじゃないの…?
海外からの観光客だけでなく、日本人の団体旅行客や修学旅行生も数多く訪れるので、それなりの混雑は必至です。しかしその分ガイドや設備もしっかりしており、下調べが少なくても安心して観光できるのが魅力的です。受け入れ体制がしっかりしているので靴の置き場所やトイレ・拝観券の購入などでストレスになることもほとんどありません。
三十三間堂の見どころ
堂内
なんと言ってもやはり見どころは堂内の仏像群!ずらっと並んだ千手観音像は壮観です。案内表示や解説などもかなりしっかりしていますので、事前知識が無くても十分に楽しむことができます。ちなみに堂内は撮影禁止です。
外観
三十三間堂はお堂の長さがやはり特徴的ですが、それ以上に見どころとなっているのが免震構造です。地震の振動に合わせて揺れ動くようになっている建築構造からは、先人たちの知恵と工夫が感じ取れます。
庭園
お堂の周りには池や鐘楼などがあり、ぐるっと散策をすることができます。散歩がてら写真を取りつつお堂を一周してみるのもオススメです!
拝観案内
開門時間
- 8:00~17:00(11月16日~3月31日は9:00~16:00)
- 年中無休・最終受付は閉門30分前
拝観料
- 大人 600円 / 中高生 400円 / 小学生 300円
アクセス
- 京阪 「七条駅」 から 徒歩7分
- 「京都駅」 から バス停「博物館三十三間堂前」まで10分
まとめ
「三十三間堂」いかがでしたか?修学旅行や個人の旅行で行ったことがある人も多いかとは思いますが、見逃しているポイントや新しい動きなど、結構あったのではないでしょうか…!ぜひこの機に、今一度「三十三間堂」を訪れてみてはいかがでしょう!
- 三十三間堂
- 東山・祇園 / 観光名所 / 一人旅 / 寺
- 住所:京都府京都市東山区三十三間堂廻リ657地図で見る
- 電話:075-561-0467
- Web:http://sanjusangendo.jp/