フィンランド
フィンランド観光
「森と湖の国」はサンタクロースとムーミンの故郷

冬こそ美しい!雪のフィンランド・ヘルシンキの2大寺院と凍りつく港

取材・写真・文:

神奈川在住
訪問エリア:19ヶ国

2018年1月10日更新

8,254view

お気に入り

写真:まきまき

フィンランドの首都ヘルシンキは、バルト海東部のフィンランド湾に面した小さな半島に位置しています。北極圏からそれほど遠く離れていませんが、ノルウェー沿岸を通る暖流の影響で、緯度のわりには冬でも比較的暖かく過ごせます。うっすら雪化粧した冬のヘルシンキはとても美しく、ほかの季節にはみられない独自の風合いを出しています。中でも人気スポットであるふたつの大聖堂と、白く凍った港の風景をご紹介します。

この記事の目次表示

フィンランドの首都ヘルシンキはこんな街

  • 写真:まきまき

フィンランドの国土は南北に長い形をしていますが、首都ヘルシンキは南部の半島に位置し、周囲は海に囲まれています。国内最大の都市でありながら規模は意外とコンパクトであり、市内中心は徒歩での観光も可能です。

北欧の街というだけあって雰囲気は洗練されていて、近代的な景色の中に歴史的建造物や、重圧感のある建物などが見られます。雪のかぶった季節には北欧都市ならではの魅力が表れ、どこか気品が漂うようにも感じられます。

冬のヘルシンキは意外と暖かい

  • 写真:まきまき

冬は氷点下の気温となりますが、北部の地域のように極寒とまではいきません。一月の平均気温はマイナス5度くらいで、ときには0度前後まで気温が上がるため、雪がみぞれ混じりになることも多いです。

北欧の冬というだけにどれだけ寒いのかと構えていたら、予想外に暖かかったと感じるケースは少なくないと思います。寒さ対策としては本格的な防寒具は必要なく、インナーを着込んだ上にダウンジャケットを着て、足元は裏起毛付きのスノーブーツを履くといった、いわゆる「暖かい格好」をしていれば問題ないでしょう。

そして冬の間は夜が長いですが、一年の中で最も昼が短い冬至であっても極夜にはなりません。ちなみに冬至前後は日の出から日の入りまでが約6時間ほどとなるようで、少し時期がずれた1月以降はさらに日が長くなるので、昼間の市内観光はじゅうぶん可能です。

冬のヘルシンキ観光

白く清楚な姿が美しいヘルシンキ大聖堂

  • 写真:まきまき

ヘルシンキのシンボル的存在であり人気スポットとなっているのは、ドーム型の屋根に真っ白な外観のヘルシンキ大聖堂です。ヘルシンキ大聖堂は1852年に建てられ、1917年のフィンランド独立までは聖ニコラス教会と呼ばれていたそうです。

  • 写真:まきまき
  • 写真:まきまき

ヘルシンキ大聖堂には雪景色がよく似合っていて、街からその姿が見えたときは、あまりの美しさに見とれてしまうかもしれません。この辺りは交通量が多くないため比較的静かであり、周囲に積もる雪がより神聖さを演出しています。

  • 写真:まきまき

内部はとてもシンプルなデザインで、中央の祭壇に飾られた大きな絵画と、天井から下がるシャンデリアがひときわ目立ちます。外観と同様に内装も白を基調としていて、派手な装飾はほとんど見られないため清らかな印象を持つでしょう。

  • 写真:まきまき

後ろを振り返ると上階には立派なパイプオルガンがあり、強い存在感を漂わせながら空間の一部として存在しています。日曜日の午前はミサが行われ、どなたでも無料で参加することができるので、日程が合う場合はぜひ訪れてみてはいかがでしょうか。

ヘルシンキ大聖堂
フィンランド / 社寺・教会 / 教会
住所:Unioninkatu 29, 00170 Helsinki地図で見る

赤レンガ造りのウスペンスキー寺院

  • 写真:まきまき

海の近くの丘の上に佇むのは、赤レンガ造りのウスペンスキー寺院です。日本語では生神女就寝大聖堂(しょうしんじょしゅうしんだいせいどう)といい、この名前は聖母マリアの安眠(永眠)を意味しているそうです。

  • 写真:まきまき

雪の降る中に見る赤レンガの建物というのは、なんともいえない独自の雰囲気をかもし出しています。それは力強さの中に、どこか胸がキュッとなるような儚さあり、建物と雪との対照的な色合いが、この場の美しさを引き立てています。

  • 写真:まきまき

内部はとてもゴージャスで、知らずに足を踏み入れたときは、きらびやかな様子に驚くかもしれません。祭壇にはいくつもの絵画が飾られていて、まわりはキラキラと輝くゴールドの装飾が施されています。何か感想をいうとしたら、すごい!の一言で、その豪華さに圧倒されてしまいます。

  • 写真:まきまき

そのほかに特徴的なのは、教会にありがちな木の長イスが置かれてないため、空間がより広々と感じられると思います。天井は高く柱にはとても細かい模様が描かれていて、こちらもゴージャスではありますが、同時に落ち着きも感じられます。

