ちょっと贅沢して大人なのんびり温泉旅行をお考えの方に、おすすめの旅館をご紹介致します。それは、クルーズトレイン「ななつ星 in 九州」の指定宿になったこともある高級旅館「妙見石原荘」。定期的に温泉旅行に行く中でも、筆者のお気に入り上位に入るお宿で、特にデザインやインテリアへのこだわりが随所に見られます。30代以降のカップルやご夫婦、和風モダンな印象もありますので外国人の方にも喜ばれるかと思います。
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自然が生み出す景色の素晴らしさ
ロビー:まるで日本昔話に出てくるような景色
旅館に着いて、まず目に飛び込んでくるのは、この景色です。ロビー奥の一面に作られた、大きな窓ガラスから見える美しい自然風景が出迎えてくれるでしょう。
お部屋:翠や渓流が広がる癒しの景色
お部屋のタイプもかなり多彩です。和洋室、洋室、露天風呂付客室、檜風呂付のお部屋、山側または川側の景色が楽しめるお部屋など様々ですが、きっとどのお部屋も満足することと思います。
筆者は山側の景色が望めるお部屋でしたが、5月ということもあり、新緑がそれは綺麗でした。
細部に宿るこだわりのインテリアの数々
廊下:館内を散歩するのも楽しめる空間づくり
本館と石蔵の中間地点にある吹き抜けの空間。こちらには、大きな石の中に植物が飾られており、壁には時計のような飾りとベンチがあります。
一筋の光が差し込み、洗練された綺麗でシンプルな空間。心が洗われるような静かなひと時を味わえるでしょう。
朝食のお部屋:木々から飛び移る小さな小さなムササビに遭遇?!
朝食は個室でとることができます。そこから窓一面に見える緑と渓流がまた素晴らしいです。ただ、驚くのはその仕掛けです。
朝日が眩しいと思ってカーテンをすると、現れるのが小さなムササビ。カーテンの模様として描かれているムササビが、外の緑の木々の影と一緒になり、まるで木々の間を飛んでいるように見えます。
夕食のレストラン:レトロで懐かしいお洒落インテリアに囲まれて
壁の装飾や仕切りは、すべてレトロ調で統一されています。駄菓子屋にあるような昔のドロップ缶や飴、食器やグラス、道具等、どれもこだわりが見られます。きっと料理が運ばれてくるまでの間も、目で見て楽しめることでしょう。
お料理:レストラン「石蔵」
手書き達筆な献立
席についてのおもてなしが、まずこの手書きの献立。イラストも可愛らしいです。こちらレストラン「石蔵」はお料理の評価が高く、食べログでも日本全国の旅館で第2位にランクされる程です(2016年1月28日時点)
期待を超える料理の器
- 写真:藍ai【夕食のお料理】大名筍姿焼き。シンプルだけれども、色合いや器の素材など、バランスが絶妙です。
- 写真:藍ai【夕食のお料理】お盆に盛られた抹茶の最中アイス&季節の果物。スプーンとフォークもお洒落。
自然の葉を蓋として使っていたり、竹の上に貝を敷き、その上にお刺身を盛るなど、目で見て楽しめる料理が非常に多かったです。
デザートも大きな茶色のお盆の上に乗って登場、銀のスプーンとフォークが上品で、一つ一つ、すべてに拘りを感じます。
季節に応じた器
訪れた時が5月だった為、こどもの日に合わせたお皿を用意してくださってました。筆者含めて3人だったのですが、それぞれ、こどもの日にちなんだ違う絵柄。
お料理の味はもちろん言うことなしですが、かつ、目でも楽しめる、そんな上質で楽しい食事は素敵な思い出になること間違いなしです。
おもてなし
お出迎えのお菓子
接客も空間作りもおもてなしに溢れている妙見石原荘です。最初に訪れた際に出してくださるお菓子もこだわりが見られました。
まるで出来立てかのようなモチモチした真っ白いお団子と緑茶。一歩足を踏み入れた瞬間から、上質な癒しのおもてなしが待っています。
入浴後の飲み物
温泉に行く手前にはラウンジがあります。そのラウンジでも、おもてなしやこだわりが見られます。川沿いにあり、その景色を楽しめるように一面窓ガラスになっていて、昼間は景色を楽しめることでしょう。
ただ、一方で寒さが伝わりやすくなっている為、それを防ぐために、窓際には暖房器具が設置されてあります。その暖房器具が一見インテリアの一部、建物のデザインの一部のように見え、お洒落です。
筆者が訪れた際には、ラウンジに飲み物も2種類ほどあり、フルーツが漬けられてあったのもありました。温泉後に夜は雑誌を読みながら、昼間は景色を楽しみながら、ゆったり温泉の余韻に浸るのも良いです。