夫婦岩のある二見興玉神社から徒歩20分ほどの位置にある神社「御塩殿神社(みしおどの-)」は、伊勢神宮が管理する神社の一つで、全国でも珍しい製塩設備を備えた神社です。この記事ではそんな御塩殿神社の見どころやアクセス、観光情報などをご紹介いたします!
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御塩殿神社の基礎知識
御塩殿神社は三重県伊勢市二見町にある伊勢神宮内宮の所管社です。神様を祀っているだけでなく、伊勢神宮の神饌として使われる「御塩」を作るための施設も備えており、他の摂社や末社・所管社と一線を画した神社になっています。
御祭神は御塩殿鎮守神(みしおどののまもりのかみ)とされていますが、塩土老翁(しおつちのおじ)という説もあるようです。
所管社とは
古い文献に記述されている摂社や末社とは別に、伊勢神宮が管轄している正宮や別宮にゆかりのある神社のことです。塩だけでなく米や酒、麻や絹など衣食住に関係する神様が祀られている神社が多いです。
神宮の塩作りについて
伊勢神宮では、神様にお供えする「神饌(しんせん)」を自給自足するために、米作りや野菜づくり・塩作りを行っています。その中の塩作りを担っているのが、二見浦にある御塩浜と御塩殿神社です。
御塩殿神社の魅力
対照的な2つの雰囲気が共存
御塩殿神社には鬱蒼とした地元の神社のような雰囲気と海を見渡せる開放的な雰囲気が同居しています。小さい神社ながらも対極の2つの面を持つ珍しい神社です。
観光客が少なく静か
二見はメジャーな観光地ですが、住宅地の中にあり二見興玉神社や夫婦岩からは少し距離があるので観光客は少なくとても静かです。伊勢神宮の所管社ではありますが、ガイドブックに紹介されることもなくかなりのマイナースポットとなっています。
御塩殿神社の境内を紹介
御塩殿神社本殿
神社に入るとまず目に入ってくる大きな建物は、後述する御塩殿(みしおどの)です。神様を祀っている本殿は境内左にあるこちらの小さな建物です。
御塩殿
境内にある一番大きな建物で、粗塩を焼いて固め堅塩にする作業を行う施設です。
御塩焼所
塩田で得た高濃度の塩水を煮て粗塩を得る作業を行う施設です。御塩殿からさらに奥に入ったところに位置しており、建物と周辺の様子から普通の神社とは一風違う雰囲気を醸し出しています。
御塩汲入所
塩田で得た高濃度の塩水を保管しておく施設です。御塩焼所のすぐ隣に位置しています。
ビュースポット
木々に囲まれ鬱蒼とした砂の道を奥の方へ進んでいくと、海が見える広場に出ます。
この広場はとても見晴らしが良いスポットです。鎮守の森に囲まれた空間で、波の音を聞きながら旅の疲れを癒やしてみてはいかがでしょう。