シンプルなヘルシンキ大聖堂とはイメージが大きく異なるので、ふたつの寺院を合わせて訪問してみると面白いのではないでしょうか。

ウスペンスキー寺院
フィンランド / 社寺・教会
住所:Kanavakatu 1, 00160 Helsinki, フィンランド地図で見る

冬には海が凍るエテラ港

  • 写真:まきまき

ヘルシンキは海に面した街であり、国内外航路が利用できる「エテラ港」があります。冬のヘルシンキは極寒にまではならないといっても、やはりそれなりに冷え込むため、港では海面が凍り真っ白になっています。

  • 写真:まきまき

観光スポットだけでなく、通りがかりのこんな冬景色も楽しんでみてはいかがでしょうか。ちなみにすぐ近くにはウスペンスキー寺院あり、ヘルシンキで最も古いと言われるオールドマーケットもあるので、街歩きをしながら港周辺にもぜひ立ち寄ってみてください。

エテラ港
フィンランド / 駅・空港・ターミナル
住所:00130 ヘルシンキ フィンランド地図で見る

フィンランドの旅行予約はこちら


フィンランドのパッケージツアー(新幹線・飛行機付宿泊プラン)を探す

フィンランドのホテルを探す

フィンランドの航空券を探す

フィンランドの現地アクティビティを探す

フィンランドのWi-Fiレンタルを探す

この記事で紹介されたスポットの地図

関連するキーワード

※記事内容については、ご自身の責任のもと安全性・有用性を考慮してご利用いただくようお願い致します。

あなたにオススメの記事

同じテーマの記事


【海外】直行便で行けるオススメの旅行先12ヵ国!主要観光スポットも☆

1泊2日で行けるアジアから、ヨーロッパや北アメリカ大陸まで、直行便で行ける都市をご紹介。時間がない人や乗り継ぎが不安な海外初心者にもピッタリです。日数別でまとめ...


ヨーロッパの「窓」のある風景20選!

旅に出ると素敵な街並みの写真を撮ったり、散策してみたくなりますよね。「窓」から覗く風景は、窓枠が額縁のように風景が切り取られてより美しく見えたりします。また、そ...

フィンランド・世界一の公共図書館!最新スポット「Oodi」

フィンランドの首都ヘルシンキに、2019年に「世界一の公共図書館」に輝いたOodi(オーディ)があります。「市民のリビングルーム」と呼ばれる公共図書館、何が他の...

◎バルト三国◎ノスタルジックな雰囲気に浸る!7泊9日おすすめ周遊コース

バルト三国という言葉は聞いたことがあっても、どの国のことなのか、それぞれどんな国なのか知らない方は多いのではないでしょうか?エストニア・ラトビア・リトアニアがバ...

町でオーロラ観測できる冬のフィンランド・サーリセルカと小さな教会

雪と氷の世界である冬のラップランド。中でも代表的なのはフィンランドの北部の町「サーリセルカ」です。ここは神秘の冬を感じられる素晴らしい場所であり、厳冬期に多くの...

この記事を書いたトラベルライター

トラベルフォトグラファー
カメラを片手に一人旅をしています。行ったことのある場所を再び訪れても、旅にはふたつとして同じ経験はなく、世界はミラクルの連続です。感動からハプニングまで、様々な出会いの中にたくさんの面白さがあり、出発してから帰るまですべての場所が目的地ですね。

それらを旅好きな仲間達と共有していけたらと思っています。みなさんの旅がHappyでありますように。
http://makimomo.com

スーツケースDIY修理!セルフでキャスターを交換する方法

スーツケースのキャスター部分を修理に出すと、1ヶ所数千円もかかるため買い替えた方が早いです。でも部品そのものは安価であるため、自力で直せたら助かりますね。今回は...


スーツケースのキャスターゴムの自力でかんたん修理方法

スーツケースのキャスターを保護する表面のゴム部分。ここが取れてしまったら大ピンチです。壊れる前に対処をしなければなりませんが、修理に出したり買いかえるのはちょっ...


日本三大パワースポット!長野県の分杭峠でゼロ磁場を体感しよう

長野県の分杭峠(ぶんぐいとうげ)は標高1,424mの静かな山の中に位置しています。そこはゼロ磁場と呼ばれる特殊な状態が生み出されていて、世界有数のパワースポット...

【神奈川】みさきまぐろきっぷでお得に!三浦半島日帰り旅行モデルコース

京急線の終点「三崎口」を降りると、都会の景色とは一変したのどかな世界が広がっています。マグロ料理を堪能したり潮風に吹かれたりと、リフレッシュするには最高の場所で...

【神奈川】箱根フリーパスで巡る日帰り定番モデルコース

日帰り旅行におすすめな神奈川県の箱根は、豊かな自然に囲まれた温泉地で、東京近郊からのアクセスも良く手軽に訪れることができます。そんな箱根をめぐる、定番の日帰り観...

トラベルライターインタビュー Vol.3 Emmyさん

【トラベルライターインタビューVol.3】一人旅を応援する記事を多数執筆!Emmyさんならではの人気記事執筆のコツやその原動力に迫ります