安土桃山時代から北東北の城下町として栄えた町、青森県弘前市。桜の鑑賞とあわせてリンゴをはじめとしたスイーツも堪能したい。そんな人におすすめしたい弘前を1日で観光を楽しめるモデルコースをご紹介します。
この記事の目次表示
弘前へはどうやっていくの?
弘前へは新青森駅からJR奥羽本線の電車に乗って移動するのがおすすめ。特急または快速で約30分、普通電車で約41分でアクセスできます。1時間に2本~3本運行していますが、時間帯によって30分以上待つ場合もあるので、計画を立てて移動することをおすすめします。
弘前駅に着いた後は、弘前駅から繫華街の土手町と弘前公園周辺を周遊する「土手町循環100円バス」に乗って散策しましょう。10時~18時(12月~3月は~17時)までの時間帯で10分間隔で運行しています。もし1日に4回以上乗る人は「1日乗車券(おとな1人400円)」を購入するのもおすすめです。
10:30 弘前れんが倉庫美術館で現代アートを体感しよう!
最初は弘南鉄道・中央弘前駅近くにある''「弘前れんが倉庫美術館」へ行きましょう。明治から大正末期に建てられた日本酒醸造場をリノベーションした施設で、現在は現代アートを発信する美術館として営業しています。弘前駅からはバスで約7分、中土手町バス停から5分ほど歩くと到着します。
館内に入ると、青森県弘前市出身の画家・奈良美智(ならよしとも)氏が制作した「A to Z Memorial Dog」のほか、フランス出身のアーティストが制作した「エデンの結び目」という作品も展示されています。
企画展は季節によって異なりますが、2024年4月時点では写真家で映画監督の蜷川実花氏の展覧会が9月1日まで開催されています。花をモチーフにした作品のほか、弘前公園の桜をはじめとした日本各地の花を撮影した写真や映像を楽しめます。
アート作品を鑑賞した後は隣接する「CAFE&RESTAURANT BRICK(カフェアンドレストラン ブリック)」で軽食を食べるのもおすすめです。青森県産のリンゴをトッピングしたガレットや、かわいいリンゴの形をしたアップルパイなど、リンゴスイーツを堪能できます。
- 弘前れんが倉庫美術館
- 弘前 / 美術館 / 雨の日観光
- 住所:青森県弘前市吉野町2-1地図で見る
- 電話:0172-32-8950
- Web:https://www.hirosaki-moca.jp/
- CAFE & RESTAURANT BRICK
- 青森 / カフェ・喫茶店
- 住所:青森県弘前市吉野町2-1地図で見る
- Web:https://hirosaki-brick.com
11:30 弘前で人気のフレンチレストラン「レストラン山崎」でランチを食べよう!
美術館で作品鑑賞した後はランチを食べに行きましょう。今回訪れたお店は土手町にあるフレンチレストランのお店「レストラン山崎」。無農薬・無肥料のリンゴの栽培で注目を集めた木村秋則(きむらあきのり)氏の「奇跡のりんご」を使った料理を味わえます。
ランチでは弘前さくらまつり限定のサービスランチ(税込3,300円~)や、フレンチお好みコース(税込5,500円~)、「奇跡のりんご」をはじめとしたりんご料理が味わえるコース(税込6,820円~)を提供。中でもりんごを使った冷製スープは、りんごのほんのりと甘さとともに深みのある味わいを楽しめます。
またメインでは青森県産の鶏肉を使った包み焼きや、下北産の鱈やホタテを使ったソテーを提供。りんごはもちろん、青森県産の食材を豊富に使ったフレンチを堪能できるので、お好みのコースを味わってみて。
- レストラン山崎
- 弘前 / フレンチ / ランチ
- 住所:青森県弘前市親方町41地図で見る
- 電話:0172-38-5515
- Web:http://www.r-yamazaki.com/
13:30 弘前を代表する観光スポット・弘前公園で桜を楽しもう!
