アイルランド
アイルランド観光
アイリッシュウイスキーやギネスビールで知られる国

グルメに伝統音楽ショー、トータルで楽しめる築200年の古民家アイリッシュ・パブ「ジョニーフォックス」

取材・写真・文:

東京在住
訪問エリア:35ヶ国

2016年7月8日更新

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写真:aka-region

アイルランドの首都・ダブリンには伝統的なパブからモダンなパブまで個性の光るパブが数多くあります。今回は、ダブリン市街地から車で約35分の高台にある、アイルランドで最も標高の高い場所にあり、国内で最も古いパブの一つ、「ジョニーフォックス」をご紹介します。

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アイリッシュ・パブとは?

アイルランドにはどんなに小さな村でも1つはパブがあると言われるほどパブは身近な存在であり、全国で約1万軒あるそうです。そして今や日本を含め世界中でアイリッシュパブを見つけられます。

  • 写真:aka-region

パブは、アイルランド人にとってお酒を飲んだり美味しいつまみや食事をとったりする場所以上にコミュニケーションをとる上で重要な場所です。パブの周りに住む近所の人や友人たちと昼間からビール片手に語らったり、アイリッシュ音楽を聴いたりセッションに参加したりする場。お酒を出すから子供はお断り、なんてことはなく子供からおじいちゃん、おばあちゃんまでもが同じテーブルを囲んで時を過ごすことができるのです。もちろん、旅人であっても1人であっても来店は大歓迎です。フレンドリーで人懐っこいアイルランド人が気軽に声をかけてきてくれますよ。

  • 写真:aka-region

200年前の古民家にタイムスリップ

ジョニーフォックスは1789年創業のパブで、アイルランドで最も古いパブの一つとされています。標高の高い「山」が極めて少ないアイルランド(因みに国内最高峰はケリー州にあるCarrantuohill 山(1,038m))において、標高300m程度に位置するジョニーフォックス・パブは、アイルランドでは最も標高の高い場所にあるパブとして、観光客のみならず地元の人たちにも愛されています。

  • 写真:aka-regionアイルランドで一番高い所にあるパブ付近からの眺め

平屋の1階建てながら、カウンターのエリア、暖炉前のエリア、ライブ音楽が聴けるエリア、伝統ダンスのショーが見られるエリア、屋外エリア...といくつかの小部屋が繋がっており、まるで継ぎ接ぎのような構造になっています。

  • 写真:aka-region

煉瓦や石でどっしりとつくられた暖炉とその前に干されている洗濯物が昔のアイルランド家庭の生活感を醸し出し、天井に吊るされた古い農具や道具も雰囲気を掻き立てています。それはまるで民俗博物館のようであると同時に昔の素朴なアイルランドの田舎暮らしにタイムスリップしたかのような不思議な空間になっています。

  • 写真:aka-regionパブ・ジョニーフォックスには様々な部屋があり、飲食ができる

そんな古民家で頂くアイルランド名物の黒ビールギネス(Guinness)ビールのコクとどっしりとした濃厚な味はたまりません。また、アリッシュ・ウィスキーも各種揃えられており、ピートと呼ばれる泥炭を燃やす暖かい暖炉の前でスモーキーな香りを嗅ぎながらストレートで飲むさっぱりとしたウィスキー。そして、コーヒーにウィスキーと生クリームを加えたアイリッシュ・コーヒーもついついおかわりしてしまうおいしさです。もちろん、アルコールでなくともポットたっぷりに出て来る紅茶も香り高く、味わいがあります。

数々の賞を受賞するパブ・グルメ

島国であるアイルランドが生んだ大西洋の海の幸や1年を通じて常緑の芝の上でのびのびと育てられておいしさのつまったラムやビーフ、デザートやアイリッシュ・コーヒーや各種アルコールといった飲み物に至るまで種類が豊富です。ここで提供されるパブ食は地元の人にも人気で、良質のパブグルメを提供するパブとして国内の数々の賞を受賞しています。

  • 写真:aka-regionアイルランドのパブ食といえば、、フィッシュ・アンド・チップス!

