鹿島神宮は、関東最古の神社で、日本神話最強の武神が祀られています。古くから、多くの武将たちが戦の武運を願ってきました。千葉の香取神宮と共に日本建国にあたった神様の神社で勝負時に頼れる神様ですから、ぜひあやかりたいですね。
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鹿島神宮とは?
千葉県香取市の香取神宮、茨城県神栖(かみす)市の息栖(いきす)神社とともに東国三社の一社で、全国に約600社ある鹿島神社の総本社でもあります。御祭神は、武甕槌大神(たけみかづちのおおかみ)で、武の神様として古くから皇室や将軍家からの崇敬を受けてきました。
この神様は、日本神話では、何度も国難を救う武神として登場し、大国主命(おおくにぬしのみこと)から国譲りの交渉を成功させ、圧倒的な強さで荒ぶる神々を平定したとされています。また、鹿島神宮が建つ場所も、皇居~明治神宮~富士山~伊勢神宮~吉野山~高野山~剣山~高千穂となる一直線上の東端に位置し、強力なパワースポットとしても有名です。
鹿島神宮の見どころ
楼門
まずは、日本三大楼門の1つに数えられる朱塗りの華麗な楼門。1634年に、水戸頼房が寄進したもので、高さ約13m、重要文化財に指定されています。扁額(へんがく)の「鹿島鳥居」は、幕末から昭和初期に活躍した海軍軍人、東郷平八郎の書になります。楼門右前には、徳川光圀公手植えの黄門桜があります。
社殿
楼門をくぐり、すぐ右手に建つのが本殿・石の間・幣殿・拝殿の4棟からなる社殿です。1619年、徳川秀忠より奉納されたものです。手前が拝殿になり、本殿は参道から見て一番奥にある極彩色豊かな建物で、御祭神が祀られているのもこちらです。
社殿の背後にある杉の巨木は、樹齢1300年と推定されるご神木で、根廻り12m、高さ約40mにも及ぶ、鹿島神宮の森で最も古い杉の木です。
奥宮
現在の奥宮の社殿は、1605年に徳川家康が、関ヶ原戦勝の御礼に現在の本殿の位置に奉納したもの。1619年、その社殿を、この位置に遷して奥宮となりました。奥宮には、武甕槌大神の荒御魂(あらみたま)が祀られています。神様の荒ぶる魂が祀られているので、手を合わせる際には、パンパンと音を立ててはいけないそうです。
御手洗池
奥宮から左手に下りると、霊泉の湧く清らかな泉があります。1日に40万ℓ以上の湧水があり、水底が見えるほど澄んだ泉です。この場所は、旧表参道の入口にあたり、昔はこの泉で心身を清めてから参拝をしていたそうです。干ばつでも決して涸れないと言い伝えられる泉は、現在でも、年の始めに多くの人々が大寒禊(みそぎ)を行います。
鎮守の杜
70haとも言われ、東京ドーム15個分に及ぶ境内には、広大な森が広がっており、県の天然記念物に指定されています。森を貫く奥参道は、両脇に堂々とした杉木立がそびえ立ち、神域である荘厳な雰囲気を醸し出しています。
木立の奥には、杉だけでなく、シイの木や、モミの木など、その種類は600種以上にも及びます。生育南限と北限の植物が混ざっているのも大きな特徴だそうです。マイナスイオンを全身に浴びながら、ぜひとも歩いて頂きたい参道です。
鹿園
鹿島神宮では、神の使者は鹿とされていることから、参道脇に鹿園もあります。もともとは鹿島神宮の鹿を奈良公園に連れて行ったという言い伝えもあるのです。サッカーの鹿島アントラーズは、鹿島神宮の鹿に因んで「鹿の枝角」の英語表記「アントラーズ」と名付けられています。毎年、チーム一同で勝利祈願に訪れています。
要石
一見すると、普通の小さな石なのですが、地上に出ている部分はほんの一部分で、地中深くまで埋まる要石が、地震を起こすナマズの頭を抑えているという言い伝えがある石です。どこまで深く埋まっているか確認しようと、水戸の徳川光圀公が7日7晩にわたって掘らせたものの、いっこうに掘り上げることができず、怪我人が続出したために掘ることを諦めた、という話が黄門仁徳録に記されているそうです。
さいごに
パワースポットとしてはもちろん、木漏れ日の中を散策すれば、森林浴スポットとしても気持ちの良いスポットです。大鳥居の横では、観光ボランティアの受付もしています。様々な言い伝えや、見どころ、歴史などを知ることができるので、参拝と共にゆっくり散策してはいかがでしょうか。
鹿島神宮の概要
鹿島神宮へのアクセス
- 公共交通機関の場合:鹿島神宮駅より徒歩10分
- 車の場合:潮来ICより東関東自動車道潮来ICから車で15分
鹿島神宮の駐車場情報
一番近い第1駐車場は、普通車¥300から。少し離れている第2駐車場と御手洗駐車場は無料です。また、近くにはコインパーキングも点在しています。
- 鹿島神宮
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- 住所:茨城県鹿嶋市宮中2306−1地図で見る
- 電話:0299-82-1209
- Web:http://kashimajingu.jp/