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【東京・蒲田】お店を出る時にはギリシャに恋してる!ギリシャ料理レストラン「スピローズ」

取材・写真・文:

東京在住

2018年10月30日更新

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写真:Emily

ギリシャ料理というと、まだまだ日本ではマイナーな存在ですが、クセのなさや身体に優しい料理が多いことから、「知らない土地で食に迷ったらギリシャ料理が一番」とも言われているのだとか。そんなギリシャ料理を東京・蒲田で楽しめるお店を今回はご紹介します。このお店、もちろんお料理も美味しいのですが、お店の雰囲気が良すぎてギリシャに恋をしてしまいそうになるのです!

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ギリシャ料理の特徴とは?

実はギリシャは「美食」の国。職業としての「料理人」が誕生したのもギリシャで、そしてフランス語で「美食」という言葉(gastronomie)も起源は古代ギリシャ語にあるそうです。

地理的環境が、ギリシャにおける豊かな食文化形成のために大きな影響を果たしました。地中海が周りにあることから魚介類が多く獲れ、気候は乾燥していることからオリーブやブドウの木々がたくさん育つため、オリーブオイルやワインの生産もさかんだったのです。

  • 出典:www.flickr.comOlive harvesting Costa Navarino by costanavarino 収穫されるオリーブの実。

また、羊やヤギの乳から作られるフェタチーズや、レモン、トマト(トマト消費量はギリシャが世界1位なのだとか!)、ハーブなども料理に多様するのでとてもヘルシーな料理として、日本でも「地中海式ダイエット」として話題になりました。濃厚なヨーグルトとしてブームになっている「ギリシャヨーグルト」もギリシャ料理には欠かせないものです。

  • 出典:www.flickr.comDelicious Greek Style Salad by Smabs Sputzer (1956-2017) オリーブ、フェタチーズ、トマトがふんだんに使われている「ギリシャサラダ」

さらに、トルコやアラブのエッセンスも加わり、バラエティー豊かな食文化が築かれました。このように、地中海の豊かな食材を使い、身体にもいい料理であることから、2010年にイタリア料理、スペイン料理、モロッコ料理と共に「地中海の食事」としてユネスコの無形文化遺産に登録されています。

  • 出典:www.flickr.comHippokampos, Heraklion, Crete by Andy Montgomery ヨーロッパには珍しく、ギリシャの人々はタコを食べます。

本格ギリシャ料理のお店「スピローズ」へ行ってみよう

東京・蒲田にあるギリシャ料理レストラン「スピローズ」では、ギリシャの王道料理を存分に味わえるレストランです。「ギリシャ大使館御用達」というから、味はお墨付き!このお店の特徴はその「本格的な味」だけでなく、「ギリシャの雰囲気」も存分に味わえることにもあるのです!

お店に入る前からワクワク!

JR蒲田駅から徒歩4分ほどの小さなビル3階にあるレストラン。小さな看板があり、その看板には美しいギリシャの風景の動画が流れています。そしてギリシャの美しい島を舞台にした映画『マンマ・ミーア!』で使われていたABBAの曲が流れています。ビルの階段に登る前からワクワク。そしてビルの中の階段を登る時にも一段一段に「ギリシャ語 会話表現」が紹介されています。

  • 写真:Emily
  • 写真:Emily

お店に入る扉のところにもギリシャの美しい風景の写真がたくさんあります。お店のスタッフのギリシャ愛がとっても大きいこと、そしてお客さんへの「ギリシャの素晴らしさを知ってほしい!」という気持ちが伝わってきます。

  • 写真:Emily

お店に入ると、そこは蒲田から遠く離れた「ギリシャのリゾート」!?

店内は外の蒲田の雰囲気とはガラッと打って変わり、高い天井、白と青を基調にしたインテリアでまるでギリシャの「タベルナ(=食堂)」に来たかのよう。堅苦しい雰囲気ではなく、カジュアルでとても居心地がいい店内です。

  • 写真:Emily

飽きることなし!店内でギリシャについてたくさん知ることができる!

店内のBGMもABBA率は高く、店内の大型モニターでも映画『マンマ・ミーア!』やギリシャを紹介する旅番組の動画が流れています。また、お店の壁にはギリシャを紹介するポスターがあったり、ガイドブックを始めとするギリシャ関連の書籍があったり、ギリシャの小物やパンフレットがあったりと、見ていて飽きることがありません。

  • 写真:Emily
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  • 写真:Emily

メニューへの力の入れ方もすごい!