肉料理で中でもオススメなのがスプーンで切れるほど柔らかいラムシャンク。12時間かけて煮込み、ジョニーフォックスの秘伝の味であり人気を呼んでいます。噛めば噛むほど旨みがでてくるアンガスビーフのステーキや伝統的なキャベツとベーコンの煮込みもおふくろの味として地元の人の間で特に人気があります。また、「山」の上にありながらアイリッシュ湾も近いため海鮮料理もおいしいです。ムール貝のクリーム煮オーガニックサーモンのグリル、パブ食には定番のフィッシュ・アンド・チップス、そして空腹な人にはその名もHungry Fisherman’s Platterという数種類の海鮮を贅沢に盛り付けたシーフードプラッターがオススメです。

  • 写真:aka-regionラムをGuinnessビールで煮込んだアイリッシュ・シチュー

デザートはアイルランド産のウイスキーをスポンジ生地に染み込ませ、その上にウィスキークリームをのせたウィスキープディングや海藻の一種のカラギーン(Carrageen:紅藻) ケーキ、バナナとトッフィのコラボの一品・バノッフィ・パイなどアイルランドらしいデザートが揃っています。1つ1つの大きさが大きいため仲間数人で色々な種類のケーキを分けるのもいいかも知れません。

脚だけを使って踊るアイリッシュ・ダンスと伝統音楽のショー

ジョニーフォックスでは、アイルランドの家庭料理や黒ビールギネスビールなどの飲み物を楽しみながら毎晩Hooley Nightというアイルランドの伝統的なダンスと音楽をミックスした有料のショーを見ることができます(電話またはウェブで事前予約要)。なお、ショーを鑑賞中に提供される食事はThe Hooley Menuというショーを鑑賞する人のみが注文できるスペシャルメニューです。前菜、メイン、デザート、紅茶/コーヒーがセットになったお得なセットです。

  • 写真:aka-region写真奥のステージでは、伝統ダンスと音楽のショーが行われ、夕食を食べながら鑑賞できる

アイルランドの伝統的なダンスは、手や腕はあまり使わず基本的に脚でステップを踏んで踊るのが特徴です。リズミカルな音楽に合わせて踊り方には様々なパターンがあります。踊りのために作られた音楽は軽快なリズムで足の裏からゾクゾクさせてくれるような高揚感の溢れる曲が多くあります。

Hooley Nightとは別に無料のライブミュージックの演奏は毎晩行われています。特に週末になると昼過ぎからライブが始まります。ジャンルは、アイルランドの伝統音楽からブルース、ポップス等パブの雰囲気に合う曲が選ばれて地元のミュージシャンによって演奏されているので、お見逃しのないようにぜひお越しください。

  • 写真:aka-regionやっぱりパブで飲むアイルランドの黒ビール・ギネスビールは格別!

アクセス

◇シャトルバス
ダブリン市街地のホテルからショーに間に合うように1日1往復シャトルバス(料金は、往復10ユーロ/人)が運行しています。利用する前日には電話で予約しておくと安心です。

◇タクシー
パブの周りに公共交通機関は通ってないため、タクシーが便利です。タクシーを利用する場合は市街地から市街地から所要時間約30分~40分、料金は片道25ユーロ前後となりま
す。

ジョニーフォックス
アイルランド / 居酒屋・バー
住所:Glencullen, Co. Dublin, D18 X635地図で見る
電話:+353 1 295 5647
Web:https://www.jfp.ie/

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この記事を書いたトラベルライター

暮らすように旅をする
aka-regionです☘
計4年間、ヨーロッパ(フィンランド、アイルランド)で住んでいる間に見聞きしたこと、経験したことを紹介します。旅のテーマは、「暮らすように旅をする」。旅のある暮らし方、ライフスタイル、文化に関する情報を発信していきます!

♬Countries & Areas: Europe (アイルランド、フィンランド他),日本(島根、山陰地方、東京他)
♬Hobbies: アイリッシュフィドル、水泳
♬Speciality: 島好きです!
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