伊勢・二見
伊勢・二見観光
日本の神社の総本山”伊勢神宮”が観光の中心

【三重】月に1度しか味わえない!伊勢神宮朔日参りに行ってみよう

取材・写真・文:

長野在住
訪問エリア:35都道府県

2020年1月24日更新

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写真:ポムラぽむ

毎月1日の早朝に神社へお参りすることを「朔日(ついたち)参り」と呼びます。伊勢神宮にも多くの人が朔日参りに訪れ、近くにある赤福では、その日限定の「朔日餅」を食べることができます。ということで毎月1日は、早朝にも関わらず店頭に行列ができます。毎月販売されるお餅の種類が変わるので、全種類制覇するために毎月足を運んでいる強者も。またお餅だけでなく、月替わりのお粥「朔日朝粥」も人気です。「朔日参り」という、いつもと違う伊勢神宮への参拝をこの機会にぜひ楽しんでみてはいかがでしょうか?

この記事の目次表示

伊勢神宮についてのおさらい

まずは、伊勢神宮について簡単におさらいしましょう。

伊勢神宮の正式名称

皆さんが聞き馴染みのある伊勢神宮は、実は正式名称ではありません。正式名称は、「神宮」。他の「神宮」と名のつく神社と区別をするために、地名をつけて「伊勢神宮」と呼ばれています。また親しみを込めて、「お伊勢さん」「大神宮さん」と呼ばれることも。

神宮には、内宮(ないくう)外宮(げぐう)を始め、14所の別宮(べつぐう)、43所の摂社(せっしゃ)、24所の末社(まっしゃ)、42所の所管社(しょかんしゃ)があります。これら125の宮社全てを含めて「神宮」といいます。

お伊勢さん参りの始まり

お蔭(かげ)参りが流行した江戸時代、全国へ広がった伊勢音頭で「伊勢へ行きたい、伊勢路が見たい、せめて一生に一度でも」と歌われ、人々は伊勢への憧れを募らせました。

現在も日本全国から多くの方が伊勢を訪れ、内宮と外宮を合わせると1年間に約800万人の方がお参りされます。

また、江戸時代から多くの人が「一生に一度」と憧れたお伊勢参りを実現すること自体、大吉でないわけがありません。その為、昔から伊勢神宮ではおみくじを引く必要がなかったと考えられます。それが現在でも、伊勢神宮におみくじがない理由です。

内宮と外宮について

内宮の正式名称は、皇大神宮(こうたいじんぐう)。皇室の御祖先の神と仰ぎ、私たち国民の大御祖神(おおみおやがみ)として崇敬を集める天照大御神(あまてらすおおみかみ)をお祀りしています。

外宮の正式名称は、豊受大神宮(とようけだいじんぐう)です。衣食住を始め産業の守り神である豊受大御神(とようけのおおみかみ)をお祀りしています。

参拝方法

外宮から内宮の順番にお参りするのがならわしです。その理由は、神宮のお祭りにあります。神宮のお祭りは「外宮先祭(げくうせんさい)」といって、まず外宮から行われます。そのために、参拝の順番も外宮からとなっています。

また、内宮、外宮それぞれに正宮(しょうぐう)というお寺でいうところの本殿があり、そこではお願い事はできません。日頃の感謝を伝える場所となっています。もし、個人的なお願い事をする場合は、内宮では荒祭宮(あらまつりのみや)で、外宮では多賀宮(たかのみや)で、といわれています。

月に1度の朔日参り

そんなお伊勢さんへの朔日参りとはどんなものなのか、詳しく見ていきましょう。

朔日参りとは

  • 写真:ポムラぽむ

明治以降に定着した風習に「朔日詣」があり、毎月1日には早朝に神宮へ参って神様に感謝し、清らかな気持ちでその月をはじめるという神領ならでの美風です。

現在でもその風習は続いており、内宮門前のおかげ横丁では、朔日参りが行われる日には早朝からお店を開けて特製の粥を振る舞ったり、参拝客をもてなしています。

毎月のお楽しみ!朔日餅

朔日参りに来る参拝客をもてなすものの1つとして、赤福で提供される朔日餅があります。朔日餅は、元日を除く毎月1日のみ販売される季節ならではの餅菓子です。昭和53年から、ずっと販売し続けているそうです。

以下が、月ごとの朔日餅の種類です。

  • 2月 立春大吉餅(りっしゅんだいきちもち)
  • 3月 よもぎ餅
  • 4月 さくら餅
  • 5月 かしわ餅
  • 6月 麦手餅(むぎてもち)
  • 7月 竹流し
  • 8月 八朔粟餅(はっさくあわもち)
  • 9月 萩の餅
  • 10月 栗餅
  • 11月 ゑびす餅
  • 12月 雪餅

※値段はそれぞれ異なります。またサイズ(小箱6個入りや大箱10個入りなど)によっても異なりますので、詳しくは、赤福公式ホームページをご覧ください。

受取方法

1.前日:午後5時から「列整理券」の事前受付。ご希望の方のみ「受付番号票」を受け取ることができます。当日午前3時30分に「列整理券」と引き換えてください。

※人気のある朔日餅の月には、当日並んでいる途中で「列整理券」がなくなる可能性もあります。もし確実に朔日餅がほしい場合は、前日から並び「受付番号票」を受け取ることをお勧めいたします。もしくは、赤福公式ホームページからの予約(販売月の前月15日から本店店頭または、電話にて)も可能です。

2.当日:午前3時30分、「列整理券」の配布。事前に「受付番号票」を受け取った方は、「列整理券(列を整理させていただくための券)」と交換します。まだ「列整理券」が残っていれば、当日並んで受け取ることも可能です。

  • 写真:ポムラぽむ

3.当日:午前4時30分、お並び 引換券配布。係員の誘導に従い、「列整理券」と「ご購入引換券」を交換します。

  • 写真:ポムラぽむ

4.当日:午前4時45分、販売開始。赤福のお店の前に並び、順番が来るまで待ちます。

赤福 本店
伊勢・二見 / 和菓子 / 和菓子店 / ご当地グルメ・名物料理
住所:三重県伊勢市宇治中之切町26地図で見る
電話:0596-22-7000
Web:https://www.akafuku.co.jp/ise/honten/
赤福 外宮前特設店
伊勢・二見 / スイーツ / おみやげ屋 / ご当地グルメ・名物料理
住所:伊勢市本町14番1号地図で見る
電話:0596-22-7000
Web:http://www.akafuku.co.jp/tenpo_syousai/?SHOP_ID=27...

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この記事を書いたトラベルライター

生き様が芸人
以前、旅行会社に勤めていたということもあり、いつの間にか国内の35ヶ所に足を運んでいました。海外には、プライベートではありますが、10箇所ほど訪れました。
 しかし、当時の私は、歴史などに全く触れて参りませんでしたので、今思うと、まるで赤ちゃんが旅行したかのように各地を訪れていたように感じます。
 もしまた色々な場所に飛び回れる機会が巡ってきたら、その場所の歴史や文化に事前に触れてから訪れ、五感を研ぎ澄ませなせながら隅々まで現地を堪能したいです◎ そして、それを発信していければ最高ですね◎

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