写真：Olive※ こちらの記事でご紹介している「ワープステーション江戸」は、2020年3月31日付で一般公開が終了となりました ※ 時代劇のセットといえば、東映太秦映画村が有名ですが、実は茨城にもあるのです！しかも、テレビや映画への登場率が非常に高い！運が良ければ、撮影中の様子や役者さんを見られるかも？造りこまれたセットの中に入り込んでみませんか？
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ワープステーション江戸はどんなところ？
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場所は茨城県つくばみらい市にあります。公共交通機関が運行していない場所なので、車でないと少々不便な場所ではあります。ここはNHKエンタープライズが管理運営する施設で、5.5万㎢もの広大な敷地内に、江戸時代はもちろん、戦国時代から昭和時代までを幅広くカバーできる貴重な建築物が造られています。
国内屈指の規模の大正＆昭和期のオープンセットも完成
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2018年、施設内に新たに建設されたのが、大正、昭和期のオープンセットです。約1万㎢もの敷地内に、鉄筋ビル9棟、木造建築22棟のスタジオが新設されました。当時の東京銀座の表通りを彷彿とさせるセットで、裏通りには飲み屋街なども造られ、大通りには路面電車が走っているという本格的な施設です。
テレビで見られる確率が高いのはなぜ？
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近年、ドラマや映画で大正＆昭和期の撮影需要が増えている傾向があります。今まで日本では、大正＆昭和期のシーンを撮影するためには、愛知の博物館 明治村に行くか、上海など海外の撮影施設に行くしかなかったそうです。その点、つくばみらい市は都内から近いこともあり、日帰り圏内です。立地的に、撮影スタッフや役者さんたちの日帰り利用も可能で便利だということで、使用頻度が高くなっているのです。
- 写真：Oliveセットのジオラマ
ワープステーション江戸を使用することで、利便性があがり、ロケ費用も抑えることができるというわけですね。また、NHKの番組に限らず、民放ドラマやCM、イベント撮影などにも使用されているので、視聴者がメディアで見る機会も増えています。
ワープステーション江戸の楽しみ方
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あくまでも映画やドラマの野外ロケ施設ですから、ロケ優先！守秘義務により、ロケ情報は公開されていないし、娯楽施設も、遊戯施設も、飲食施設も、何もありません。唯一あるのは、自販機と鯉の餌だけ。
撮影が実際に行われている場合は、立ち入り禁止区画が広がりますし、場内での写真やビデオ撮影も禁止されています。ロケの小道具や大道具、装置類に触れることもできません。これは、入場料を支払う時点で事前に説明され、写真撮影が可能な場所なども説明して頂けるので、納得しての入場となります。
- 写真：Oliveセット内の川には鯉がいて餌をあげることができます。
あれもだめ、これもだめ！じゃあ何が楽しいかって？筆者が訪れた日は、ちょうどNHK時代劇の撮影が明日から始まるとの事で、その準備の真最中だったため、見学場所は限られましたが、それなりに楽しめました。大道具さんがセットを作る様子を垣間見るなど、なかなかできない体験です。
そしてラッキーなことに、係の方が、ロケの裏話を教えてくれました。実際に植栽した柳の木が大きく育ちすぎてしまったので、ちょうどよい大きさの柳の木を手作りしていること、毎回緻密な設計図を基に舞台を創り上げること、小道具屋さんが時代に合わせた小道具を運び込んでくることなど、飽きることなく聞いていられます。
時代劇でおなじみの川が流れる通りや、橋の欄干、長屋横丁などのセットについても知ることができ、ここを訪れてからのテレビの楽しさは倍増です。リアルに見学したからこその臨場感や、小道具によって場面が生きてくることなど、知らない世界を垣間見ることができます。