ここ「スピローズ」のメニューは提供している品々が載っているのはもちろん、スタッフのギリシャ愛が感じられる「読み物」のようなものになっています。

  • 写真:Emily

食べ物を紹介するページはどれも綺麗な写真がついており、またお料理の説明も丁寧にされているのでどれを注文しようか、考えやすくなっています。

  • 写真:Emily

豊富に取り揃えているギリシャワインを紹介するページでも丁寧に説明が加えられています。

  • 写真:Emily

「負けられない戦いがある」というタイトルで日本とギリシャのお酒を対比させるページもあります。

  • 写真:Emily

お店のオリジナルカクテルはギリシャ神話の神々をモチーフにしたもの。こちらも丁寧に説明されています。

  • 写真:Emily
  • 写真:Emily

観光のページがあったり、おすすめ(?)のお土産をユーモアたっぷりにおすすめするページがあったり、と、こちらも読んでいて飽きません。

ディナータイムのおすすめ4品

今回はスタッフの方におすすめを聞いてオーダーしたものをご紹介します。

1) ハルミチーズのサガナキ(750円)

  • 写真:Emily

サガナキとはチーズを油で焼いたギリシャのアペタイザー(前菜)のこと。この「ハルミチーズのサガナキ」はこのお店の「看板メニュー」なのだとか。キプロス産のハルミチーズを鉄板で焼いたもので、このチーズ独特の「モギュッモギュッ」とした食感を楽しむことができます。

2) ムサカ(1,800円)

  • 写真:Emily

ナスとポテト、ミートソース、ベシャメルソースを重ねてオーブンで焼いたもの。ギリシャ料理で最も有名なものの一つだそうです。優しい味で、お子さんにも人気がありそう。

3) ラムチョップ(2,300円)

  • 写真:Emily

ジューシーで柔らかいラムを使用したもので、オレガノの香りがとてもいい!お酒がすすむ一品です。

4) ギリシャヨーグルト(780円)

  • 写真:Emily

水切りギリシャヨーグルトをフルーツと共にお皿に綺麗に盛られている一品。ギリシャでも大人気のドドニ社のヨーグルトを使用しているのだとか。滑らかでさっぱりしています。

お酒はワインだけでなくビールも!

先ほど紹介したワインだけではなく、ビールもあります。

  • 写真:Emily

FIXというビール(900円)はギリシャ最古のビール。サントリーニ島で一番人気の地ビール「イエロードンキー」(1,300円)もあります。

ランチは木曜のみ営業!お得感満載なので行くべし!

木曜のみ営業しているランチではお得感満載。

  • 写真:Emily

ギリシャサラダ+メイン1品+ドリンクで900円です。今回は「ポークギロ」をオーダー。

  • 写真:Emily

「ギロ」とは元々は薄切りにした肉を鉄の棒に重ねて刺し、棒を回しながら火で炙り、焼けたところからそぎ落としていく「肉料理」で、ギリシャ料理の中でも特にポピュラーなものの一つなのだそうです。このお肉をパンに巻いて食べる「食べ歩きフード」としても人気なのだとか。こちらのスピローズではマリネした豚肉をピタパンに挟んで食べるスタイルです。

  • 写真:Emily

付け合わせの野菜、そしてギリシャヨーグルトをつけてパクリ。とっても美味しい一品です。

最後に

蒲田にあるギリシャ料理レストラン「スピローズ」のご紹介でした。お料理の味でも「ギリシャっていい国!」と満足するだけでなく、お店の雰囲気やスタッフの方のギリシャ愛が感じられる小物やガイドブック、そしてメニューで、お店を出る頃には「ギリシャ、絶対に行きたい!」とギリシャを好きになって恋をしてしまうような、そんなお店です。ぜひ行ってみてくださいね。

スピローズ
羽田・蒲田・大森 / 洋食・西洋料理
住所:東京都大田区蒲田5-7-6-CCMビル3F地図で見る
電話:03-6715-7629
Web:http://www.spyros.tokyo

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グルメもアートも世界遺産も絶景も!とことん貪欲トラベラー
普段は粛々と、黙々と、真面目に仕事をこなす30代会社員。でも、心の中はいつでも、次の休みはどこに旅行しようかな〜と考えている。友達とワイワイ行く旅行も好き。一人で現地で知り合った方とビールを飲みながらお話しするのも好き。旅先で欠かせないものはその土地ならではの食、世界遺産、美術、そして人との交流!せっかく旅行するのなら貪欲に自分のやりたいこと、見たいもの、食べたいものはぜーんぶ楽しむ♪ アメリカ・フロリダ州オーランドとシンガポールは1年ずつ住んでいたことがあるので、特に好きなところ!

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