JR九州の熊本駅から人吉駅の間を走る特急列車「かわせみ やませみ」は名前の通り、車内の外にも中にもあちらこちらに可愛い小鳥、かわせみ・やませみの姿が。車窓から臨める風景は、雄大な山々と球磨川。自然を堪能しながら列車の旅を楽しめます。
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特急「かわせみ やませみ」とは?
2017年3月に運行を開始し、魅力的な観光列車が多いJR九州の中でも、最も新しい観光列車です。コンセプトに沿ってデザインされた車内は新車のようにも見えますが、元々あった古い車両を全面改装して作られています。
熊本駅から八代駅を経由し、人吉駅までの区間を約1時間半で結んでおり、上り・下り共に1日3本ずつ運航しています。熊本から人吉の価格は指定席3,270円。
列車名になっている「かわせみ」「やませみ」は沿線を流れる球磨川に生息する小鳥。かわせみは漢字で書くと「翡翠」となり、球磨川の水面の色を想起させ、沿線の自然や人吉の街並の美しさを表すとしてこの名前が付けられたそうです。
料金や時刻などの詳細はこちらをご確認ください。
「かわせみ やませみ」の楽しみ方
車両は青と緑のシックな色合い。沢山の小鳥の姿もチェック!
「かわせみ やませみ」は2両編成とこぢんまりしていますが、座席の種類も豊富で列車旅を楽しめる工夫があちらこちらになされています。また車内の外にも中にも、列車名になっているかわせみ・やませみの姿が描かれています。
1号車はブルーを基調とした「かわせみ」
通常の列車に見られる二人掛けの席の他に、窓側を向いたカウンター席やテーブル付のソファ席があります。
展望コーナーの壁面には沢山のかわせみとやませみ。今までどんな鳥か知らなかった方でも、乗車を機にバッチリ覚えることができそうですね。こちらには双眼鏡が設置されていますので、川沿いを飛ぶかわせみ・やませみの姿を探してみてはいかがでしょうか。
また展望コーナー脇にはかわせみ・やませみ両方のデザインの乗車記念のスタンプがあります。
2号車は緑を基調とした「やませみ」
1号車と同様、テーブル付の席やカウンター席の他に、こちらにはベンチシートタイプのカウンター席があります。(ベンチシートの指定席は追加料金210円必要です。)
軽食等を購入できるサービスコーナーや、沿線の八代市、球磨村、人吉市の特産品やかわせみの模型展示のコーナーもあります。土日祝限定で販売されるお弁当やスイーツもあり、季節ごとに変わるオリジナル駅弁は事前予約も可能です。
車窓を流れる雄大な自然
列車旅の醍醐味と言えば、車窓を流れる景色ではないでしょうか?「かわせみ やませみ」の旅では、八代‐人吉間で山あいを流れる雄大な球磨川を眺めることができます。
球磨川は八代海まで続く全長115キロの一級河川。川下りやラフティングが人気なので、川遊びを楽しむ観光客の方たちがこちらに向かって手を振ってくれる光景にも出会えるかもしれません。
よりよい列車旅を満喫するための注意点
乗車時間選びのポイント
「かわせみ やませみ」は1・3・5号が熊本から人吉行きの下り列車。2・4・6号が人吉から熊本行きの上り列車です。このうち、3~6号は全席指定席となっていますが、1号と2号の2号車(やませみ)は自由席です。(自由席の価格は指定席価格より520円安くなります。)あらかじめ指定席で座席を決めておきたい方は、この時間帯に乗る場合、1号車のみの乗車となります。また平日の1・2号車では車内販売のサービスがありません。
座席選びのポイント
事前にJR九州のホームページで購入できるのは、二人掛け席のみでその他の座席は「みどりの窓口」での購入となります。1号車の子供用カウンター席は、予約ができないフリー席となっています。
球磨川の眺めが素晴らしい「かわせみ やませみ」ですが、実は横に窓がなかったり、あっても小さい座席があり、車窓を楽しみたい方にはあまりおすすめできない席もあります。
ネット予約できる二人掛け席なら1号車2列目と6列目、2号車11列目と12列目が窓が大きいのでおすすめです。また、進行方向左右どちらでも球磨川は見えるのですが、下り列車の場合、進行方向左側の方が長い時間眺められる印象です。車窓にこだわりたい方はぜひご参考に!
- 特急 かわせみ やませみ
- 熊本市 / 乗り物 / 女子旅
- 住所:熊本駅:熊本県熊本市西区地図で見る
- 電話:050-3786-1717
- Web:https://www.jrkyushu.co.jp/trains/kawasemiyamasemi...