ランチを食べた後は弘前公園に移動して桜を鑑賞しましょう。弘前藩10万石を治めた津軽家の居城跡を公園として整備したスポットで春には弘前さくらまつり、秋には弘前城菊と紅葉まつり、冬には弘前城雪灯籠まつりが開催されます。
見どころのひとつが本丸。築城当時は5つの天守がありましたが、現在は再建されたものを含め3つの天守を見ることができます。中でも本丸は2014年から始まった石垣修理工事の影響で本丸中央部に移動。ソメイヨシノのほか、ヤエベニシダレやフゲンソウといった桜を見ることができます。
あわせて外濠も注目。ソメイヨシノの満開が過ぎた後に“花筏”と呼ばれる濠一面が花びらで埋め尽くす様子を見ることができます。
さくらまつりをもっと楽しみたい人は「中濠観光船」(おとな・1,500円)に乗って桜を観賞するのもおすすめ。東内門の石橋付近から乗って往復20分の遊覧を楽しめます。
- 弘前公園
- 弘前 / 公園 / 観光名所 / 紅葉 / 花畑(4月) / 花畑(5月) / 桜の名所 / 遊び場
- 住所:青森県弘前市下白銀町1地図で見る
- 電話:0172-37-5501
- Web:http://www.hirosakipark.jp/
- 弘前さくらまつり
- 弘前 / イベント・祭り / 春のおすすめ観光スポット / インスタ映え
- 住所:青森県弘前市下白銀町1-1地図で見る
- Web:http://www.hirosakipark.jp/sakura/
15:00 弘前の名庭園「藤田記念庭園」で絶景とスイーツを堪能しよう!
旅の締めくくりは弘前公園から少し歩いたところにある「藤田記念庭園」を散策しましょう。弘前出身の実業家・藤田謙一(ふじたけんいち)が、大正時代に別邸を構えた際に整備された庭園でサクラはもちろん、ツツジや紅葉など、四季折々の風景を楽しめます。
庭園の高台部には、青森の最高峰・岩木山を一望できるスポットがあります。秋から春にかけて雪化粧した風景も眺められるので、散策の記念に撮影するのもおすすめです。
この他にも滝をはじめ、松風亭という茶屋の近くに水琴窟を体験できるししおどしがあります。柄杓に水を汲んで静かに注ぐと、地中から不思議な音が聞こえてくるので体験してみましょう。
- 藤田記念庭園
- 弘前 / 女子旅 / 観光名所 / 庭園 / 穴場観光スポット
- 住所:青森県弘前市上白銀町88地図で見る
- 電話:0172-37-5525
- Web:http://www.hirosakipark.or.jp/hujita/
園内にある「大正浪漫喫茶室」で名物・アップルパイを堪能
園内を散策した後は、大正時代の雰囲気を感じさせる洋館内にある喫茶室「大正浪漫喫茶室(たいしょうろまんきっさしつ)」でひと休みしましょう。弘前産のりんごをトッピングしたそば粉のガレット(税込990円)や、焼きりんご(税込990円)といったリンゴスイーツを味わえます。
ガレットや焼きりんごのほかに弘前市内にある7店舗のアップルパイを提供。青森県産の小麦を使った「津軽ゆめりんごファーム」や、バターとシナモンの香りが楽しめる「ないす らいふ」(税込432円)など、さまざまなアップルパイを味わえるので好みの一品を堪能してみましょう。
- 大正浪漫喫茶室
- 弘前 / カフェ・喫茶店 / ご当地グルメ・名物料理 / アップルパイ / インスタ映え
- 住所:青森県弘前市大字上白銀町8-1 藤田記念庭園内地図で見る
- 電話:0172-37-5690
- Web:https://www.facebook.com/fujitataisyoromankissa/
17:00 弘前駅に戻って締めくくり
藤田記念庭園で絶景とりんごスイーツを味わった後は、最寄りのバス停から循環バスに乗って弘前駅へ戻ります。ここで旅は締めくくりです。
さいごに
1日で弘前市内を巡る旅をご紹介しました。この他にも弘前には、明治時代に建てられた洋館が立ち並んでおり、弘前公園の近くにある「旧弘前市立図書館」をはじめ、青森県で初めての私学校「旧東奥義塾外人教師館」など、観光スポットがたくさんあります。ぜひ弘前公園で歴史と季節の風景をとともに洋館めぐりを楽しんでみてください。