日本国内だけでなく世界からも注目を浴びる観光地、京都。せっかく行くんだから、京都でしか泊まれないような場所に泊まりたい!と思い見つけました!いかにも京都という石畳の小路にたたずむ「寿栄屋(すえや)」さんです。この寿栄屋さんのユニークな所は、元はお茶屋さんだったということ。今回は、京都ならではの宿泊体験ができる「寿栄屋」について紹介します。
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寿栄屋ってどんな宿?
寿栄屋は、お茶屋だった建物を使った片泊まりのお宿です。片泊まりとは、一泊朝食付きの宿のことだそう。さすが京都、言葉までなんとなく雅…(単純)!
「片泊まり(一泊朝食付き)」というジャンルが確立されていると聞くと、やはり朝食には期待してしまいますよね??寿栄屋では、おかみさんが丹精込めてつくってくれた京都のおばんざい盛り沢山の朝食をいただけます。
そして1泊朝食付きでなんと税込8,000円。1度は泊まっていただきたい素敵な宿です!
寿栄屋にたどり着くまで
筆者はJR京都駅からバスで行きました。東山安井というバス停で降りて、スーツケースをひきずること徒歩5分ほど…。「石塀小路」と小さく書かれた路地の中に寿栄屋はあります。
路地の中はこれぞ京都というような石畳の小路が続いています。筆者が京都に着いたのは夜8:00頃だったので、周りは当然のことながら暗く、石塀小路を歩いている人は誰もいませんでした。人の気配があまりなく静寂に包まれた小路…。
正直、小路に入っていくのが怖かったです…。小路に足を踏み入れたのはいいものの、石畳の上でスーツケースを転がすとものすごくガラガラガタガタとうるさい。その騒音が静寂の中に響き渡るようで余計に恐怖を感じました。あの音はきっとご近所さん迷惑だったはず。こちらを訪れる際には、スーツケース以外のバッグを持参するか、日中に到着するようにした方がよさそうです。
スーツケースの音をBGMに歩くこと数十秒。「宿」と書かれた丸い灯りを発見!これが寿栄屋の目印です。
夜のチェックインの注意点
恐る恐る引き戸を開けると、京都弁のおかみさんが優しく出迎えてくれました。そして開口一番、「晩ごはんどっかで食べてきた?この時間やとバス停の近くまで戻らな食べるとこないよ。それか高い料亭いくかやなあ」とのこと。
周囲の静けさからなんとなく覚悟はしていましたが、夜8:00頃に近くで簡単に夜ご飯を済ませるのは難しそうでした。先程のスーツケースの音の話といい、夜に到着される方は気を付けてくださいね!
寿栄屋の宿泊施設・サービス
筆者は夕飯を諦めて部屋に通してもらいました。部屋は2階なのでスーツケースを持ってあがらないといけません。元はお茶屋の寿栄屋にエレベーターなどありません。角度が急な上に横幅が狭い階段をスーツケースと共に上るのはなかなか骨が折れました。
もうここまで読んでいただくと、スーツケースで行こうと思われる方はいらっしゃらないと思います…。
宿泊部屋・お風呂
お部屋は1人旅には十分な広さ。布団も敷いてくれていました。
気になるアメニティですが、必要最低限なものは用意されているという印象。部屋には浴衣と帯、タオル、バスタオルが置かれています。浴室にはシャンプーと石鹸がありました。洗面所にはドライヤーも。浴室、洗面所、トイレは全て共用です。お風呂はこじんまりとした檜風呂です。
お茶菓子
お宿に泊まったときに部屋に置いているお菓子が楽しみという方も多いと思います。寿栄屋では、さっぱりしていて美味しい梅干しをおかみさんが出してくださいました。酸っぱすぎず甘すぎず、旅の疲れがほぐれていきます。
期待の朝食
待ちに待った朝食。HPにおばんざいをいただけるとあったので、本当に楽しみでした。朝食は7:00からで、1階のお部屋で他の宿泊者といただきます。
同じくらいのタイミングで食べ始めた男性は常連さんだそうで、京都にお茶道具を買いに来たとのことでした。宿泊者同士が交流できるのも旅の楽しみですよね。
おかみさんがつくった朝食は、京野菜たっぷりの体が喜ぶ献立です。品数もたっぷりで、9品も。この小鉢がたくさんで色々と食べられる感じ、女子が好きそうです。
おわりに
いかがでしたか?宿を出るときはおかみさんが見送ってくれて、本当に温かい宿だなと感じました。予約はFAXか電話で受け付けています。こんな宿に泊まれば、京都らしさを感じられる旅になること間違いなしです。
- 寿栄屋
- 東山・祇園
- 住所:京都市東山区祇園下河原町石塀小路, 寿栄屋地図で見る
- 電話:075-561-4112
- Web:http://www.geocities.jp/kyoto_sueya/index.html