この記事の目次表示
4.甘く切ないアイルランドらしい映画『Once ダブリンの街角で』に登場した南ダブリンを見渡す丘!
南ダブリンのキリニー・ヒル・パーク(Killiney Hill Park)は、映画『Once ダブリンの街角で』にも出て来た海岸線が美しい場所です。
『Once ダブリンの街角で』は、2007年公開のアイルランド音楽映画です。アイルランドの首都ダブリンを舞台に、アイルランド人の男とチェコ系移民の女が音楽を通して心を通わせていくラブストーリーです。音楽家でもある俳優のグレン・ハンサードと、マルケタ・イルグロヴァが主演しています。
希望に満ちた将来を追いながら、甘くどこか切ない恋を描いた現代アイルランド映画の名作と言えるでしょう。
キリニー・ヒル・パークの丘の上からは、北はホウス(Howth)、南はブレイヘッド(Bray Head)やウィックローマウンテンズ(Wicklow)が見られる砂浜の海岸が一望できます。
アイルランドが生んだ歌姫エンヤもこの街出身で、古城を改築した庭付きの邸宅に住んでいることは、地元の人々にもよく知られています。
青く輝くアイリッシュ湾岸沿いの街をよく見渡すことができ、開放感溢れる場所です。季節を問わず常緑の芝生の上に家がぽつぽつと見え、その威厳ある景色にうっとりとしてしまいます。丘の上一面に黄色のハリエニシダの花が咲く6月~9月ごろは特におすすめです。
- キリニー・ヒル・パーク
- アイルランド / 展望・景観
- 住所:キリニー・ヒル・パーク, アイルランド A96 W5C1, County Dublin, Dalkey, Scalpwilliam, Mount Auburn地図で見る
5.『P.S. アイラヴユー』の舞台そのもの!ピンクのヒースのウィックロー丘をドライブ!
『マディソン群の橋』や『モンタナの風に抱かれて』で脚本を手がけたリチャード・ラグラヴェネーズの監督作品『P.S. アイラヴユー』が撮影されたウィックロー(Wicklow)の山々は、美しい花が咲き乱れるのどかな田園地帯です。
首都ダブリンから車を約40分走らせると、「アイルランドの庭」と呼ばれる美しいエリアであるウィックローに到達します。そのままの自然が残されているエリアで、それほど高い山のないアイルランドにおいて起伏のある土地が広がっています。
とくにサリーギャップ(Sally Gap)と呼ばれる地点は標高がわりと高く、麓の街や山の上から流れる小川、禿げた土地にすんと立つ木々などを見渡すことのできる、気持ちのいい場所です。
ピンク色のヒースの花が咲き、一面薄いピンク色の絨毯で覆われるウィックロー。『P.S. アイラヴユー』の世界を追って、ドライブを楽しんでみませんか?
- ウィックロウ・マウンテンズ国立公園
- アイルランド / 自然・景勝地
- 住所:Laragh, Co. Wicklow, アイルランド地図で見る
- Web:http://www.wicklowmountainsnationalpark.ie/
おまけ
ロケ地ではありませんが、1939年製作の名作中の名作映画『風とともに去りぬ』で、主人公のスカーレット・オハラが「タラへ帰ろう(Tara! Home. I'll go home.)」と言った場所、その名もタラ(Tara)は、アイルランドの首都ダブリンから車で約40分ほど北上したタラの丘(Hill of Tara)のことを指します。
アメリカへ移民として渡って、新しい人生を築いたアイルランド系移民。そうした境遇の人たちの心の拠り所となる風景が、アイルランドにあるのでした。
関連記事: