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アイルランドの「水」はウィスキー?!敷居の高くないウィスキー入門!

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東京在住
訪問エリア:35ヶ国

2017年1月10日更新

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写真:aka-region

連続テレビ小説「マッサン」でスコッチウィスキーが脚光を浴びましたが、スコットランドのお隣・アイルランドもウィスキーが有名で、実はスコッチウィスキーよりも歴史の古いウィスキーの産地です。18世紀に内政悪化、不況により生産高が減少し、十数か所あった蒸留所も現在では7か所残るのみとなってしまいましたが、根強くウィスキー文化が定着しています。そこで、今回は首都・ダブリン市内にあるアイルランドのウィスキー文化について知ることができるスポットをご紹介します。

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アイルランド語で「水」とは?

英語とアイルランド語が公用語のアイルランド。Uisce beathaはアイルランド語で直訳すると「水」という意味になります。それが実は「ウィスキー」という意味を示します。

連続テレビ小説「マッサン」でスコッチウィスキーが脚光を浴びましたが、スコットランドのお隣の国、アイルランドでも蒸留所の数は少ないながらも質の高くて国際的に有名なウィスキーをつくっているのです!

  • 写真:aka-regionウィスキーが壁にずらり

スコットランドとアイルランドのウィスキーが異なる主な点は、原料となる麦芽の乾燥方法と蒸留回数です。スコッチでは泥炭(ピート)を使って麦芽を乾燥させ、2回の蒸留を経てスモーキーな香りのウイスキーとなります。

一方、アイリッシュウィスキーは麦芽乾燥の際にピートは使わず、蒸留回数を3回にすることで滑らかな舌触りの飲みやすい香りのウィスキーとなります。アイルランドではパブでウィスキーを愉しむことができる他、民間療法として風邪や熱の時にウィスキーを飲んで寝ると早く治ると言われているほど、ウィスキーは敷居の高いものではなくアイルランドの人たちの生活に根付いているものです。

因みに英語でWhiskeyWhisky、綴りはどちらも正しいのですが最後の三文字が-keyとなっているとアイリッシュウィスキー、-kyとなっているとスコティッシュを始めその他の国のウィスキーを示すようです。

アイルランドの一大ウィスキーメーカー「ジェイムソン(Jameson)」を知る

  • 写真:aka-region

アイルランドの首都ダブリンには、国内で最も有名なウィスキーメーカーの一つ、ジェイムソン(Jameson)の製法や歴史、試飲体験のできるミュージアムがあります。
館内にはジェイムソンのウィスキーの製造過程についての展示があり、ガイドツアー付きで各ブースを回ります。

  • 写真:aka-region

ツアーの途中で1組に数人「ボランティア」を募るのでそこで手を挙げるとツアーの最後に3種類(アイリッシュのジェイムソン、スコティッシュ、アメリカンウィスキー)の無料試飲ができ、完了すれば自分の名前入り証明書が発行されます。試飲ではそれぞれの香りや舌の感覚を研ぎ澄ませてみてください。

  • 写真:aka-regionアイリッシュ、スコティッシュ、アメリカンウィスキーの試飲
  • 写真:aka-region
ジェイムソン・ウィスキー蒸留所&ミュージアム
アイルランド / 博物館・美術館 / 工場・施設見学
住所:Sráid Bowes, Smithfield Village, Dublin 7, Ireland地図で見る
電話:+353 1 8072348
Web:https://www.jamesonwhiskey.com/jp/

アイルランド国内のウィスキーを堪能できるウィスキー・ミュージアム

  • 写真:aka-region

ダブリンの市街地にあるトリニティ・カレッジ正門の斜向かいにあるのがアイリッシュ・ウィスキー・ミュージアムです。こちらでは前述のジェイムソンに限らずアイルランド国内のウィスキー銘柄の歴史や試飲体験を幅広く提供するミュージアムとなっています。

ジェイムソン、Cooley蒸留所が生産するConnemaraKilbeggan、Midleton蒸留所の生産するMidletonPaddyTullamore Dew等、アイルランドの代表的なウィスキー銘柄からそれぞれの年代物ウィスキー数種類を試飲できます。

  • 写真:aka-regionIrish Whiskey Museumの展示

選べる3つの体験コース

アイリッシュ・ウィスキー・ミュージアムでは3つのコースから好きなコースを選ぶことができます。最も手軽に参加できるクラシック・ツアー(入場料:大人16ユーロ/人)ではガイドツアーの後、3種類のウィスキーの試飲ができます。

プレミアム・ツアー(入場料:大人19ユーロ/人)は、ガイドツアーの後に最低でも10年もの以上のウィスキー1種類を含む4種類のウィスキーの試飲ができます。このミュージアム限定のウィスキーのミニグラスもお土産として持ち帰り可能です。

  • 写真:aka-regionアイルランド各地のウィスキーを試飲できる。意外と違いがはっきり!

また、最上クラスのブレンディング・エクスペリエンス・ツアー(入場料:26ユーロ/人)では4種類のウィスキーの試飲を楽しんだ後に数種類のウィスキーをブレンドして参加者オリジナルウィスキーを作り、瓶に入れて持ち帰ることができます。

アイリッシュ・ウィスキー・ミュージアム
アイルランド / 博物館・美術館
住所:119 Grafton Street, Dublin 2, Ireland地図で見る
電話:+353 1 525 0970
Web:http://www.irishwhiskeymuseum.ie/

数百種類の各国ウィスキーが揃うウィスキー専門店「ケルティック・ウィスキーショップ」

  • 写真:aka-regionダブリン市街地にあるアイルランドはもちろんのこと世界各国のウィスキーを扱う専門店。

国際的な世界ウィスキー賞にて2013年のベスト・オブ・小売店に選出されたお店「ケルティック・ウィスキーショップ」がダブリンにあります。アイルランドに限らずスコティッシュウィスキーや日本のウィスキーを始め世界各国のウィスキーが数百種類店内に並びます。アイルランドの26県ごとのウィスキーも小瓶で売れており、お土産にも最適です。

  • 写真:aka-region
ケルティック・ウィスキーショップ
アイルランド / ドリンク
住所:27-28 Dawson Street Dublin 2, Ireland地図で見る
電話:+353 1 675 9744
Web:http://www.celticwhiskeyshop.com/

ウィスキーのおいしい飲み方

ウィスキーのそのままの味や香りを楽しむために薄めずにそのまま、またはロックで頂くことをお勧めします。少し工夫して飲みたい!という方には、ウィスキーベースのカクテルを試してみてください。ウィスキーが苦手という方や女性にも飲みやすく、ウィスキーにぐっと親しみが沸くかもしれません。

☘ライムとジンシャーエルカクテル
準備するもの:50mlのアイリッシュウィスキー、ジンジャーエール250ml、ライム1/2個
作り方:氷を入れたグラスにウィスキー、ジンジャーエールを入れ、ライムを絞る。
☘カクテル「アイリッシュ・ローズ」
準備するもの:ウィスキー2ジガー、レモンジュース3/4ジガー、グレナディンシロップ |《ザクロが原料のシロップ》、卵白1個分
作り方:材料を全てシェーカーに入れ、氷を入れてシェイクする。カクテルグラスに注い|で完成!

もっと詳しくレシピを知りたい方は、ジェイムソンが提供している動画をご覧ください。

それでは、おいしく乾杯=Sláinte(スローンチャ)!!

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